ムシウタのかっこうとレィディ・バードをsrwZⅢに転生させてみた 作:rebo
(時空震動でこの町に跳ばされたあの日、確かにテンシのような存在とダイスケは戦っていた。俺は結局、ダイスケのことは何も知らない……)
「カミシロ君!この後、クラスの皆でカラオケ行かない?クラスでの親睦会も兼ねてさ。それにこの町に来たばかりだから町の案内もしてあげるよ」
「すまない。今日、バイトの面接があるんだ」
考え事をしている中、クラスメイトの女子たちからカラオケに誘われている。普段なら参加しても良かったが用事があるので断るようだ。
「そっか。それならしょうがないね。また今度、誘うから参加してね」
「ありがとう」
ヒビキ・カミシロは礼を言って帰宅した。
「うーん。ちょっと付き合い悪いわよね彼」
ヒビキがクラスから出て帰宅しているところを見て残っていた女子。千鳥かなめと詩織、恭子が話し合っていた。
「でも、愛想は良いし。それも泊まらせてくれる家の家計のためにバイトをしているらしいから、しょうがないんじゃないかな」
「帰国子女で苦学生か。大変ね」
「かなめちゃん。流石、クラス委員。面倒見がいいね。それともホレちゃったとか?」
「違うわよ。タイプじゃないし。それにそれを言うなら彼の双子の弟君と莉奈ちゃんじゃない」
「だよね!本人たちは否定しているけどすごく仲が良いし!あんな感情的になる莉奈ちゃん彼以外で見ないもん!」
「彼も偶にだけど辛辣な言葉は莉奈ちゃんにしか言わないもんね!」
「それで一緒にいるんだもん。絶対付き合ってるわよ!」
年頃の女の子らしくコイバナに熱中している。そこに一人の女性が近づいている。服装からして教師だろう。それにしても教師にしてはあまりにも若い女性だ。
「ちょっといいかしら」
「どうしたんですか?西条先生」
「スズネでいいわよ。西条先生なんて、この学校ではかなりの数の教師がいるし。あっ!でも先生はちゃんと付けないとダメよ」
「はーい」「うん!」「うはは!当然!」
会話からして付き合いやすい教師のようだ。ちなみに先程話していたヒビキの弟と莉奈の入っているオカルト研究部に仮の顧問としても付き合いがある。
「でもスズネ先生凄いですよね。大学でも僅かの人にしか選ばれない特別教育実習生に選ばれているんだし。オカルト研究部の顧問もできているんですから。」
「そうでもないわよ。もともとダイスケ君は考古学については私が教わりたいぐらい知識があるし、莉奈ちゃんも独自の表現ができる画力をもっているもの」
ヒビキの弟であるダイスケは考古学に詳しく、彼女とされている莉奈は画力があるようだ。
「それでヒビキ君、いないかしら。ちょっと聞きたいこととバイトの申請書で話が有ったんだけど」
「先程、教室から帰っていきましたよ」
「今なら、間に合うと思いますけど」
「そうね。ちょっと行ってみる」
スズネはそう言って、教室から出ていく。
学校の玄関まで行くと、ヒビキの姿が見えた。スズネはヒビキの姿を見ると呼びながら近づいて行った。
「先生!?」
「ヒビキ君、バイトの申請書。忘れちゃダメよ」
呼ばれて近付いて来たヒビキにバイトの申請書を渡しながらスズネは注意をしている。
「わざわざ、ありがとうございます」
「よろしい!それと聞きたいことがあるんだけど……」
スズネの言葉の最中、時空震動が起こった。そして、黒い球体のような何かがヒビキに吸い込まれた。!
「ぐっ!」
瞬間、ヒビキの瞳にはビルが崩れ、生気が感じられない世界が移った。まるで絶望の世界のようだ。
「カミシロ君!カミシロ君!」
「先生…?」
「大丈夫!気を失っていたみたいだけど…」
(なんだ!?さっきの頭に移った映像は……。一体何が起こっている!?)
先程の時空震動で謎の機体も現れており、街を襲っている。
「先生は避難してください」
「え…えぇ。カミシロ君は?」
「…俺は行きます!」
ヒビキの目は片目が血に塗られたように赤く染まっており、謎のロボットの方向に走って行った。
そして、そこから離れたところに二人の男女がいた。来ている服装からしてヒビキたちと同じ学校の生徒だろう。男の方はヒビキと同じように血に塗られたような赤い目をしている。ヒビキと違う点があるとすれば、ヒビキが片目なのに対し、男は
「で、なんでここに来たのよ」
片方の女が男に問いかける。
「ここに来いと言われたからだと言ったはずだ。だいたい、何でついてくるんだお前は」
男は女の質問に辛辣に返す。言われた女はその言葉に苛立ったのか先程より攻撃的な口調になり、男と言い合いを始める。
だが突然、男の言葉が止まった。女も突然止まったのに不思議に思い言葉を止める。
瞬間。
「約束通り来てくれたんだね」
黒ずくめの青年が現われた。
「君に僕を使ってもらいたい。どういう意味かはすぐに理解る」
「ちょっと!待ちなさい、どういう意味よ!」
「言ったろう。すぐに理解ると」
女の戸惑いの声に青年は微笑みながら応え、その姿が薄れていった。後に残ったのは二人の男女と先程まで
「付喪神みたいなものか」
男は呆れながらの呟きに女は納得した。
「って!あんた、戦うつもりじゃないでしょうね!」
「当然」
「ふざけないで!戦うなら私も乗せなさい!わざと悪意を買っていきそうだから監視させてもらうわ!」
「ふざけんな!バカ女!」
同時にヒビキが機体の名前を呼んでいた。
「来い!ジェニオン!」
ジェニオンが現われた途端、また時空震動がジェニオンを中心に起こった。いや、もしかしたら時空震動ではないかもしれない。何故なら、中心のジェニオンがダブっていくからだ。そして、終わったころにはジェニオンはもともとの青色の機体と
「一体、何が起こったんだ。まぁ、良い。街を襲っているこいつらを倒す!」
ヒビキが青いジェニオンで倒し、敵の援軍が来た。が、それも味方の援軍で倒し終わったころ黒いジェニオンは二人の男女のところに来ていた。
「取り敢えず、あたしが今来た機体に乗ることにするから。あんたはそれに乗りなさい」
「そうだな」
二人の男女は呆れた様子で二機の機体を見ていた。
「取り敢えず、機体を粒子化でもさせるぞ」
「そうね」
どうやら二機とも粒子化させることが可能らしく、隠すことも持ち運びもお手軽のようだ。