拉致られて今日から女子校ライフを送る事になったんだが…   作:タンホイザ◎

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タンホイザ◎です。

お待たせしました。やっと2話が完成しました。

今回は新キャラが出てきます。

それでどうぞ!



第2話 幼馴染との再会 ビッグサプライズは終わらない

「ほんまに久々やなぁ〜。何年ぶりなんやろうな?」

「6年ぶりかな」

「6年かぁ。長かったなぁ」

 

彼女の名前は白鷺恵美。僕の幼馴染だ。彼女の事はエーミと呼んでいる。実に6年ぶりの再会になるわけだが劇的すぎる。まさか学園の寮で再会するとは夢にも思わなかったよ。最後の最後に待ち受けていたビッグサプライズだよね。

 

小田切先生が教えてくれたが、これはチビッコ理事長の粋な計らいらしい。見ず知らずの女生徒と同室になるより、幼馴染の彼女と同室の方が、僕が接しやすくなるだろうし、ストレスも少しで済むんじゃないかと言う配慮のようだ。

 

チビッコ理事長には素直に感謝だよ。また会う機会があれば、しっかりお礼を言わないとね。まぁ、明日また嫌でも会う事になるんだけど。明日の朝一、理事長室に行くように言われたし、同じクラスだって言ってたし。ちなみにエーミも同じクラスのようだ。

 

「隼君は元気にしてたん?」

「僕はいつでも元気です。エーミはどうなの?」

「うちは元気印がトレードマークや」

 

そう言って彼女は笑うが、何故か笑顔にどことなく影が差している気がするのは気のせいか?

 

「しかし驚いたな。まさかエーミがこの学園の生徒だったとは」

「驚いたんはうちの方や。転校生がまさか隼君やったなんて。始めに聞いた時は耳を疑ったわ」

「僕もまさかこんな事態になるとは予想してなかったよ」

「なにがあったん?」

「…色々あったんだよ」

 

いきなり拉致されてここに連れて来られました…なんて言えないよね。

 

「そうか?…なぁ隼君」

「ん?どうしたの?」

「ごめんなぁ」

「なんでいきなり謝るかな?」

「…隼君に何も言わずに引っ越した事。怒ってるんやない?」

「ああ…」

 

6年前、エーミは突然、僕の前から姿を消した。父親の転勤により引っ越したのだ。僕にとっては晴天の霹靂だった。だけど、他の友達はみんな引っ越しの事は事前に知らされていたらしい。僕だけが知らなかった。その事にかなりショックを受けたよな。エーミが引っ越した夜、僕は悔しくて泣いたっけ。

 

「その事ならもういいよ。確かに、僕だけが知らされてなかった事に、かなりショックを受けたし悔しくて泣いたけど、エーミにも何か事情があったんだろうし、その事についてはもう怒ってないよ」

「ほんまにごめんな。隼君にだけは言えへんかったんや。何度も言わなあかんと思ってたけど、いざ、隼君の顔を見たら言えんようになったんや。引っ越しなんかいやや、隼君と一緒におりたいって、親に我儘言うてしまうんやないか?そう思うと怖くなって、何にも言えへんまま、引っ越してもうたんや。その事をうちはずっと後悔しとったんや。ほんまにごめんなさい!…許してください!」

 

エーミの感情が爆発した。彼女はそう言うと僕に飛びついてきた。彼女を受け止めて優しく抱きしめる。

 

「もう大丈夫だよ。僕はもう怒ってないから、許すも許さないもないからね」

「ありがとう…隼君」

 

そう言ってエーミは僕の胸で泣きだした。嗚咽はやがて号泣に変わる。何度も何度も謝罪の言葉を繰り返す。エーミの残した後悔と罪悪感。彼女の笑顔に影を差していたものはこれだったのか。僕はエーミが泣き止むまで、ずっと彼女を抱きしめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ〜、お恥ずかしい姿をお見せしてしまいました」

「どういたしまして」

 

泣き止んだエーミは僕に抱きしめられているのに気がついて、慌てて離れて戯けてみせた。

 

「それにしても立派に成長しているんだな」

「……なにがやの?」

「抱きしめてつくづく思ったよ」

「……隼君のエッチ」

「なんで?」

 

エーミは自分の胸を隠しながら、顔を真っ赤にして上目使いで睨みつけてきた。なんか大きな勘違いをしているようだ。

 

「違うって!6年経てば、身長なんかも伸びるだろ?その事を言いたかったんだよ」

「ほんまかなぁ」

「本当だって!そりゃ、さっき抱きしめた時に柔らかい感触が凄いって…」

「やっぱりやんか〜」

「あああ!…なにを言っているんだ僕は?」

 

頭を抱えた僕の姿を見て、エーミが吹き出した。よかった。今の笑顔からはさっきの影は消えていた。

 

でもエーミの胸もなかなか立派なものでした。はい。

「…なにを考えてるんや?」

「…何でも…ないです」

「隼君が相変わらずでよかったわ」

「……なにが相変わらずか分からないんだけど?」

「うーん。エッチ君な所?」

「なんと人聞きの悪い」

「でもスカートめくりとか平気でしとったよね?」

「うっ!」

 

もちろん子供の頃のイタズラです。今やったら普通に犯罪だからね。まだ前科者にはなりたくない。なるつもりないよ?僕は真っ当に生きるんだからね。

 

「ほんまはな…」

「ん?」

「引っ越した時に覚悟しとったんや」

「なにを?」

「もう二度と隼君に会えへんやろなって」

「そうなんだ」

 

親の都合による引っ越しとは言え、まだ幼かった彼女に重すぎる覚悟を背負わせるには十分なんだろうな。

 

「でもこうしてまた隼君に会う事が出来たんや。めっちゃ嬉しいで」

「僕もエーミに会えて嬉しかったよ」

 

僕もエーミには二度と会えないかもしれないなんて考えていたからね。

 

「実はな…」

「まだなんかある?」

「また隼君に会えたら伝えようと思った事があったんよ」

「謝罪ならもういらないよ?」

「そうやないんよ。聞いてくれる?」

 

伝えたいこと?なんだろう?

 

エーミは真剣な表情で僕を見る。

 

「うちな。隼君の事…大好きやで」

「えっ?」

「隼君と離れて気がついたんや。うちは隼君の事が好きだったんやって。だから、隼君の顔を見た時に引っ越しの事を言えへんかったんやなって。辛かったから。そして今日、再会して自分の気持ち再確認出来た。やっぱりうちは隼君の事大好きや。愛しとるよ」

 

いきなりの愛の告白だった。これはビッグサプライズすぎる。さっきので打ち止めじゃなかったの?

 

「エ、エーミ?」

 

幼馴染との6年ぶりの再会。そしていきなりの告白。戸惑うなっていう方が無理。

 

「ねぇ、隼君はうちの事どう思ってるん?」

「え、えっと、いきなり言われても…」

「うちは隼君を愛しとる。隼君のためやったら何でもする。もう離れたくないんや。隼君はどうなん?答えてくれへんかな?ねぇ、ねぇ!」

「落ち着いて…」

 

エーミがグイグイ迫ってくる。その迫力に押され少し後ずさってしまった。少し怖いかも。

 

「なーんてな。冗談や」

「な、なんだ。冗談だったのか?」

 

エーミがニヤリと笑う。してやられたようだ。クソッ!なんか悔しい。

 

まあ、再会後にすぐ告白とか考えてみるとありえないよね。安心すると同時に少し残念な気持ちもある。

 

「勘違いしたらあかんで」

 

わかってます。僕は自惚れてはいないはずです。ごめんなさい。

 

「隼君の事愛してるのはほんまの事や」

 

あれ?どういう事?

 

「離れたくない気持ちもほんまやし、隼君のためやったら何でもするって言ったのも本気やで」

 

さっきのは冗談って?

 

「せやけど、すぐに答えを求めとる訳やない。うちはほんまの自分の気持ちを伝えたかっただけや」

「そ、そうか」

 

どうやら僕は本気で愛の告白をされたようだ。

 

「うちはもう隼君を離さへんからな!」

 

僕はエーミの宣言を夢現で聞いていた。

 

 

 

 

 

あれからエーミと昔話に花が咲いて、気がついたら夜中の3時を過ぎていた。慌ててベッドに入って寝たんだが、完全な寝不足です。エーミも同じく寝不足で、朝から二人で欠伸ばかりしている。

 

「隼君、食堂いかへん?朝ごはん食べよ」

「うーん、僕はいいかな。一人で行って来たらいいよ」

「朝ごはんは食べなあかんよ。一緒に行こ」

 

あんまり気は進まなかったが、エーミに促され、渋々付いていく。

 

僕が食堂に入った瞬間、賑やかだった食堂が水を打ったように静かになってしまった。えらく注目されてるみたいで、あちこちから視線を感じる。仕方ないと言えば仕方ないけど、こうなるのが分かってたから嫌だったんだよね。

 

「うちはトーストにするけど、隼君はなんにするん?」

「僕も同じのでいいよ」

 

僕に注目が集まると、一緒にいるエーミにも注目が集まるのだが、エーミはそんな事を意に介してはいないようだ。女の子はいざとなったら強いよね。

 

朝食を乗せたトレーを持って、二人して空いている席を探していると誰かから声を掛けられた。

 

「恵美!こっちが空いているぞ!」

「あっ、たまちゃんや」

「たまちゃん?」

 

見るとチビッコ理事長が、こっちに向かってブンブン手を振っていた。そう言えばチビッコ理事長の名前は《あねのこうじたまき》だったな。

 

そのチビッコ理事長を挟むように左右に座っている女の子もこっちを見ている。あれ?同じ顔?目の錯覚かな?

 

とりあえずチビッコ理事長の前に僕が座り、その隣りにエーミが座った。

 

「おはよう、たまちゃん」

「うむ。おはよう恵美。それから天河隼もおはよう」

「おはよう」

 

朝の挨拶を交わしたものの、チビッコ理事長の左右に座っている同じ顔の女の子の事が気になって仕方なかった。

 

おそらく双子なんだろうな。けど、何と言うかすごく神秘的な雰囲気を漂わせている。おまけにすごく美人

 

「隼君?」

「痛っ!なにすんだよ?」

「…ふん!」

 

エーミに思い切り脇腹を抓られて、思わず抗議の声を上げたがソッポを向いて無視されてしまった。これはヤキモチなのか?

 

「なんだ。二人が気になるのか?」

 

チビッコ理事長がニヤニヤしながら言ってくる。こいつ、火に油を注ぐ気か?絶対に面白がってるだろう。

 

「お初にお目にかかります。わたくし、西条ましろと申します。天河様は玉姫様がお認めになったお方。以後、よろしくお願いいたします」

 

チビッコ理事長の右隣り座っていた女の子…西条ましろが居ずまいを正して自己紹介してくれた。

 

「ましろが姉になる」

 

チビッコ理事長がすかさずフォローをしてくれた。

 

「はじめまして。私は西条はくろ。天河さん、よろしくお願いします」

 

姉と比べてずいぶんくだけた自己紹介だ。顔はそっくりでも性格が正反対なのかもしれないな。

 

ましろの方はどこか近寄りがたい気品を漂わせているのに対し、はくろの方はどことなく親近感を抱かせる雰囲気だ。よく見ると髪型も違う。髪の色は神秘的な銀髪なのだが、ましろの方は後ろに束ねたポニーテール、はくろの方はサイドに束ねたサイドテールにしている。

 

それにしても双子だから似てて当たり前なのだが、すごい美人だと思う。透き通るような白い肌に、吸い込まれるような青い瞳。そして姉妹揃って巨n…。

 

「…隼君?今何を考えとるんや?」

おっと、いかんいかん。つい変な事を考えてしまってエーミに睨まれてしまった。

 

「西条姉妹はあたしのお付きだ」

「お付き?」

「平たく申し上げますと、メイドを勤めさせて頂いております」

「メイド?」

 

チビッコ理事長の言葉に疑問を持った僕に、西条姉が答えてくれた。メイドさんって本当にいたんだな。都市伝説とばかり思ってたよ。

 

「彼女達はあたしのボディーガードでもある」

「ボディーガード?」

 

またまた僕の中の都市伝説が解明されたよ。ボディーガードって本当にいたんだな。お金持ちってやっぱり凄いね。

 

「ましろは柔術の達人だ。そしてはくろはムエタイをやっている」

 

………人は見かけによらないって本当だよね。二人の前では言動に注意しよう。

 

「そうだ、姉小路さん。お礼を言わないと」

「お礼?」

「うん。なんか気を遣ってくれたみたいでありがとうな。おかげでエーミとも再会出来たし、感謝しているよ。本当にありがとう」

「い、いや。あたしはただ、生徒が学園生活が快適に過ごせるように便宜を図ったまでだ」

 

僕が頭を下げると、チビッコ理事長は少し照れたように頬を指で掻いた。その仕草が可愛いと思った僕は悪くない。悪くないよね?

 

「そ、それより、お前はゆっくり休めたのか?」

「そうでもない。寝不足だよ」

「うちもや」

 

そう言って二人でまた大欠伸をする。寝不足は辛いよね。

 

「あたしはゆっくり休めと言ったはずだが、何をしていたんだ?」

「隼君のせいやで」

「なんでだよ」

「うちを寝かせてくれへんからや」

「誤解を招くような言い方はやめろ!」

「なっ!お、お、お前達、ふ、ふ、不埒だぞ!」

 

見ろ!エーミが妙な言い方するから、チビッコ理事長が盛大な勘違いをしてしまったぞ。てか声が大きい。西条姉は顔をゆでダコのように赤くして下を向いてるよ。意外と純情なのかな?西条妹は興味津々と目を輝かせてるし。なにこのカオス?

「寝かせないって…え〜〜!」

 

あちこちから声が上がってきた。どうやらこちらの会話を盗み聞きしてたみたいで、エーミの言葉に反応したようだ。ざわめきは即座に広がり、一部では何やらこっちを見ながらひそひそ話したりしてる。

 

ダァ〜〜!なんでこんな事に?どうしてこうなるんだよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どう隼君。可愛いやろ?」

 

エーミは制服に着替えて、ファッションモデルのようにくるりと回ってポーズを決めた。

白のカッターシャツに赤のネクタイ。深緑のブレザーに緑と赤のチェックのスカート。これがこの学園の制服のようだ。しかし、スカートの丈が少し短いよね。エーミがさっき回った時も、見えそうになってたからね。うーん、チラリズム。

 

「…隼君」

「なにかな?」

「スカートの中見たいん?」

「ブフォ〜!な、何を言っているんですか?そんな嬉し…破廉恥な事…」

「隼君にやったらええよ」

「は?」

「うちは隼君やったら平気やで」

「な、何を言っているんだ。少しは乙女の恥じらいと言うものをだな……」

「あっ、時間や!隼君行こ」

 

最後まで言わせてもらえなかった。

 

一緒に部屋を出ると、エーミが手を差し出してくる。 黙って手を握ると嬉しそうに笑った。

「その制服、前の学校のなん?」

「そうだよ。急に決まった事だったから制服を用意出来なかったんじゃないかな」

 

本当は一ヶ月前に連絡してあったそうだが、両親がすっかり忘れてしまっていた訳だからね。そう言えば、両親から連絡なかったな。何をやっているんだか。

 

「なあ、隼君の通ってた学校ってどんな所やったん?」

「普通の高校だったけど、楽しい所ではあったかな」

僕はエーミに昨日までいた高校の話を聞かせてあげた。エーミは頷きながら聞いていたがどこか寂しげだった。

 

そう言えば、祐介と環に連絡してなかったな。バタバタしてて忘れてたよ。目の前で僕が拉致されるのを目撃しているから心配しているよね。今日の放課後でも連絡してみるかな。

「……隼君」

「どうしたの?」

「昨夜の話なんやけど…」

 

告白のことかな?

 

「答えを求めてないって言うたけど、やっぱりうちは答えがほしい。隼君の気持ちを知りたいんや。でもすぐにでなくてええよ。でもいつか答えを聞かせてな」

「……わかった」

 

答えか。エーミの告白はものすごく嬉しかったし、僕も満更ではない。でも素直に受け入れられないでいる自分もいた。彼女は6年の歳月を経て美しく成長していた。それこそ、僕には相応しくないくらいに綺麗になっていた。果たして、僕でいいのか?もっといい男は他にいるんじゃないのか?と感じているのも事実だ。それに6年もの間、彼女がどんな生活を送っていたのかも知らないのだ。そんな状態で彼女の思いを受け入れていいのか?でもエーミを失いたくない思いもある。あんな悲しい目に合うのはもうイヤだ。

………結局、僕には答えを出せそうにない。卑怯者だよね。

 

「まあ、隼君がどんな答えを出しても関係ないけどな」

「ん?どういうこと?」

「うちは隼君を離さへんし、隼君から離れへん言う事や」

「そうか…」

 

あれ?それって僕の答えは必要なの?

 

 

 

 

 

 

 

学園の校門の前で、一旦、エーミと別れる。僕は初日だけ裏門から入るように言われたのだ。

別れる時のエーミがなんとも寂しそうな顔をしたので、すごい罪悪感を覚えたが、こればかりは仕方ないよね。今日一日だけだから我慢してくれ〜。

 

裏門には警備小屋があり、制服を着た警備員さんが受付をしていた。

 

「あの、すみません」

「ん?ああ、君が天河隼君だね」

「僕のこと知っているんですか?」

 

小屋の中で書類を書いていた警備員さんは、僕が声をかけると顔を上げて、笑いかけてくれた。まさか警備員さんが僕の名前を知っているとは思わなかったよ。

 

「もちろんだよ。この学園に転校してきた唯一の男子生徒だからね。おそらく島内でも有名になっているんじゃないかな?」

 

僕っていつの間に有名人になってだんだろ?全然、自覚がなかったよ。

 

「君が来ることは理事長から聞いているよ。この受付簿に記入してくれるかな」

 

警備員さんに言われた通りに受付簿に名前を記入した。業者の人が何人か、既に受付簿に記入してあった。

 

「ありがとう。何かと大変だとは思うけど頑張ってね」

「はい。ありがとうございます」

「理事長室はわかるかな?」

「はい。大丈夫です」

「それじゃ、いってらっしゃい」

 

警備員さんの励ましを受け、裏門をくぐる。

 

 

 

 

 

 

 

目の前にそびえ立つ立派な建物。これが『聖クロビス学園』の校舎だ。この校舎に入れば、これまで思いもしなかった女子校ライフが始まるのだ。一歩を踏み出そうとした時に、また弱気の虫が騒ぎ出した。不安、恐怖、後悔と言った負の感情が押し寄せてくる。

 

「ええーい、クソ!」

 

自分の頬を両手で叩く。気合いを入れる為、負の感情を追い払うため。

 

深く息を吸い込む。そしてゆっくりと吐き出した。

 

「よし!」

 

覚悟は決まった。いざ女子校ライフへ。

 

僕は校舎に向かって、第一歩を踏み出した。

 

 

 

 

 

 





今回の登場人物の呼称および設定と次回予告

天河隼 主人公 一人称は僕。恵美の事はエーミ、玉姫の事は姉小路さん、西条姉妹の事はましろ、はくろと呼ぶ。
モノローグ部分では、恵美はエーミ、玉姫はチビッコ理事長、西条姉妹は西条姉、西条妹と呼んでいる。両親と姉がいるが、現時点ではまだ概要不明。前高校に祐介、環と言った友達がいる。恵美曰く、エッチ君。

白鷺恵美 隼の幼馴染。一人称はうち。隼の事は隼君と呼んでいる。玉姫の事はたまちゃんと呼ぶ。隼とは6年ぶりの再会。いきなり隼へ愛の告白と言う名の爆弾を投下する。エセ関西弁を話すが、なぜ関西弁なのかは不明。

姉小路玉姫 一人称はあたし。隼の事はフルネームかお前と呼ぶ。恵美の事は恵美、西条姉妹の事は、ましろ、はくろと呼んでいる。名門姉小路家のご令嬢で、聖クロビス学園の理事長兼学生。隼の事は何故か認めているようだ。

西条ましろ 一人称はわたくし。隼の事は天河様、玉姫の事は玉姫様と呼ぶ。西条姉妹の双子の姉。玉姫のメイド兼ボディーガード。柔術の達人。近寄り難い気品を漂わせる神秘的な美人で巨n。意外とウブなのかも?

西条はくろ 一人称は私。隼の事は天河さんと呼ぶ。西条姉妹の双子の妹。玉姫のメイド兼ボディーガード。ムエタイを学んでいる。姉とは対称的にフランクで親しみやすい雰囲気をもっている。神秘的な美人で巨n。下ネタに強い方かも?

警備員さん 一人称は不明。聖クロビス学園の裏門の警備小屋で警備の仕事に励んでいる。おじさん?次回登場はあるかないかわからない。完全なモブ。



次回予告

???「はじめまして天河隼君ね」
隼 「誰?」

???「ちょっといいかしら?」
隼 「ん?」

???「しゅん〜〜〜!な〜〜にやってるのよぉぉ!」
隼 「げっ!」

ノエル 「…かっこよかったぞ」
隼 「褒められたの?」

幼馴染に愛の告白をされてハッピーになれるとお思いか?これは試練の始まりにすぎない。さあ天河隼よ、試練を乗り越えてみせろ!

天河隼「や〜〜ってやるぜ!」
小田切「ビーストモードは止めんか!」

次回、新キャララッシュに天河隼のHPはゼロよ!

お楽しみに!

ちなみに予告タイトルは嘘です。

不定期更新になります。

次回もよろしくお願いします。



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