紅茶のおかわりはいかがですか?(GJ部二次創作に移行しました)   作:橘田 露草

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こんにちは!
くーさんこと露草です。

書けていたんですけど、これでいいのか迷い3日間…。
いいや出しちゃえと思い切りようやく投稿しました(笑)
日常系なのに悩んじゃうのは文才がないゆえか……orz

あ、本編行きまーす(^^;)


開かずの扉の開き方③

初めての対面が失敗に終わった後、仔犬は失意の中夕食を作っていた。

いきなり現れてびっくりさせてしまった自分が悪いのだが、さすがにおびえられたのは傷ついた。

気が進まないが、希に夕食を持って行く用意をする。

 

「あれ、なんだろこれ?」

 

冷蔵庫の下に何か挟まっていた。

引っ張り出してみると、1枚の紙だった。

 

「これって…マンガの原稿?」

 

読んでみると、少女マンガのようだった。

さすがに1枚では話は分からないが、かなり上手い絵だ。

だがマンガを書くような人はここにはいない。

 

「もしかして…。」

 

先ほど何かを探していた希の姿を思い出した。

 

 

 

夕食のシチューと一緒に原稿を持って行く。

もしかしたらただの勘違いかもしれないが。

希の部屋をノックし、声をかける。

 

「あの、希さん。この原稿って…。」

 

バタン!

仔犬が言い終わる前に中から少女が出てきた。

そして、原稿を奪い取られる。

 

「よ、よかった~!明日締めきりなのにもうダメかと思った!」

 

希は、胸に原稿を抱きしめて半泣きになる。

 

「あ、あの…。」

「…ふぇ?」

 

どうやら原稿に気をとられて仔犬のことに気が付いていなかったらしい。

 

「あ!?さっ、さっきの!?」

「あ、あの!この前入寮した雛森仔犬と言います!」

 

また逃げられる前に一言で言う。

 

「後、夕食をお持ちしました!」

 

そう言いながらお盆を見せる。

希はお盆をじっと見た後、仔犬を見た。

 

「…も、もしかして最近のご飯って。」

「あ、はい。僕が作りました。」

 

仔犬がそう言うと、希の警戒心が薄れ、笑顔になった。

 

「すっっっごくおいしかったよ!あんなおいしいごはん初めて食べた!」

「そ、それはありがとうございます。」

 

いきなり褒められたのと少女の笑顔に仔犬は照れてしまう。

 

「えっと、希さんはもしかしてマンガ書いてるんですか?」

「え?あ、うん。……見る?」

 

そう言って希は仔犬を部屋に招き入れた。

 

「うわあ、すごい…。」

 

御籤の部屋に入った時も驚いたが、この部屋もすごい。

ただし、別の意味で。

 

「原稿とマンガだらけじゃないですか。掃除しないんですか?」

「うっ………掃除苦手…。」

 

 

呆れた目で仔犬が見ると、希は気まずそうに目をそらした。

部屋の中は床一面に原稿の紙とマンガが散らばっていた。

ゴミはないので悪臭はしないが、さすがに汚い。

仔犬が散らばる原稿の1枚を取る。

 

「あ、やっぱりうまいですよね、この絵。」

「そ、そう?」

 

言葉ではそうでもないように言うが、表情はものすごく嬉しそうだ。

 

「はい、好きな絵です。」

「す、好き!?私のこと!?」

「へっ?いや、絵のことですけど…。」

「あ、そっそうだよね…。こんなマンガ書いているなんか好きになる訳ないよね…。」

 

勝手に驚いたり、落ち込んだりする希に不思議そうな顔をする仔犬。

 

「おい、ワンコー!」

 

階下から風鈴の声が聞こえた。

 

「あ、はい!今行きますー!じゃあ、もう行きますね、希さん。」

「あ、あの!」

 

そう言って部屋を出ようとすると、希に服の袖をつかまれた。

 

「あ、明日も来てくれる…?マンガ読ませてあげるから…。」

 

そう小さな声で言った。

そう言われたら断れないし、元々断る理由もないわけで。

 

「…取りあえずはお掃除からですね。」

 

仔犬がそう返すと嬉しそうに笑った。

開かずの扉の住人はなかなか手のかかる、でもとてもかわいい女の子だった。

 




波真野 希 (Nozomi namimano)

中等部2年生。14歳。
引きこもりで超インドアな女の子。
気が小さく、やや妄想ぐせなところがある。
マンガ家を目指しており、投稿したら落ちるを繰り返している。
顔を知らなかった時から仔犬のご飯が大好き!

☆呼び方
・仔犬→雛森くん
・風鈴→風鈴さん
・御籤→御籤さん
・風羽→風羽ちゃん

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