ムシウタのかっこうとレィディ・バードをsrwZⅢに転生させてみた   作:rebo

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2話

「二人とも、珍しいな。デートでもしてたか」

 

 二人の男女が家に帰るなり、ヒビキ(・・・)が開口一番にそんなことを聞いていた。更に、その言葉を聞いた女の方の母親がテンション高く問い詰めてくる。

 

「本当に!?ようやく付き合っているのを認めるのね!今日はご馳走よ!」

 

 ヒビキがいることから予想できるだろうが、二人は男の方はヒビキの双子の弟のダイスケである。女の方はこの家の娘の莉奈である。莉奈は付き合っている発言に顔を赤くして否定してる。怒っているように見えるが母親には照れ隠しの様に見えているらしい。ちなみにダイスケは呆れた顔で否定している。

 

「毎回否定しているけど!こいつとはそんなんじゃないから!」

 

「嫌いなの?」

 

「当たり前でしょ!こんな奴!」

 

「あら。じゃあ、誰かにとられるかもね」

 

 そこでヒビキとダイスケの会話に聞こえる。まるで莉奈に聞かせるようなタイミングだった。

 

「そういえばダイスケの連絡先を女子に結構聞かれたりしたな。教えても良いか?」

 

「別にいいけど」

 

「なっ!ダメよ!」

 

 ダイスケの言葉を否定する莉奈。あまりの速さにヒビキと母親はニヤニヤしている。

 

「お前には関係ないだろうが。それとも嫉妬か」

 

「うっさい!」

 

 莉奈は鞄を投げて部屋に戻って行った。

 

「否定しませんでしたね」

 

「否定しなかったわね」

 

 ヒビキと母親は顔を見合わせて笑い、ダイスケは冗談に決まってるのにと鞄をぶつけられたことで不機嫌になっていた。

 

 

 

「かなちゃん、昨日のニュース見た?」

 

「当然。陣代高校も移ってたもん」

 

 千鳥と恭子が話していると途中、ざわめきが起こった。ざわめきが起こっている方向を見ると言い合いをしながらダイスケと莉奈が腕を(・・)組んでいた。近くにいるヒビキは二人を見て笑いを抑えている。

 

(わ…わかりやすぎる……!)

 

 どうやら莉奈は昨日の話を聞いて嫉妬しているようだ。言い合っているのは照れ隠しもあるのだろう。

 

「やっぱ付き合ってんじゃないの?」

 

「だよね。でも会ったのは最近だから今日から付き合うことになったんじゃない」

 

「それもそうね」

 

 腕を組んでいる二人に教師が近づいていく。

 

「別に付き合っちゃダメとか言わないけど、目に余るからそれは止めなさい」

 

「そうですね。そろそろ話してくれよ」

 

「嫌よ」

 

 上目遣いで否定する莉奈。それでも恥ずかしいから、歩きにくいからとお願いするダイスケ。

 

「好きなのはわかったから学校では止めなさい」

 

「そ……そうだ…そうだぞ」

 

 笑いを抑えながらヒビキと呆れた教師の説得でようやく離れた。莉奈には女性教師の説教が続いている。ダイスケは直ぐに従おうとしたから無いようだ。

 

「いい、莉奈ちゃん。付き合っているからって学校でもイチャついちゃダメよ」

 

「すみません」

 

 莉奈は顔を赤くして謝っている。周りの生徒はダイスケが羨ましいと思ってしまうほどの可愛さだった。ヒビキは昨日の話した内容で告白したことに考え付いて更に笑いが止められなくなっていた。ついでにヒビキの笑いを堪えている姿を見て、此奴が付き合い始めた元凶かと理解していた。

 

「おはよう。二人とも付き合い始めたんだ」

 

 そんな中、千鳥たちが近付いて来た。どうやら一緒に教室まで行くつもりのようだ。昨日は放課後、二人ともいなかったが全員が同じクラスだ。

 

「ところで莉奈ちゃんはダイスケ君の何処が好きになったの?」

 

「あっ。わたしも興味ある」

 

「兄として俺もだ」

 

 千鳥の質問に便乗する三人。周りの生徒も聞き耳を立てている。

 

「嫌いよ。殺したいほど嫌いで、夢が似ているから惹かれただけ」

 

 殺気を伴う言葉に何人かの生徒が崩れ落ち、そうでない生徒も怯えていた。ダイスケは苦笑するだけ。だが、いつもより大人びた表情に見えた。

 

「夢は秘密だけどね」

 

 莉奈のその言葉と笑顔に周りの生徒たちは先程のは偶然だろうと自分を納得させていた。

 

 

 別の場所では一人の少年が驚愕の表情を浮かべていた。

 

 莉奈の殺気に銃を抜こうとした瞬間、ダイスケの一瞬の殺気に銃も抜けなかった。自分の任務のために莉奈とダイスケを最大限に警戒するようだ。

 

 

 

 

 

「ぐっ。これがプロの技術科か……」

 

 ヒビキはアマルガムとFBの残党との戦いの後、三機の機体に捕獲され連れていかれた。戦闘を見ていた二人はその様子を見ながら話している。

 

「ダイスケ。助けなくていいの」

 

「必要が無いだろ。このシュロウガじゃなかったら俺も向かっていた」

 

「正直に話せばいいじゃない」

 

「俺は自分が生き残れればいいんだよ。面倒がなくて楽だし」

 

「この……!」

 

 途中からヒートアップして言い合いを始める二人。最終的には折り合いを見つけて合流することに決まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

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