察しのいい方はもうわかるのでは…?
「ん……?」
俺が目覚めると周りは荒れ果てた荒野だった。
「ナトー!!?
ショウー!!?!!」
二人の声は聞こえなかった。
周りを見渡しても人らしき影は何も見えず、生物の気配などもなかった
「……んだよ…」
1人…か。
すると上から閻魔声が聞こえた
「おや?君は一人っぽいね!
では…1つめの指令だよー!」
「指令……早く下さい」
「なんだ…そっけないなぁ〜
では一つ目のミッションはこの文章を読んでね〜」
俺の目の前にタブが表示される。
するとそこには
::男は通れず 汝は通れる::
「は?」
そのタブを見た瞬間俺の目の前には壁が現れた。
「これ飛び越えりゃいいんだろ?」
俺はすんなりと飛び越えた
しかし向こう側の地面に足をつけようとすると
俺の体はまた壁の前へと戻されてしまった。
「え、」
そんな俺をさておき閻魔は話を進め始めた。
「では、君の何かを反転したいと思います〜」
俺の洋服と髪の毛が光り出す。
「え…!?」
あまりのまぶしさに目を瞑る。
ほんの10秒間程度だがとても長く感じた。
「……反転終了!」
閻魔の声にて、俺は目を開いた。
「……おい」
俺の第一声はそれだった。
「なに?」
「『なに?』じゃねぇよ、
なんだよこれっ!!」
「…んーと……
<ミリヲタ女子風!迷彩パーカー&迷彩ミニスカート、ニーハイ付き!!!>
だよ?」
「なんでミニスカとかなんだよ、
それにニーハイ……てかこの髪型なんだよ!」
緑色のベレー帽は全然いいとして
黒のロングヘアにカールがかかっている
ウィッグかと思ったが外れない。
「別にいいじゃん〜
これじゃないとこの指令はクリアできないんだし〜」
「はぁ!?」
俺の返答を待たずにあいつの声は消えた。
「?」
なにか俺の目の前にハートマークが現れた。
♡×39
と表示されている。
「もう…なんなんだよ……」
::男は通れず汝は通れる::
そういうことか
俺が:男:の格好をしていたらこの壁は超えられなかった。
:汝:つまり女になればいいってことだったのか。
とにかく俺は目の前の壁をよじ登った。
「…ぐっ……はぁっ」
今はあまり考え事をしないようにしよう。
悩んでいても仕方が無いから。
そんなことを考えながら俺が壁の反対がわへ行くと
ピコンと何かまたタブが開かれた。
<君の初期ライフポイントは40>
<お次の指令は
::お城へと忍び込み王子を滅せよ::
王子を滅するためならば好きな武器を与えよう。
そして、どれだけ他人を滅してもよしとする。>
あ、♡はライフポイントか。
「滅せよ?」
ころせってことか?
……嫌な予感がした。
おれには嫌な予感しかしなかった。
忍び込む?
王子を殺す?
まるで人魚姫だな。
しかし俺は自分の変化に気づく
あ、やべぇ
俺興奮してるかも
このミスをすればライフが削られていく危機的状況な世界で
ライフがなくなれば輪廻転生は無し。
しかも次はスパイ活動でミスをすれば先に進めないしライフも削られる…
やべぇ…
俺ほんとやばい。
感性ぶっ飛んでるのかもしれないし
気が狂ったのかもしれない。
ゲームのやりすぎなのかもしれない
なんでもいい
今のこの状況が楽しくてたまらない。
あ、ここいろんな意味で天国だわ。
ニヤケが止まらない
この場所にいる時点で楽しくてたまらない。
指令のためなら人を殺してもいい。
新しい感覚を得られる優越感が楽しくて仕方が無い。
今の俺を見たらあの二人はどうも思う?
気持ち悪がる?
ドン引きする?
まあいい。
俺は城へ行き王子を殺すために、
そして2人と出会うために目の前の道を走り出した。
次はナトとショウ回です!
お二人はどこへ飛ばされたのでしょう…?!