手持ちの中で最も強いポケモンは? と聞かれればオレンジは少しばかり迷って、二体のうちのどちらかを挙げるだろう。
ならば、最も信頼しているポケモンは? と聞かれれば、オレンジは少しも迷うそぶりを見せずに、ずばととだ、と答えるだろう。なぜならば、ずばとと──クロバットこそが、オレンジの初めての手持ちであり、彼の手持ちの中で、最も長い時を共に過ごしてきたポケモンなのだから。
ずばとととオレンジの両者には、確かに目には見えないものの、何者であろうと断ち切ることができない強固な、絆という名の鎖で繋がれているのだ。
その関係性は、ちょっとした目線とか、身振りとかでお互いの言いたいことを理解することができるぐらいであった。このように親密な絆を持つ両者ではあるが、最初に出会ったころはそのようにはいかなかった。
ずばとととオレンジが出会った時のことを話すとしよう──
| トウカの森 |
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オレンジの生まれ故郷であるカナズミシティは、トウカの森やカナシダトンネル、そして海も近いため、街から少し出かければ、海や山、森へと移動し、それぞれの環境の中で生息する様々なポケモン達と出会うことができた。
実際、トウカの森へと潜ったり、海辺を探索したり、山を上ったりして、野生のポケモンたちを観察する子供向けのイベントが、ポケモンスクールが中心となって開催されることもそれなりにあった。
つまり、このカナズミシティの付近は野生のポケモンたちが生息する自然があふれているため、ポケモン好きなオレンジにとっては、ちょっと街から出ればポケモンを観察することができる、素晴らしい環境であった。
当時七歳であったオレンジは、そうした野生のポケモンたちを見るツアーには、必ず参加していたため、オレンジのポケモン好きは有名であったし、ツアーのガイドが、あのポケモンの生態や使用する技がどのようなものなのか、子供達に投げかけるクイズに、オレンジは間違った答えを口にすることは無く、それどころかガイドの知らない知識をついでといわんばかりに披露したりしていた。
そのため、ツアーに参加する子供達の中でオレンジはちょっとした有名人であり、子供達は野生のポケモンを見つけるたびに、あのポケモンは何? と指さしてオレンジに問いかける光景はツアーでは必ず見かけた。
「ねえ、オレンジお兄ちゃん。あのポケモンはなあに?」
「んー? あれはツチニンだね。何年も地面の中で過ごしているし、お日様の光が苦手だからああして地上にでているのは珍しいね」
「あの木の枝からぶら下がっているポケモンはなあに?」
「あれはカラサリス。糸にくっついた雨水を飲んで、進化する時までじっとしているんだ。進化すると、アゲハントっていう、とてもキレイなポケモンになるんだ」
このように、オレンジと比べると数歳下の子供達がオレンジに問いかけ、オレンジはそれに答えるという形式が、ツアーの中で自然とできあがっていたのだった。
ツアーのガイドも、最初はこれには驚いていたものの、2、3回目にはすっかり慣れ、今やオレンジにポケモンの説明を任せ、ガイドは道を案内したり、子供達に指示をしたりする程度であった。
ふと、オレンジの周りに居る子供のうちの一人が、オレンジに疑問を投げかけた。
「オレンジお兄ちゃんはさ、ポケモンは持ってないの?」
「うん、持ってないよ」
「ええー、なんでー?」「なんで持ってないの?」「モンスターボールあげようか?」「あのポケモン捕まえようよー」
この子供の言葉を皮切りに、オレンジの周りにいる子供達は、なぜポケモンを持っていないのかを一斉に問いかけた。子供の無邪気さにオレンジは微笑みながら答えた。
「うーん、ゲットしようと思えば、ゲットできるんだけど中々機会がないんだ。野生のポケモンを見つけても、クセなのかな? ついつい行動とかが面白くて観察しているうちに逃げられたりするからね」
「ええー、なにそれー!」「へんなの!」「いいポケモンがいるばしょ教えてやろうかー?」
「あはは……まあ、そのうち捕まえるよ。いつかはトレーナーになって旅をしようと思っているからね」
子供達が野生のポケモンを見つけ、オレンジが見つけたポケモンについて解説し、ポケモンが居ないときは皆でワイワイと雑談をしながらツアーの一行はトウカの森の中を進んでいった。
「はい、皆さん。そろそろ休憩しますよー!」
とツアーガイドが子供たちに指示をすると、皆は思い思いの場所に座ったり、シートを敷いたりすると、カバンの中から水筒やお菓子を取り出して口に含み始めた。
オレンジも、近くの岩に腰を下ろして水筒の水を飲んで一息ついた。そのとき、オレンジの耳に空気を切り裂くような音が聞こえた。
「羽音……?」
とオレンジは近くに何かポケモンがいるのか、周りを見回した。すると、木々の間を高速で移動する物体を捉えたが、いかんせんその移動速度が速いため、ハッキリとした姿を見ることはできなかった。
オレンジは立ち上がって、その高速で移動する物体の正体を掴もうと、目をこらしてみた。
「キャア!」
オレンジの後方に居た子供が、悲鳴をあげた。
オレンジは素早くその子供の方を振り向いて、近寄った。
「どうした? 大丈夫!?」
「う、うん……ケガはないわ。けど、私のお菓子が取られちゃった! 私の手元に、何か影……虫のようなものが……」
「なんだって?」
とオレンジは少しの間考えると、そのお菓子を奪い取った存在、そして高速で移動する存在の正体を思い浮かべた。このトウカの森に生息するポケモンで、高速で移動する虫ポケモンに心当たりがあったため、オレンジはその高速で移動する物体の正体をたちまちのうちに突き止めてみせた。
「虫……ポケモン? それって、テッカニンかな?」
「大丈夫ですか?」
と騒ぎを耳にしたツアーガイドが、オレンジたちの元へ駆けつけてきた。オレンジは起こったことと、自分が推察したポケモンの正体について説明した。すると、ツアーガイドは首をかしげながら言った。
「テッカニン、ですか。妙ですね……この森で人のモノを奪うようなテッカニンといえば、森のヌシである意地悪なテッカニンしか思い浮かびませんが、彼は普段はもっと森の奥に居るはずなので、こんな浅いところにやってくるのはまずないハズなのですが……」
「最近、地震がおおいので、その影響でしょうか?」
「そうですね。オレンジ君。地震で驚いてこっちの方まで来たのかもしれません。ともあれ、休憩は終わりにしましょう。この近くにテッカニンがいるとなれば、子供達が襲われてしまいますから」
「はい、子供達をまとめてきます。そうそう、キミにはかわりに俺のお菓子をあげる」
とオレンジはテッカニンにお菓子を奪われた子供に、ポケットに入れてあった飴を差し出した。
これ以降テッカニンが子供達にちょっかいを出すようなことはなく、ツアーは無事に終了した。それから数週間後、オレンジは特にすることもなかったので、トウカの森へと出かけることにした。両親は、「中に入らないようにね。ポケモンがいるから」とオレンジに忠告した。
それにオレンジは「大丈夫だよ」と答えてみせた。実際、オレンジはこれまでにトウカの森だけではなく、海や草むら、カナシダトンネルの付近などに一人ででかけては、野生のポケモンを観察したり、スケッチしたりしていた。
もちろん、オレンジの両親は、ポケモンを持たずにそういったところに出かけるのを非常に心配していたし、実際に何度か同行していた。しかし、何度目かになるとオレンジは野生のポケモンがうろつくような場所には近寄らず、双眼鏡などで遠くから観察するのみで、野生のポケモンには近寄ろうとしなかったし、普段からオレンジは前世の記憶の影響か、両親からするとかなり賢明な子供に見えていたため、両親は一人で行かせても安全だろうと結論づけたのだった。
オレンジはトウカの森の手前にある、小高い丘の上まで移動すると、そこから双眼鏡を使ってトウカの森を見下ろし、発見した野生のポケモンを観察しはじめた。
「キノココ! テポテポ歩いている! あ、アレはアゲハントだ! キレイだなあ。ケムッソが集まって、木の蜜を舐めている! ……ん? アレは?」
とオレンジは森の中を眺めているうちに、気になるものを見つけたのか目を細めた。木々の隙間から見えるそのポケモンは、ズバットであった。そのスバットは、地面に横たわっており、非常にボロボロだということが、遠くからでも分かる状態であった。
オレンジは立ち上がって、叫んだ。
「なんでズバットが!? 昼間は暗闇で眠っているのに……それに、ボロボロだ! 大変だ、助けなきゃ!」
オレンジは手に持っている双眼鏡を放り投げ、森の中へと向かって駆け出した。もちろん、オレンジはポケモンを持たない状態で、野生のポケモンがうろつく森の中に入るのは危険だと知っていたが、それを承知でオレンジは森の中に入り、ズバットの元へと向かったのだった。
幸いと言うべきか、オレンジがズバットの元へとたどり着くまでに、他の野生のポケモンと遭遇することはなかった。
無事にズバットの元へと駆け寄ったオレンジは、ズバットの傷の状態を見て息をのんだ。
「これは……!」
遠くから見ても分かる程に、傷ついていたズバットの状態は、オレンジが最初思っていたよりも酷いものであった。全身が刃のようなもので切り刻まれていたり、針のようなもので翼を貫かれ、それなりの血液を失っていた。
翼に穴が開いたことによって空を飛ぶことも叶わず、かといって地面を這いずって移動することも出来ない程に弱っていた。
「酷い! 一体何が……いや、それよりもポケモンセンターに連れて行かなくちゃ!」
オレンジがズバットを持ち上げようと手を出すと、ズバットは警戒し、小さな力の無いうなり声を発した。
「大丈夫。怖がらなくていいから」
オレンジは子供をあやすような、優しい表情と声をしながら言った。しかし、ズバットは警戒を解くことは無く、オレンジが差し伸べた手に噛みついた。痛みによって体をビクリと震わせたが、笑顔を崩すことは無く、賢明にズバットに「大丈夫」と声をかけ続けた。
オレンジは痛みで顔を歪めていたし、手からは血液が流れ出ていた。しかし、あくまでも優しい声をかけ続ける彼の様子に、ズバットは一瞬の戸惑いを覚えた。
ちょうどその時だった。空気を切り裂くかのような羽音が、森の木々の奥から鳴り響いた。
その音を聞くなり、ズバットは恐怖によって体を震わせた。
オレンジは、この羽音に聞き覚えがあった。木々の間を、何か小さな影が凄まじい速度で飛行しているのが見えた。
「テッカニン!」
その素早さのあまり、姿を見ることは叶わなかったが、その羽音と捉えきれない程の素早さとの特徴に当てはまるポケモンと言えば、このトウカの森ではテッカニンぐらいしか該当しないため、オレンジはその正体をすぐさま看破してみせた。
テッカニンは、オレンジとズバットの周りを何周かすると、凄まじい速度でズバットに接近し、通りすがりに攻撃を加えた。その速度はあまりにも速く、オレンジが振り返ったときにはズバットは攻撃によって宙を舞っていた。反応できなかったのは、ズバットも同様でありいつの間にか攻撃されていたという認識であった。
「ズバット!」
オレンジは地面に落下したズバットを抱きかかえた。
それから、周りを見回して叫んだ。
「テッカニン! なんでこんなことをするの!? キミ達の間に何があったのかは知らないし、野生のポケモン同士のバトルに槍を入れるつもりはない。けれどもこれは流石に見過ごせない。やり過ぎだ!」
そのオレンジの叫びに答えるように、テッカニンはオレンジの目の前に姿を現した。
空中を浮遊するテッカニンは、その口をキチキチと動かした。それによって発声する音は、まるでズバットとオレンジを見下し、馬鹿にするかのようだった。
オレンジは、このテッカニンの目を観察した。
その目は憤怒の炎に染まっており、怒りによって目が眩んでいた。
──テッカニンは、話は終わりだと言わんばかりに大声で鳴き始めた。
まるで爪で黒板を引っ掻いたかのような、甲高いその音はオレンジの脳と体を激しく揺さぶり、その振動によって全身に凄まじい激痛が走った。
目が見えないために、超音波で周りの状況を把握して行動するズバットはもっと酷い状態であり、その大きな声によって、その耳が破裂したかと錯覚するかのような激痛が襲いかかった。
「“いやなおと”……! ただでさえ声の大きいテッカニンがやると必殺の技になる……ズバット! 大丈夫!?」
オレンジはハンカチを取り出し、ズバットの耳に巻き付けた。しかし、その処置はテッニンの放つ“なきごえ”による攻撃の前では、ほんの少ししか音を防げない──無いよりは
オレンジはズバットを抱えて、その場から走り出した。
しかし、普通の人間、それもまだ子供であるオレンジの移動速度は、テッカニンからするとまさしくあくびが出るような遅さであり、テッカニンはすぐさまオレンジの元へと追いつくと、その両手による鎌をズバットへと振り下ろした。
──“シザークロス”による攻撃は、ズバットに当ることはなかった。というのも、オレンジがズバットを庇うようにし、テッカニンの攻撃を受けたからだ。
「ああっ!」
オレンジは悲鳴をあげ、倒れた。オレンジの腕から転がり落ちたズバットは、目が見えないものの──オレンジの様子を確かに捉えた。
ズバットの前に立ち、再び攻撃を仕掛けてくるテッカニンから己を庇おうとする少年の姿を感じ取ったのだった。
──ズバットは戸惑いしかなかった。
そもそも、なぜテッカニンに襲われたのかも理解できていないのだ。強いて言うならば、この意地の悪いテッカニンのターゲットにたまたま選ばれたのが不幸だったのだろうか?
トウカの森にある洞窟の天井にぶら下がり、睡眠を取っていたのだが、そこに突如テッカニンが襲いかかってきたのだ。真昼間に外にでることを余儀なくされたズバットは、その体を太陽光で焼かれ、じわじわといたぶるかのような、テッカニンの攻撃によって翼を貫かれ、体を切り刻まれ──抵抗することもできずに、攻撃を受け続けることしかできなかったのだ。
ひんし状態にまで追い込まれたズバットの前に現れた少年──オレンジは、どうしたことかズバットを庇い、傷を負っているではないか。
ズバットとオレンジが出会ったのは、もちろんこのときが初めてであり、身を挺して自らを庇うような理由が理解出来なかった。
──なぜそこまでするのだ? とズバットは小さな声で問いかけた。ポケモンの言葉がオレンジに通じる訳がない。しかし、オレンジは振り向いて言った。
「大丈夫。すぐにポケモンセンターに連れて行ってあげるから」
それはズバットの問いかけに対する回答ではないが、ズバットは確信した。
つまり、このオレンジという少年は優しいのだ。オレンジがズバットを助けようとする理由は単純だ。自分が助けたいから助けるのだ。ボロボロになっている野生のポケモンを放っておけないのだ。
「ズバットはもうひんし状態だ。テッカニン! 攻撃するなら、俺を攻撃しろ──!」
オレンジは両腕を広げて叫んだ。人間がポケモンの攻撃を受ければ、その身はあっさりと傷つき、倒れ伏すだろう。ポケモンのような頑丈さは人間には存在しないのだから。
テッカニンはキチ、と意地悪く口を動かし、狙いをオレンジに定め、“シザークロス”を放とうとした。
──テッカニンの鎌が、オレンジの首に狙いを定めた瞬間、ズバットは無意識のうちに全身に力を込め、地面から飛び上がった。
そして、オレンジの顔のすぐ横を通過し──オレンジは思わずズバットに手を差し伸ばし──ズバットは“あやしいひかり”を放った。
放たれた“あやしいひかり”はテッカニンの目を眩まし、混乱状態へと陥らせた。混乱状態となったテッカニンは出鱈目に辺りを飛び回り、木々にその体を激突させながら森の奥へと消えていった。
それを確認したオレンジは、全身の力が抜け膝をついた。しかし、次の瞬間には地面に倒れ伏すズバットの元へと駆け寄った。
「ズバット! 大丈夫!? すぐにポケモンセンターに連れて行かなくちゃ!」
オレンジはズバットを抱え、ポケモンセンターへと連れて行った。
傷だらけの状態でやってきたオレンジは、両親と一波乱あったものの──数日もすると、ズバットは完全に回復し、破れた翼もすっかり元通りとなり、辺りをパタパタと飛び回る元気な様子をオレンジに見せたのだった。
「ズバット、もう大丈夫みたいだね。……森に帰るなら、送ってあげようか?」
そのオレンジの問いかけに、ズバットは首を振った。
そして、ズバットはオレンジの肩に止まり、頬刷りをしてみせた。
「ズバット、どうしたの?」
とオレンジが戸惑いながらズバットに問いかけると、その場に居合わせたジョーイさんが言った。
「もしかして、あなたと一緒にいたいんじゃないのかしら? 手持ちにしたらどう?」
「そうなの?」
とオレンジはズバットに問いかけると、ズバットは頷いた。
オレンジは戸惑いを浮かべながらも、ジョーイさんによって促され、モンスターボールを取り出した。
「えっと……ズバット、俺はこの先何をしようとか、考えていないけれど……一緒に来てくれる?」
ズバットは頷き、モンスターボールのボタンを押すと、ボールが開き、ズバットはその中に入り込んだ。
「ズバットげっと……だぜ! でいいのかな?」
「ええ。おめでとう。ニックネームをつけてあげたらどうかしら?」
ジョーイさんの言葉に、オレンジは少しの間悩み、ズバットにはどのようなニックネームが似合うのか、ブツブツとああでもない、こうでもないといくつかの名前の候補を口にしてみせた。
数分後、ズバットのニックネームを決めたオレンジは、ズバットが入ったモンスターボールを掲げ、そのニックネームを口にした。
「ずばとと──キミの名前はずばとと! これからよろしく!」
モンスターボールの中で、ズバットはキィと鳴いた。
──危ないところを救って貰ったこの恩、返させて貰います──
トウカの森の奥地──
森の主であるテッカニンの性格は非常に意地悪いものであり、退屈な時は森のポケモン達にちょっかいを出しているのだが、そのちょっかいの内容はきのみを奪ったりする程度のものであり、ズバットのようにボロボロになるまで追い詰めるようなことを、仮にも森の主であるテッカニンは普段はしようとすら考えない。
ならば、テッカニンはなぜズバットを攻撃したのか? それは気が立っていた──つまり、怒りを覚えていたからだ。
その怒りの原因は、数日前に発生した地震によるものであった。震源地は、トウカの森の奥地。テッカニンの巣がある場所であった。発生した地震によって、テッカニンの巣は崩れ落ち、大地はひび割れ木々は倒れ、ポケモンたちは傷ついた。
それ故に、このトウカの森の主であるテッカニンは、森の住民に手を出す程の憤怒を抱えたのだ。
……このホウエン地方には、伝説がある。
遙か古代、大地の化身であるポケモンと、海の化身であるポケモンが争い、眠りについたという伝説が。
今、ホウエン地方のあちこちで地震が頻繁に発生している。この大地の揺れは、その伝説のポケモンが復活する兆候なのだろうか──
少なくとも、災厄が眠っていることは確かであり、その災厄はこのホウエンに住む人々やポケモンに降り注がんとしているのだろう。
「大地を増やせ。炎で満たせ! グラードンを復活させるんだ!」
「海を増やしなさい。水で満たしなさい! カイオーガを復活させるのです!」
テッカニン「つるぎのまい! かそく! まもる! つるぎのまい! かそく! シザークロス! バトンタッチ!」
キノガッサ「やぁ。キノコのほうし! みがわり! パーンチ!」
ネット対戦における作者のトラウマである。こんちくしょう。
この性格悪めのテッカニンさんは、今後も出番あります。
次回はヒロインのターンです。