あの異変から数日、零達はなおも修行に励んでいた。
そんな中の七月七日、七夕。
「♪~」
修行から戻った零が中に入ると、霊夢がなにやら準備をしていた。
「どうした?そんなご機嫌で。」
「今日は七夕じゃない。だからそのためにね。」
「ああ。なるほど。それにしても・・。」
零は笹の葉に吊り下げられた短冊を見ると、全部お金関連であった。
「お金ばっかってのもどうなの?」
「気にすんな、零。」
声のする方を見ると遊びに来たらしい魔理抄がいた。
「こいつ大体金の事ばっかだから。」
「あなたよくこの人の相手出来るもんだな。」
「何年もやってるからな。」
「ちょうど良かったわ、魔理抄。この七夕の準備手伝ってくれない?」
「人が来るなりいきなり人をこき使うやつがいるかね。」
「私と魔理抄の仲でしょ?」
「分かったよ。にして、なんか楽しい事ねえかな~。」
「これが終わったらいくらでも相手してやるわよ。」
「え~。」
魔理抄がぶつくさ文句を言いながら手伝っていると、変わった来客が来た。
「やあやあ、ずいぶんと暇そうだねえ。」
三人が声のした方を見ると、青い髪に青い服、そして緑の帽子をかぶり、リュックを背負った少女がいた。
「あら、にとりじゃない。」
「今日は七夕だしさ、新しい発明品を持って来たんだ。」
「おーい。」
にとりはどうやら零に気付いていないようだ。
「少し待ってね。」
「おーーーい。」
「え~と、これとこれと、あと、・・これか。」
「おいっ!」
「わっ!・・誰!?」
「気付くのおせーよ!」
にとりはようやく零に気付いた。
「これは失礼したね。私は河城にとり。こう見えても発明家だよ。」
「俺は柊零。何が作れるの? 」
「ネッシーロボは作れるよ。」
「マジで!?じゃあ、なんか小型の乗り物を作ってくれないか?」
「ごめんねえ、バイクのシステムがよく分からないんだよ。」
(なぜ分からない。)
零は心の中でそう毒づいた。
「で、にとり。発明品って何なの?」
「ああ、忘れてた。ちょっと待ってね。」
にとりは先程取り出した発明品のパーツを組み立てていった。やがて、一つの筒状の発品になった。
「これは?」
「名付けて、【筒型花火打ち上げ機】~。」
「さすがにとえもん!」
「ただ、あと少しだけ完成してなくてね。」
「何が足りないの?」
にとりは機械の根元を指さした。
「エネルギーが溜まっていないからどうにもならないんだよね。だから、何かエネルギーが無いかなとおもってね。」
「エネルギーを入れる場所はどこだ?」
「魔理抄のマスパのエネルギーを入れようと思ったんだけど、威力が高過ぎてこれ自体が壊れちゃうからね。どこか良いエネルギー無い?」
「・・・あっ!零!あんた達がいたじゃない!」
「へ?」
数分後、アスカ、ヒカル、ショウ、ダンを連れてきた。
「おおー。」
「で?俺たちにどうしろと?」
「この筒にあんた達ウルトラマンのエネルギーを少し入れてくれれば良いから、協力してくれない?」
「大丈夫。決して害はない。」
「私としては不安だがな。」
「ん~、どうする?」
「まあ、害は無いみたいだし・・。」
「入れるか。」
「ありがとう。じゃ、変身。」
零含む五人はそれぞれのウルトラマンに変身した。
「どうなってるの!?それ!?」
「まあ、それは気にするな。で、どこから入れるんだ?」
「ここ。さあ、入れてー!」
ウルトラマン達は先程の穴にエネルギーを送り込んだ。
すると、機械のについていたエネルギーメーターが溜まり、MAXになった。
「ありがとう!これで助かった。じゃね~。」
「・・・あ、ちょっと待って!」
零は立ち去ろうとするにとりを呼び止めた。
「?」
「そいつをつかって、面白い事しようぜ!ここにいる全員でさ!」
「どういう事?」
「そいつを有効利用するだけだ!アスカ達も手伝ってくれるか?これにはアスカ達ウルトラマンの力が必要なんだ。ちょっと耳をかして。」
零は作戦の内容を話した。
「良いぜ!協力するよ。」
「よーし!気合い入れていくか!」
「・・出来ることなら何でもしよう。」
「たまにはこう言うのも悪くないな。」
「・・!ありがとう!よし、じゃあ、どこで決行する?」
「ここでいいんじゃないか?大抵ここに集まるからさ。」
「そうね。じゃあ、ここでやりましょうか!作戦は夜開始よ!」
「作戦名はどうしよ?」
「ん~、そうだな。じゃあ、【幻想ウルトラ花火大作戦】でどうだ?」
「おお~。さすがアスカ。じゃ、決まり!」
「じゃ、夜になったらまたここに集合ね!」
そして夜・・。
「オッケー。全員集まったな。じゃスタート!」
「よーし!」
にとりは先程の機械をセットした。
零がウルトラマン達に通信機で連絡した。
「全員所定位置に着いた?」
「こちらダイナ。全員着いたぜ。」
「あいよ。じゃ、にとりさん。」
「行くよ!発射!」
にとりは機械のスイッチを入れた。
そして、その機械から光の弾が出た。弾の斜め上にはギンガ、ビクトリー、ダイナ、セブンがいた。
「「「「ウルトラスターダスト!」」」」
ギンガ達四人は光の弾が遥か上空に行ったところまでついていき、良い感じのところまで行ったところで四人の合わせ技を放った。すると、光の弾は無数の星となり、そして、流れ星となった。
そして、その流れ星は幻想郷の各地で見られ、人々は歓声を挙げていた。
「まだまだあるよ!それっ!」
にとりは先程とは違う弾を放った。そして、その弾の先には魔理抄がいた。
「今よ!魔理抄!」
「おう!マスター・・・スパーーーーク!」
魔理抄は弾に向かってマスパを放った。すると今度は特大の虹色の花火になった。
「OK!大成功!」
「あ~疲れた。」
「このメカは色んな弾を撃てるからね。さっきの奴二つとも出来るし、もっと他にもだせるからね。放っておいても大丈夫だよ。」
「そりゃ楽しみだ!」
零達は神社に戻り、縁側で延々と止まない花火と流れ星を眺めていた。
「今日はありがとう、にとり。」
「いや、私もその、ウルトラマン?達に助けてもらったからね。むしろ言うのはこちらの方だ。」
「ま、お疲れさんって事で。中で飯食おうや。にとり。」
「いいの?」
「いいわよ。今日だけね。」
「じゃ、お邪魔しまーす。」
零達は楽しい夜を過ごした。
後に、この事は「星空異変」として語り継がれる事になるが、それは遥か未来の話である。
疲れた!マジで疲れた!
次回は春雪異変!ゼロが!ダイナが!コスモスが駆ける!