ムシウタのかっこうとレィディ・バードをsrwZⅢに転生させてみた   作:rebo

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4話

「ようアルト、部活どうだったよ」

 

「色んな意味でキツイ」

 

 アルトの脳裏では昨日のオカルト研究部の部活動を思い浮かべていた。

 

 

 

 

 

「莉奈。何を書いているんだ?」

 

「悪魔」

 

「へぇ。見てもいいか」

 

「邪魔しないならいいわよ」

 

 断りを入れて見た絵にはダイスケの横顔が書かれてあった。アルトも偶にしか見ない大人びた表情を書かれてあった。

 

「へぇ。ダイスケの絵、上手いじゃないか」

 

「莉奈は凄いでしょ。部室にある絵は全部、莉奈作のなんだよ」

 

「何っ!?」

 

 周りにある絵は人物がの他に自然画、天使と悪魔が書かれていたりと節操もない。

 

「なんというか凄いな」

 

「だよねー。ダイスケは勉強中だし私も今日は資料を纏めるだけだから暇なんだよね」

 

 そう言っておしゃべりを続けるティティ。アルトはティティは何の資料を纏めているか聞いてみる。

 

「昔の人生活とか食べ物についてだよ。昔は食べ物のバランスとか調べていると意外といろんなことがわかっておもしろいし、出来るだけ再現したの食べるのも楽しいよ」

 

「へぇ。今度作ってくれよ」

 

「いいよ。でもちょっと暇だし抱き着こうっと」

 

「へっ?」

 

「えい!」

 

 驚くアルトを尻目にティティはダイスケに抱き着いていた。読書に集中しているからか普通に抱き着かれているダイスケ。莉奈のところからペンの軋む音が聞こえてくる。ティティは莉奈に見せつけるようにさらに密着している。

 

「な…なぁ。ダイスケは何を呼んでいるんだ?」

 

「母さんの論文」

 

「ふーん。なるほどね」

 

 どういうことかと聞いてくるアルト。

 

「母さんは考古学と超次元科学を合わせて独自の考えを持ってある存在に感づいたせいで殺されたからんだよ。だからかなり興味あるんだ」

 

「殺されたって、大丈夫なのかよ!」

 

「大丈夫だよ!いざとなったら私が護るし」

 

 そう言って更に密着するティティ。更に莉奈の方からペンの軋む音が聞こえてくる。

 

「莉奈よりはスタイル良いし。私の方が付き合って絶対楽しいよ!」

 

 ペンの折れた音と一緒に莉奈が立ち上がった。アルトは徐々に悪くなっていた空気に顔を青くし始めていたが自分を誤魔化すこともできなくなっていた。そして恐る恐る莉奈の方を見て後悔した。

 

「ティティ。いい加減に離れなさい」

 

 怒りで顔を真っ赤にした莉奈が高圧的な態度でティティに言うが、怖いと言うだけで更にダイスケに密着する。そして実力で引き離そうとしてキャットファイトが始まった。

 

 女性同士の本気の争いにアルトはドン引きし、ダイスケは普段通りの態度で資料を読んでいた。

 

「アルト。母親のことは兄さんに言わないでくれよ。トラウマになっているし」

 

「この状況でそれかよ!」

 

 あまりのダイスケの平静さにアルトはキレ気味に突っ込んでいた。

 

「あんなのじゃれ合いだから気にする必要は無い。本気を一度見たことがあるがこんなものじゃないし、本気を出したら流石に俺も介入する」

 

 どう見ても超一流に匹敵する戦闘にあれでも本気じゃないと驚愕するアルト。

 

(ってあれがじゃれ合いって!毎日これをやっているのか!?)

 

 そのことに思い至ったアルトはこの部活に入るのは無理だと思った。

 

「来る前でも言ったけど名前だけでもいいから」

 

 まるで心を読んだように言うダイスケ。するとティティがアルトの前に上目遣いで近付いて来た。

 

「名前だけでいいの。ダメ」

 

 潤んだ目で見上げるティティまるでキスしようとする恋人のようだ。ちなみに莉奈はダイスケに後ろから抱きしめられて顔を真っ赤にしている。

 

「それは…」

 

 顔を赤くしているアルトに写真の音が聞こえた。

 

「えっ」

 

「ティティ。もういいぞ」

 

「わかった。って莉奈ズルい!私も抱きしめてよ!」

 

「恋人でもないのになんでだよ」

 

 いきなりの展開に着いていけないアルト。そのアルトにさっき携帯で撮った写真を見せるダイスケ。

 

「お前ほどの美形だ。これを仲間内やお前の彼女に渡されたくないなら名前だけども部活に入るんだな」

 

「 」

 

「この悪魔が…!」

 

 あまりの内容に言葉が出ないアルトに代わって莉奈が悪態をつく。

 

「別に名前だけもいいだろ。なんか引かれて入ってくれそうにないし」

 

「あー。私は楽しいからいいけど結構莉奈と喧嘩しているからね。莉奈の下僕は恐れ多いって入らないし。ダイスケは意外と恐れられているし。……ダイスケ、裏表激し過ぎじゃん」

 

「 」

 

「はぁ。悪いけど名前だけで来なくてもいいから入部お願いね」

 

「 」

 

 

 

 

 

「ホント、キツイ……」

 

「どうしたアルト!」

 

 アルトの意気消沈ぶりにミシェルが思わず声を上げる。そしてヒビキがアルトの肩を叩き慰める。

 

「お前もか…。ヒビキ」

 

「あぁ」

 

 お互いの肩を叩きあい慰め合う二人。その光景でざわめきが起こってクラスメイトの一人に何があったか聞いた。

 

「オカルト「あぁ……。そういうこと」 」

 

 どうやら、同じクラスではダイスケの裏表の激しさというかドSっぷりや莉奈のカリスマやら周知の事実のようだった。そのことに納得したクラスメイトは自分たちの話に戻っていく。

 

「でよぉ。ハイキングがあるらしいけど当日はサボらないか」

 

 ボスが話を切り替える意味も含めて、話を切り出した。めんどくさいから行きたくないらしい。甲児たちもサボりに乗り気だ。

 

「ヒビキはどうするんだ」

 

「俺は行くことにする。同じ機体に乗っているからバレたら面倒だ。莉奈も一緒の家に住んでいるから問い詰めてくるだろうし」

 

 ヒビキの言葉に納得する一同。ついでに自分たちも善意で説教されそうて心が痛みそうだと同意する。

 

「そうだな。俺も行くことにしよう」

 

「マジかよ」

 

 甲児の言葉にサボることに賛成していた仲間が減っていることに嘆いているようだ。もちろん宗介は千鳥の護衛のためハイキングに参加するようだ。

 

 そんな中、莉奈とダイスケが教室に入って来た。莉奈はイラついた表情でダイスケはそんな莉奈を宥めている。

 

 そんな二人に驚いているクラスメイトたちに安心させるようにヒビキが話しかける。

 

「私がダイスケと付き合っているのが気に食わないからとハイキングで罠を仕掛けてダイスケを襲撃するって聞いただけよ」

 

 普通に大事だった。というかどこで聞いたのだろうか。そのことを聞くと。

 

「教室に着く前に誰も居ないはずの教室で人が集まっていたから盗み聞きをしたのよ」

 

「宗介。ダイスケを抑えるのに手伝ってくれ。また男女関わらず病院送りにしかねない」

 

「了解した」

 

 ヒビキの言葉に驚愕するクラスメイト達。

 

「前回みたいにナイフを持ってきたりしなきゃ、そこまでやるつもりはないんだけどな」

 

 苦笑するダイスケに恐怖するクラスメイト達だった。

 

「こりゃ俺たちも参加しなきゃな」

 

「ああ」

 

「ですね」

 

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