春雪異変から数日、事件は起きた。
玄関の方から物音がし、見に行った。そこには、血まみれの咲夜が倒れていた。
「咲夜!?どうしたの!?」
「とにかく治療しよう。」
「おう!」
零とムサシ、霊夢は咲夜を中に入れ、治療した。
「・・・ん。」
「気が付いたみたいね。」
「あれ・・?霊夢さんに零さん・・?」
「丸一日寝てるとはな。一体何があった?」
「妹様が・・暴れだしました。」
「原因は?」
「分かりません。原因になりそうな事が何もありませんでした。」
「何か異常は?」
「いつもより目が赤黒くなっていました。そんな事今まで無かったのに・・。」
「・・零。気づかないのか?」
後ろから声がし、振り返るとダンが真剣な表情をして立っていた。
「ダン。気づかないって何が?」
「この気配は・・ヤプールだ・・!」
すると、慌てた様子でヒカルとショウが走ってきた。
「ヤプール!?バカな!?」
「アイツは俺達が倒したはずだ!それなのに何で・・!?」
【奴ら、潜在意識の中にとりついたな。】
一枚のカードが浮き上がり、零はそのカードをスキャンした。
【ウルトロード!召喚!ウルトラマンA(エース)!】
零の前に魔方陣が現れ、そこから普通のウルトラマンとは一風変わったウルトラマン、ウルトラマンA
が出てきた。
「私の名はウルトラマンA。人間での名は北斗星司だ。」
「あの、ヤプールって何ですか?」
「異次元人ヤプール。奴らは恨みや妬みを糧に生きている。何度倒しても何度でも生き返る・・!」
「それに、人間にとりつく事も出来るから、結構厄介なんだ。」
すると、ただならぬ事態を察したのか、アスカとタイガ(ゼロ)も走ってきた。
「なんかヤバそうだな。」
「ヤプールが、厄介な奴にとりついた。お前達で行って来てくれないか。零、アスカ、ゼロ、ムサシ、ヒカル、ショウ。後、霊夢と咲夜。」
「おう!任せてくれ!A!」
零達ウルトラマンは一斉に変身し、霊夢と咲夜と共に紅魔館に移動した。
「ここです。。」
「あ、咲夜さん。」
「美鈴。今どうなっている?」
「今残っているのはお嬢様だけです。しかし、もう持ちそうにありません!」
「急ごう!」
ガルス達は館の中に入った。
そこには、想像を絶する光景が広がっていた。
「・・・!?」
そこには、血まみれのパチュリー、小悪魔、そしてその状態でフラフラのレミリア、その前にはヤプールが憑依したフランがいた。
「パチュリー様!お嬢様!」
「さ、咲夜・・。」
「・・・。」
次の瞬間、レミリアは力尽きたように咲夜に倒れ混み、咲夜がそれを受け止めた。
咲夜の目には涙が溜まっていた。
するとフラン、もといヤプールが笑いだした。
「ハッハッハッ・・!ここの奴らはけっこう強いと聞いたのだが、所詮この程度か・・!」
「・・・絶対に許さない!」
「ん?まだいたか。まあ良い。ガディバ!」
すると、どこからか紫の煙のような怪獣、ガディバが現れ、フランの体を吸収した。
「よし。あとはお前は戻ってろ。」
ガディバはどこかに消えていった。
「さて、ウルトラ戦士共もいる事だ。ここで始末してくれるわ!」
言い終わらぬ内に咲夜はヤプールに無数のナイフを投げた。しかし、フランの元々の実力に加え、フラン自身の潜在意識の中にあった恨みや妬みと言った負の感情を増幅させ強くなるヤプールの特性のせいで傷一つつかなかった。
「なんだ?その程度か?」
ヤプールは咲夜に狙いをつけ、凄まじいスピードで近づき、咲夜の首を掴んだ。
「この死に損ないめが!今度こそ殺してやるぞ!」
「ぐ・・!」
「やめろ、ヤプール!」
「ウルトラマンギンガか。だが、貴様程度ではこの俺は倒せん!」
「お前ぐらいなんてことはない!」
ギンガはヤプール、いやフランにギンガクロスシュートを撃とうとした。しかし、撃ちはしなかった。
もし、撃った場合、肉体と精神があるフランにダメージはあるが精神だけであるヤプールにはダメージは入らず、肉体を操られているフランだけが苦しむ事になると判断したからである。
「くっ・・!くそっ・・!」
「どうしたギンガ?撃ってこないのか?」
「くそ・・!汚えぞ!」
「ハッハッハッ!勝負に卑怯もくそもあるか!」
しかし、ガルスが名案を思いついた。
「ゼロ、ダイナ、コスモス、ギンガ。ちょっと来い。提案がある。」
「ん?」
「なんだ?」
「アイツを倒す方法が思い付いたのか?」
「ああ。」
「お前ら、フューチャーアースに行った時の事、覚えてるか?」(小声)
「お、おう。」(小声)
「でもそれが何になるんだ?」(小声)
「お前達が合体して、サーガになれば精神の中にはいれるはずだ。そこでヤプールを倒せ。」(小声)
「え!?で、でも、俺達はおろか、ほかのウルトラ戦士は誰も入ったことがないぞ。」(小声)
「それがいるんだよ。ギンガ。お前はやった事あるだろ?」(小声)
「なるほど!よし、じゃあ任せてください!」
ゼロ、ダイナ、コスモスは合体し、神々しいウルトラマン、ウルトラマンサーガになり、ギンガの中に入った。そして、ギンガのカラータイマーからフランの瞳にかけてサーガを送った。
「サーーーーガッ!」
サーガは無事、フランの精神の中に入りこんだ。
「見つけたぜ!ヤプール!」
「何い!?何故貴様が!?」
「こいつらの分全部返してやるぜ!」
サーガは光を遥かに越えた速度でヤプールに攻撃を仕掛けまくった。さすがのヤプールもこれはまずいと思ったのか、合体して巨大ヤプールになった。
「これでどうだ!」
「上等だ!」
サーガは巨大ヤプールに何度も攻撃を仕掛けたが、まるで、ダメージが入っていなかった。
「な、何故だ?何故ダメージが入らない?」
「コイツの恨みは凄い。495年間の恨みが感じられる・・!なんと言う力だ・・!」
「くそ・・・!万事休すか・・!」
しかし、後ろからスーパーマ○オに出てきそうな緑の土管が出てきた。そこからでたのは、零の親友の玲司だった。
「はあ!?」
「ん~、あ、なるほど。」
玲司は状況をすぐに察知し、なぞのノートを取りだし、そのノートの一部を消しゴムで擦った。
すると、ヤプールが爆発し、ヤプールが消えた。
「お前、何したんだ!?」
「ああ。ちょっとヤプールを存在ごと消した。」
「消したぁ!?存在ごと!?」
「存在ごと。」
「ま、まあ、助かったし、良いか。」
サーガと玲司はフランの精神世界から脱出した。フランは元に戻っていた。
「おっす。」
「・・またか!」
「良いじゃん。助かった訳だし。」
「ま、良いけどさ~。どうやって入った!?」
「土管で。」
「土管!?・・あー、もう何も言わね。いちいちツッコむのも疲れるし。」
零と玲司、それに他のウルトラマンや霊夢達は紅魔館のメンバーを治療し、ウルトラマン達と霊夢は博麗神社に戻った。
「ヤプールか・・。」
「面倒くさそうな相手だったな。」
「でも存在ごと消えたから良いじゃん。」
「だな。平和で何よりだ。」
霊夢とウルトラマン達は帰路についた。
と、言う訳で今回はヤプール登場です。
次回は、・・未定。