前回言ったように、輝針城まで一気に飛びました。
「ぐっ・・駄目だ・・制御が・・出来ない・・!」
零はとある夜、皆が寝静まっている時、悶えていた。
「ぐっ、がっ・・!」
零はガルスに変身した。しかし、その目は紅く輝いていた。
「グガアアアア!アアアアアア!」
ガルスはこの世のものとは思えぬ雄叫びをあげた。
「はあ・・はあ・・」
ガルスの体は闇に包まれて行った。
そして、博麗神社を出た。
そして、次の朝・・。
「大変!零がいないの!」
「なんだって!?」
「一体何が!?」
「朝起きたら、零はどこにもいなくて・・。残っていたのが・・。」
霊夢の手に握られていたのは零のカードケースだった。
「・・・零を探すぞ!」
全員は頷き、手分けして探す事にした。
「ちくしょう、どこにいるんだ!?」
アスカは地上を走り回った。
すると、髪の長い人物を見つけた。
「・・零か!?」
「アスカか・・」
「零、早く帰ろうぜ。皆心配してるぞ。」
零はアスカの方を振り返った。
その姿にアスカは言葉を失った。
「れ、零・・なの・・か?」
「ああ、そうだ。」
零の瞳は紅く光り、服も黒く、それはまるでウルトラマンとは遠くかけ離れたような感じで、まるで正反対だった。
「聞いてくれ。俺は新たなる力を手に入れたんだ。アスカ、お前で試して良いか?」
「・・・お前は一体何者だ?」
「なんども言っているだろう?俺は零。柊零だ。」
「嘘だ。零はそんな奴じゃない。もっと良い奴だった。なのに、何故そんなに悪い奴になったんだ?」
「・・・ごちゃごちゃうるさい奴だ・・。」
いきなり零は姿を消したかと思うと、アスカの腹を思いっきり殴った。
「が・・・がはっ・・。」
アスカはその場で倒れた。零はそのアスカを担ぎ、妖怪の山から落とした。
「まず一人・・・。」
その頃、各地では妖怪が暴走していると言う話を聞き、霊夢と魔理沙、咲夜の三人は異変解決に行った。
「本当に零君はいなかったのね?」
「ええ。と、言っても今は零さんの方が正しいわね。」
「?どういう事だ?霊夢。」
「あんた人の話聞きなさいよ・・。」
すると、大きな城が見え、トンカチのような物を持った小人と、小さい角が生えた少女が立っていた。
「ちっ・・来やがったな・・だけど、こっちには凄く悪い奴がいるんだ。」
「あんたね、この異変を起こしたのは。」
「ああ、そうさ。」
「どうしてこんな事をしたの?」
「私の野望はこの幻想郷をひっくり返し、強者と弱者の立場を逆転させる事。でも、私にはそんな力は無い。だが、この打出の小槌のおかげでできそうさ!」
「れ、霊夢、そう言えばあいつらはどうしたんだ!?」
「まだ帰ってきていないわ。」
「く・・!こんな時に・・!」
「私は鬼人聖者!この幻想郷を統べる者よ!」
霊夢達は聖者と弾幕勝負をし、苦闘の末、なんとか勝利した。
「ぐっ・・!」
「さあ、観念しなさい!」
「・・・ふふふ、観念するのはお前達の方だ!出てこい!」
すると、建物の奥から、巨大で邪悪なオーラを放った人間が出てきた。
しかも、その顔には見覚えがあった。
「・・・久しぶりだな・・霊夢。」
「れ、零!?聖者!零に何をしたの!?」
「なぁに、ちょっとひっくり返しただけ。光と闇をね・・!」
【ダークロード!ガルスヘルフォーム!】
零は黒いガルスのカードを差し込み、ガルスに変身した。
そのガルスは目が紅く、体や顔も赤黒く、それはまるで絶望を表しているように思えた。
「・・霊夢、俺は分かったんだ。人の心の中には闇がある。もちろん、妖怪や妖精にも。それに、妖怪ってのは、もともと闇から生まれたようなもんなんだよ。」
「零・・何を・・。」
「人間は誰も闇は消せない。もちろん、この俺だってな。」
「だからって・・」
「この世は不平等だ。だから、こいつに協力したんだ。弱者こそが、この世を統べるべきだってなって、俺は思ったんだ。そうすれば、皆平等、誰も文句は言わねえよ。」
「零・・。仕方ない、私達が止めるしか無さそうね。」
「無駄だ。」
霊夢はガルスに弾幕を浴びせたが、傷一つ付かず、ガルスはあくびをするような素振りを見せた。
「な・・!?」
「終わり?じゃあ、こっちのばんか。」
咲夜は時を止めようとしたが、ガルスに首元に手刀を打たれ、その場に倒れた。
「霊夢、こいつみたいになりたくなけりゃ、降参するんだな。まだ命だけは助けてやる。」
「零・・どうして・・。」
「?」
「どうしてよォォォォーーッ!?」
霊夢は全力の夢想封印を放った。
しかし、ガルスは片手で受け止めた。
「分かった。今楽にしてやるよ。」
そう言うと、ガルスは腕をL字に組み、赤黒い光線を放った。
「ダーククロスレイ!」
しかし、霊夢は避けようとはしなかった。
勿論の事、霊夢は光線をまともに喰らった。
しかし、霊夢はしぶとく立っていた。
「なに!?ならばもう一度!」
ガルスはもう一度光線を放った。それでも、霊夢は倒れなかった。
「何よ!そんな程度!?いつもの零はそんなに弱くないわよ!そんなの何発喰らっても私には聞かないわ!」
「・・!」
すると、霊夢の後ろからダイナ、コスモス、ギンガ、ビクトリーが浮き上がり、コスモスは両手を頭上にあげ、光を貯めていた。
「霊夢!これを!」
ダイナは霊夢にスパークレンスを渡した。
ダイナは頷き、霊夢も頷き返した。
霊夢はスパークレンスを掲げ、ティガに変身した。
「零!早く元に戻りなさいよ!」
霊夢は目に涙を浮かべ、零にいい放った。すると、ティガの体は金色に光り、グリッターティガになった。
「ぐっ・・!なっ、何だ!?か、体が動かない!?」
突然、ガルスの体は動かなくなった。
それは、いつからいたのか、後ろからセブンがストップ光線を撃っていたからであった。
そして、コスモスのフルムーンレクトとティガのタイマーフラッシュスペシャルを同時に放った。
そして、ガルスの体は光に包まれ、元のウルトラマンガルスに戻った。
そして、零に戻った。そして、涙を浮かべつつ、零は言った。
「ごめんな・・・霊夢、皆・・。人の中には、光もあるんだよな。それに気付けなかっ・・た・・」
零はそのまま倒れ、気絶した。
「・・・おかえり、零。」
霊夢、もといティガは零を地面に置き、聖者の方を向いた。
「・・・覚悟は出来た?」
「ぐ・・!これは不味い・・!」
聖者は逃げようとしたが、ギンガとビクトリーは聖者の前に立ち塞がった。
「行くぞ!霊夢!」
「ええ!行くわよアスカ!」
二人は同時に光線の構えを取った。
「「TDスペシャル!!」」
二人の光線の合体技、TDスペシャルが聖者に向けて放たれた。
「・・!やば・・!」
気付いた時には遅く、聖者は光線を喰らった。
そして、その光線は城を貫き、輝針城は崩れ去った。
ティガから戻った霊夢は零を担ぎ、小人の少名針妙丸をかごにいれ、魔理沙は咲夜を担ぎながら、輝針城の最期を見た。
霊夢達は博麗神社に戻った。
零は闇のウルトラマンになった事を覚えていなかった。
しかし、零や霊夢達は自分の心の中には闇が消えたように思えた。
はい、また今回も短いです。
なんせ輝針城の話を知らないもので・・。すいません。