紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました) 作:橘田 露草
くーさんこと露草です。
今回は拙僧の新作である「ブラッドロード」との同時投稿です。
もし、ご覧になってない方は読んでみてください(*^^*)
あ、宣伝じゃないですからね~(^^;
それにしても僕は明日テストにも関わらず何してるんでしょうね~?(^ω^;)
テストの前に掃除したくなるって聞きますけど、小説を書きたくもなるんですね~。
そんな僕は今たまらず掃除がしたいです(笑)
では、「紅茶」54話どうぞ!(^ω^)
残暑も少しずつ和らいできたある日の午後。
仔犬は知らない家のリビングにいた。
「いたっ!」
頬に消毒液を塗られ思わず悲鳴を上げる。
「うごかない。」
目の前にいる少女が無表情にそう言った。
だが、仔犬にはなぜか少し怒っているように聞こえた。
仔犬はなぜこんなところで怪我の治療を受けているのだろうと1人思った。
彼女のことは名前すら知らないのに。
彼女と出会ったのは、20分前。
仔犬は少し遠くのスーパーへ買い物へ来ていた。
その時、目の前で悪そうな人に絡まれている彼女を見かけ、咄嗟に手を引いて逃げたのだ。
それだけならカッコよかったのだが、途中で転んでしまい頬に擦り傷を作ってしまったのだ。
何となく情けない気がする。
帰ろうとするも、彼女が怪我の治療をすると引き止め、家に引っ張ったのだ。
「えっと、……あの。」
名前を呼ぼうとしても名前がわからない。
それを察したのか小さく首を傾げた後、手をぽんっと打った。
「はちじゅうご。」
「へ?」
彼女がポツリと呟いた。
無口な子なのか声が小さく聴き取りづらい。
「はちじゅうご、せんち。だよ?」
「な、なんの数字ですかそれ?」
彼女はとても小柄だが、さすがに85センチじゃない。
ということは、と思ったがこれ以上はダメだとちゃんと説明する。
「えっと、名前聞いてもいいですか?」
「ん。なまえ?」
また首をかしげる彼女。
癖なのだろうか。
「ん。あおは、あお。じゅうご。」
「あおさんというんですか。」
指を1本と5本立てる姿はすごく可愛らしい。
というか、先輩だったのか。
「僕は雛森仔犬って言います。13歳ですからあおさんより年下ですねー。」
「あお、せんぱい?」
「はい、先輩ですね。」
自分を指してまた首を傾げる彼女。
変わらず無表情なのだが、なぜか喜んでいる気がした。
「あお、せんぱい。ぽちの、せんぱい。」
むふーっと鼻から息を吐く彼女。
なぜか得意気だ。
「ポチって僕のことですかー?」
「ん。あおは、せんぱい。ぽちは、あおの、ぺっと。」
「ペットですかー。」
初対面の人にペット扱いされた。
まあいいかと諦める。
「ポチ、あお、たすけてくれた。いいこ、なでなで、する。」
仔犬の頭に手を当てようと、むーっと背伸びをする彼女。
だが、座っているままじゃ届かないようだ。
立ち上がり、必死に背伸びをするもかなり小柄な彼女ではそれでも厳しそうだ。
彼女を見て仔犬は年上にも拘らず可愛いなと思い、少しだけ頭を下げ撫でやすいようにしてあげる。
「♪」
ようやく届いたのか嬉しそうに仔犬の頭を撫でる。
わしゃわしゃっと撫でる姿は本当の犬を撫でているようだった。
と、疲れたのか手を止める。
「あ、ありがとうございましたー。」
「ん。あお、つかれた。」
ぽてんっと仔犬の膝に座る彼女。
仔犬も全然重たくないので気にしない。
「えっと、あおさん。僕そろそろ帰らないと。」
すでに時間は夕方。
そろそろ帰らないと夕食の時間に間に合わない。
彼女は後ろを向いて仔犬をじっと見た。
「ぽち、ここ、くらす?」
「へ?」
「あお、ぽち、かいぬし。ぺっと、いっしょ、くらす。」
彼女の言葉を頭で考える。
つまり、自分は仔犬の飼い主だから一緒に暮らす、と。
「えっと、僕にも家があってー。」
「……だめ?」
「そんな目で見ないで下さいよー。」
うるうるとした目で仔犬を見つめる。
それを見てダメとは言いにくい。
「えっと、……ごめんなさい。」
「……」
無言で仔犬をじっと見る。
「……また、くる?」
「はい?」
「また、あそび、くる?」
「え、はい。もちろんいいですよ。」
こっちまではあんまり来ないのだが、少しくらい寄る時間はあるだろう。
そう言うと、彼女は小さくため息をついた。
「ぺっと、わがまま、ゆるす。あお、かいぬし、だから。」
「えっと……ありがとうございます。」
「そのかわり。」
そこで言葉を切る彼女。
そして。
「つぎ、ぽち、なでなで、してね。」
わずかに笑ったような気がした。
活動報告でキャラプロを作ろうと思います。
話の進捗状況に応じて、加えていきます。
キャラ結構多いので簡単にですが(笑)