「あ~銭湯いきたい・・・」
皆さんこんにちは。研究員だ。
今日も私はEショッカーのために研究を行っているところだ。
今回の研究物は「水を完璧にはじいてしまうウィルス」の製作だ(もちろん1~2日あたりで効果は切れる)このウィルスの恐ろしい特徴は完全に水をはじくからシャワーはもちろん風呂にも入れないという本当に身の毛もよだつような効能を秘めているのだ。
女の子相手にコレはなかなか外道にして、だが命を奪う可能性は皆無という大変すばらしい発想だと思う(水を飲むのはOK)
なのだがこれが作るのがなかなかめんどい。詳しいことは省くが本当にめんどいんだ。・・・別に理由書くのも面倒とかおもってないぞ?こんなことしてないで温泉とか銭湯とかに行きたいとか思ってないぞ?
「あ、いいですね~。私もご一緒してもいいですか先輩!」
「私は別にお前に同意を求めた訳じゃないからな結城」
今私の独り言に返事をした女に向けて言葉を放つ。
彼女の名前は「結城」下の名前は知らん。
「ひどいです先輩!私だって先輩と一緒にお風呂入ったりその後一緒に卓球とかしたいんですよ!」
「うるさいこの蝙蝠女が、大体なんでお前はさも当たり前のようにここにいるんだ?」
「ますますひどいです!もう私のハートはコークスクリューブローで打ち抜かれたんですけど!」
お気づきの方もいるかも知れない。
この結城という女。そう、「結城」という苗字に聞き覚えは無いだろうか?
あの本編では最後の自爆以外にはたいした見せ場も無ければ、後の映画ではせっかくイケメンが役者になったのに変身後を描かれなかったり、マンガとかゲームではやたらと扱いのいい。
「大体なんで大首領もライダーマンをわざわざ自分の基地の中に入れるのかねぇ・・・」
「優秀だからですよ。それに今はライダーマンじゃなくて結城ですー」
「うん、とりあえず殴らせろ。なんかイラッとした」
そう、コイツはあの「ライダーマン」なのだ。
例によってこいつも私に言い寄ってくるんだがまぁそれはどうでもいい(いや、よくないが)
問題なのは原作で元デストロンの研究員という立場を活かして我々Eショッカーの研究員として普通に出入りしている点だ。
しかも普通にライダーマンとしても活動してやがる。まったく我が大首領は何を考えてるのやら・・・。
「もういいですよ!こうなったら・・・」
「あん?・・・まて結城!テメコラ!何をする気だ!」
「ロープアーム!」
結城の右腕がロープアームに変形。そして私に射出され身体に巻きついたのだ。
「んがぁああ!!結城テメコラ!なんでライダーマンになってるんだ!ルール違反だろ!!」
「私は先輩と一緒に温泉に行くと決めたのです!細かいルールなんて気にしてられません!!」
「気にしろ!くそがぁ!者共!ライダーマンが研究所に潜入した!であえーであえー!!」
私はたまらず援軍を要請した。だって研究員である私がライダーマンに勝てるわけが無いからだ。
対ライダー用兵器を個人的に作ろうかなぁ・・・。
「はい!おねーさん!きたよ!サボテグロンだよ!!」
「よくきたサボテグロン!何でここにいるかはもはや突っ込まん!このライダーマンを追い出してしまえ!」
コイツはサボテグロン、まぁ皆さんもわかると思うがあのライダー2号の初戦の相手だな。
メキシコの90%を占領するわ、部下も助けるわでなかなか優秀な怪人だったなぁ。
私としてはPSの格ゲーが初見でしかもデザインがかっこよかったからよく使ってたのを思い出すよ。
「ただでさえ倍率が高いおねーさんです!ここは好感度を上げるために頑張ります!!」
「うぎぎ!ずるいですよ先輩!か弱い私にそこそこ知名度のある怪人を出すなんてひどいですよ!!」
「私を未だにロープアームで縛ったままにするやつの意見なぞ知らん!!」
あーもうはやくコイツを追い出してくれ!
「いっくよー!メキシコの花ー!!!」
「おま!研究所で爆発物使うな!!!」
研究物が爆破されてしまううう!!!マジやめろオォォォォォォォォ!!!
「そんな攻撃当たりません!!!待っててくださいね先輩!コイツを倒したら温泉に行きましょう!」
・・・嫌な予感がする。
「もー!面倒だ!いっきにこっぱみじんにしてやるー!スーパーメキシコの花!!」
え、何その技。知らない。
「やらせるかー!グレネードアーム!!」
お前もなんだそのアーム、まったくしらんぞ!
ていうかコレはあれか、あれなのか!?
「「イヤーーーーーーーーー!!!」」
「グワーーーーーーー!!!」
カッ!
憐れ研究所は爆発四散。
勿論彼女の研究は1からやり直しである。
夕日をバックに黒煙を上げる研究所を見つめながら研究員はつぶやいた。
「・・・・爆発オチなんてサイテー」