紫もやしになったので引き籠もります   作:粉プリン

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第12話

妖々夢が終わり(正確には春雪異変だけれど、このまえブン屋が新聞に載せてた)だいぶ春らしい気温になりそこいらから妖精が生まれてくる様な、頭のネジが何本か抜けそうな時期にようやくなった。いや寒いのは嫌いだからむしろ最近の暑さは助かってる。しかしこの服は暑い。ちょうどいい気温でもこの服のせいで蒸し暑くなることも多々あったりする。そこため咲夜に頼んでノースリーブの服を作ってもらう様に言ったのだが……

 

「……ねぇ咲夜?」

 

「なんでしょうか?」

 

「……私は袖の短いの夏服を作ってって言ったわよね?」

 

「ええ、確かにそうおっしゃいました」

 

「……じゃあなんでこんな露出の激しい服になってるのかしら?」

 

咲夜が用意したのは肩出し、脇出し、膝丈が馬鹿みたいに短い上に何故だかヘソの部分を切り取っているワンピースだった。こんなもの着れるか。

 

「……悪いけど、他の服を用意して」

 

「全て仕立ててしまったのでこの服しかございませんよ?」

 

「………………」

 

なんで全部仕立てちゃったの?普通一着か二着は残しておくでしょう?

 

「パチュリー様に聞きましたが『暑いから全部やってしまって構わない』と昨晩仰ってました」

 

「……私の馬鹿」

 

とにかくこれしかないならこれを着るしかない。今着てるのも普段は着ないような少し厚手のものだから早く着替えたい。

 

「……これでいいわ。あともう少し露出を抑えたものを二、三着作っておいて」

 

「了解しました」

 

トランプを撒き散らしながら消えた咲夜を見送ると、溜息が出てきた。咲夜のことだから明日か明後日には新しい服ができていると思うから、それまでの我慢だ。出来れば今日明日は誰も来ないでほしい。こんなのを着てるなんて知られたくないし。とにかく着替えるか。

 

「パチュリー!遊びに来てやった……ぜ……」

 

どうやら神様はよほど俺のことが嫌いのようだ。わざわざこんな時に数日間篭っていた魔理沙を寄越すことはないだろうに。魔理沙も私の服を見て固まってるし。

 

「な、なんて服を着てんだぜパチュリー!?」

 

「……私が頼んだわけじゃないんだけど」

 

「他の服はないのか?」

 

「……その言葉は昨日の私に言ってあげて」

 

「……そんなは、ハレンチな服着て恥ずかしくないのか」

 

……見られたくないとは思ったけど恥ずかしいかと聞かれるとそんなでもないか。あくまでこんな服を着ていると思われたくなかっただけだし。

 

「……恥ずかしいとかは感じないわね」

 

「……嘘だろ……でもパチュリーならもしくは……」

 

おい、パチュリーならもしくはってなんだよ。そんなに変人だと思われてんのか?

 

「……じ、じゃあ邪魔して悪かったぜ。私はもう行くから……」

 

「待ちなさい」

 

恥ずかしくはないと言ったけど別にこのことを知って何もしないとは言ってないんだけどね。

 

「ま、待ってくれパチュリー。友達だろ?な?だからそのうねうねしてるのを引っ込めてくれぇ!」

 

魔理沙が悲鳴をあげてるけど気のせいだね。別にこの格好を見られたから口封じするとかそんなことはないからね、気のせい気のせい。

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