紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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コンバトリック&トリート!!(≧▽≦)
くーさんこと露草です。

お久です!
最近バイトや学校が忙しくなかなか書く暇も読んでる暇もありませんでした~(^^;)
なので、せっかくほぼ皆勤賞で感想書いていた某作者さんの小説にもほぼ顔を出せないという;つД`)
すこーしだけ余裕が出てきたので、ちょこちょこ更新再開しようかと(笑)
バイト中や授業中に貯めたアイデアもとい妄想もすごいことになってますし。
頻度は高くないかもしれませんが、これからも露草をよろっ!です(^◇^)

ではでは、久し振りのあのコールで始めましょうか!
紅茶の果てまで!イッテq!(※今後このコールで始まることはありません。)

あ、48話始まりまーす。


希さんとの夏休み

夏も終わりに近づいたある日の朝。

仔犬はいつか来た喫茶店に向かって歩いていた。

 

カランコロンと音を立てるドアを開ける。

すでに来ているらしい待ち人を探して店内を見渡すと、仔犬の姿に気付いた少女が手を振っていた。

 

「こんにちは、希さん。」

「こんにちは、雛森くん!呼び出してごめんね。あ、何か飲んでから行く?」

「いえ、希さんがよければ早速行きますか?時間もかかるみたいですし。」

「そっか。じゃあ、行こう。案内するよ。」

 

希とともに喫茶店を出て十分ちょっと。

大きなマンションが見えてきた。

 

「ここだよ。」

「ここ……ですか?」

 

予想外に大きいマンションに驚きながらオートロックの玄関を通ってエレベーターに乗る。

8階で降りてすぐの部屋、そこのインターフォンを希は押した。

だが、少し待っても誰も出てこない。

 

「あれ?留守ですか?」

「あぁ……。多分大丈夫だよ。」

 

希がそう言った後、ドアが開く。

 

「何よぉ、朝っぱらから……。朝早くにインターフォン押しちゃいけないってお母さんに教えられなかったの……。」

「もう10時だし、お母さんは同じでしょお姉ちゃん。」

「こんにちは叶さん。」

「ん、久し振り雛森くん。んで、何の用?結婚の報告?」

「違いますっ!掃除しに行くって言ったでしょ。雛森くんに手伝いをお願いしたの。」

 

中から出てきたのは、希の姉の叶だった。

ぐしゃぐしゃになったワイシャツにずれたメガネの姿で、頭を押さえ眠そうにしている。

きれいなストレートの白髪も寝ぐせで大変になっている。

そして、仄かにお酒臭い気がする。

 

「また編集部の人たちと夜中まで飲んでたんでしょ?」

「だって営業部のやつらが勝負しかけてきたから……あ、いたたっ!」

「はぁ……。取り敢えず入るよ。あ、雛森くんもどうぞ。」

「あ、はい。おじゃまします。」

 

そう言ってまだ頭を押さえる叶を放って部屋に入る希。

仔犬も遅れて部屋に入る。

マンションの外見同様中も広く、5つほどのドアが見える。

1人暮らしとしてはかなりのものだろう。

だが。

 

「うわぁ、これはひどいですね……。」

「はぁ……。春休みに帰った時片付けたのに……。」

 

リビングに入ると、中は脱ぎ捨てられたスーツや洗濯物の山、転がった大量のビール缶などかなりごちゃごちゃしていた。

その光景に驚く仔犬と呆れてため息をつく希。

 

「まあ、寝に帰ってるだけだからね~。だから仕方ないね、うん。」

 

そんな2人を見ても叶はまったく反省していない。

いつの間に持ってきたのかコップに入れた水を飲んでいる。

 

「……ごめんね、雛森くん。ここは私がやるからお姉ちゃんの仕事部屋お願いしていい?多分そっちもひどいから。お姉ちゃんもちゃんと働かないと怒るからね!」

「あ、はい。えっと叶さん案内お願いできますか?」

「うぃ~。こっちだよ。」

 

リビングを出てすぐの部屋に入る叶。

仔犬も「お邪魔します」と言い入る。

 

「あー、こっちも結構ひどいですねー。」

「まあ、ほとんど仕事で使った書類だから、適当に捨ててくれて構わないよ。」

「いや、そういうわけにはいきませんって。」

 

そう言って落ちてた丸まった紙をゴミ箱に捨てる叶。

希に厳しく言われたからか真面目にやるようだ。

仔犬もゴミ袋を広げ、わかりやすいゴミを入れる。

 

「何と言うか、叶さんって前と印象が違いますよね。」

「んー?雛森くんはどんな印象を受けたのかな?」

「えっと、仕事ができるっていうか、希さんにも厳しいお姉さんなのかなって。」

 

初めて会った時には、何となく大人という感じがした気がする。

それが今は希の方がむしろ姉のようだ。

 

「あー、それは叶さん外行きバージョンの方ね。」

「外行きバージョン?」

「ほら、さすがに仕事中にまでだらしない叶さんでいるわけにはいかないでしょ?だから仕事中は真面目な叶さんになっているというわけですよー。本来の叶さんはこんな感じです。えっへん。」

「そんなことで威張らないでくださいー。」

 

もはや呆れを通り越して笑えてくる仔犬。

どうやらこの人は生粋のダメ人間のようだ。

 

「でも、この姿を見たってことは君を信頼しているってことよ。これで希を嫁にあげるまで後1ポイントね。」

「いつからポイントなんてつけてたんですか。というか、僕も希さんもまだ結婚できないですよ。」

「それはつまり、年齢がOKならいいということかな?」

「揚げ足取らないでくださいよー。」

「……あの子結構おっぱい大きいわよ。叶さんよりは小さいけど。」

「ノーコメントですー。」

 

そんな会話しながらやること一時間。

ようやく少し片付いてきた。

 

「叶さん、このファイルってどうします?」

「あー、引き出しの3番目に放り込んでおいて。」

「はい。」

 

ファイルを持って机に近づく仔犬。

だが、机には2つ引き出しがあった。

 

「こっちかな?ん、開かない?」

 

右の方の引き出しの3番目を開けようとすると、中で引っかかっているのか開かない。

 

「ん……ん!?雛森くんそっちは開けちゃ……!?」

「へ?」

 

なぜか叶が制してきたがその前に引き出しは開いてしまった。

その途端、中から大量の紙が出てくる。

 

「あ、す、すみません!ってこれ……。」

 

慌てて拾おうとすると、その紙が何なのか気が付いた。

 

「あっちゃー。見られちったか。」

「これって……小説の原稿ですよね?」

 

中から出てきたのは原稿用紙びっしりと書かれた小説の原稿だった。

引き出しの中にも束になった原稿が大量に入っている。

そして、それはこの掃除中何度も見た字だった。

 

「それにこれって叶さんの字ですよね?」

「……ぴんぽーん。いやぁ、人に原稿見られるって恥ずかしいねー。」

 

少し頬を赤くした叶が照れたように言う。

 

「それねー、あたしが高校生の時書いてた小説なのよ。」

「叶さん小説家になりたかったんですか?」

「うん。まあ、才能なかったのか、賞に応募しても鳴かず飛ばずで。結局諦めて編集者を目指したってわけ。」

「そう……なんですか。」

「そしたら、妹は小学生であんなマンガ描けるほどの才能があってさ。だから採用通知来てた小説の出版社を蹴ってギリギリあの出版社に入ったってわけ。うまいことあの子の担当になれたし。」

「……。」

「だから、叶さんはあの子に夢を託したわけですよ。はい、そんな叶さんの物語でした。次の上映は未定でーす。」

 

けらけらと笑う叶。

その言葉からは本当にもう小説への未練はないように聞こえる。

 

「……これ読ませてもらってもいいですか?」

「んー?やめときなって。駄作も駄作。高校生の妄想だらけのつまんない小説よ。」

「構いません。読ませてください。」

「……何?あたしをバカにするつもり?駄作だって言ってるんだから返しなさいよ。」

 

明らかに不機嫌な顔になる叶。

だが、仔犬は気付いていた。

 

「この原稿用紙最近デザインが変わったみたいなんですよ。うちクラスの子が前の方がよかったってぼやいてました。」

「……。」

「これ最近書いたものですよね?」

「……はぁ、あたしもその子に一票ね。もう二度とここの文房具は買わないわ。」

 

諦めたように薄く笑う叶。

やはり仔犬の言ったことがあっていたようだ。

 

「夢を諦められないんですね。」

「そんな簡単に諦められる夢なら元から目指さないわよ。憐れだって思うでしょ?」

「そんなことないです。」

「……まあ、もう今更投稿する気も起きないし、どうせ誰もこんなの読みたいと……。」

 

僅かに目を潤ませる叶。

だが、そんな叶に仔犬はにっこりと笑った。

 

「叶さん。」

「……何?」

「読ませてくださいっていってるじゃないですか。」

「……え?」

 

驚いたように仔犬の見つめる叶。

仔犬はさらに言葉を続ける。

 

「もし投稿する気がないならそれでも構いません。でも僕は読みたいんです。波真野叶先生の小説が。」

「……。」

「もしよかったら……僕だけのために小説を書いてください。僕はちゃんと読みますから。」

 

仔犬の目をまっすぐ見る叶。

だが、不意に後ろを向いた。

後ろからなのでよくわからないが、目をごしごしとこすっているようだ。

 

「あぁ……もう!雛森くん2個訂正!」

「へ?」

「まず、1つ目!あたしの小説を君だけに読ませるなんてもったいから、あたしは100万……いや200万部売れる作家になるわ!」

「あ、はい。」

「次!あたしのペンネームはロシアン斎藤よ。本名では活動してないわ。」

「はい……ってええっ!?いや、ダサ……。」

「何か言った?」

「何でもないです!」

「ならばよし!」

 

立て続けの言葉で息切れをしたのか、ハアハアと息をする叶。

と、急に顔を近づけてきた。

 

「え?え?」

「後……これは訂正じゃなくてお願いだけど……。もしあたしが作家デビューしたら、あたしと……。」

 

叶が何かすごいことを言おうとした瞬間、ドアが開いた。

そして、エプロンをした希が入ってきた。

 

「お姉ちゃん、雛森くん。ご飯ができたよ……って、ふ、2人とも何してるの!?」

 

顔を近づけている仔犬と叶を見て顔を真っ赤にする希。

 

「ちっ……。我が妹ながら察しがいいわね。」

「えっと……叶さん?」

「まあ、いっか。さてご飯ご飯~。」

 

きょとんとしている仔犬と顔を真っ赤にした希を置いて部屋を出て行こうとする叶。

 

「ちょ、ちょっと待ってお姉ちゃん!今雛森くんに何しようとしたの!?」

「あ、仔犬くん。最近、この子花嫁修業とか言って料理の練習してるからそこそこおいしいと思うわよ。」

「さらっと何暴露してるの!?ていうか、仔犬くんって……。ねえ、掃除中に何があったの!?」

「今日のお昼はなーにかな♪」

「質問に答えて!あっ、後で雛森くんもお仕置きだからね!」

 

ぎゃあぎゃあ騒ぐ姉妹を見て、仔犬もクスッと笑う。

叶が笑顔に戻って本当によかった。

 

「仔犬くん、早くしないとハンバーグ食べちゃうよー。」

「はーい。」

 

仔犬も部屋を後にする。

できれば、希のお仕置きが軽いものならいいなと考えながら。

 




次回!新キャラあるかも!
みんなもポケモ○ゲットじゃぞ!(^◇^)
僕は、妖○ウォッチ派ですが(笑)
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