99%の鎮守府活動報告書   作:色ハ型SMGMkⅡ

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今回は戦闘回であり前後編に分けました。
その方が区切りが良い………はず。


黒き《悪魔》前編なのです!

 

「ふぁー………眠ぃ」

 

朝3時……つまりまだ起きるには早すぎる時間だが、俺のような物好きはこの時間から起きている。

ここは提督室兼私室。

現在体が重くて動けないのだ。

 

「すぅ………………」

 

可愛い寝息を立て俺の上で寝ているのは早穂だ。

コイツの部屋の準備が間に合わず先日の別提督の艦娘がこちらに異動した際に、私の部屋は提督と一緒でいいそれなら私の部屋を他の人に回せると言ってこんなことになっている。

 

「布団はしっかり準備させよ。」

 

俺は小さく呟いて早穂を起こさずにどけ、入渠場所の掃除に向かう。

 

 

 

 

俺はタオルを腰に巻き入渠場所に入る。

基本的に洗い終わったらそのまま入ってしまう為タオル一丁で仕事する。

 

「あっ提督………」

 

どうやら今日は先客がいたようだ。

 

「どうした、赤城?まだ入ってたのか?」

 

「先日の作戦で魚雷を受けてしまって………」

 

あーそういえば被弾したって報告あったかな?

んーほかに人がいると柄付きブラシで掃除できないからな。

スポンジで掃除しよ。

 

「よいしょ………………しりと『り』」

 

「りん『ご』」

 

「ご…………ごまあぶ『ら』」

 

提督は主に先客がいて、入渠をしている時などはいつもその艦娘が暇をつぶせるように、努力をする。

時間が過ぎ掃除も終わり俺も入浴する。

 

「あんにんどう『ふ』」

 

「ふ…………ふそ『う』」

 

「う?う……う…うさぎ鍋?」

 

「おまえ………そこまで見境が………」

 

「ちっちが!」

 

だが赤面して否定しようとしたが、ギラがすぐにからかっているのを理解して拗ねてしまう。

 

「うさぎ鍋は無理だけど鍋なら作ってあげるよ。」

 

「ホントですか!?。」

 

「あぁ良いよ。皆で一緒に食べよう。」

 

そう言ってギラは風呂から上がり、提督服にエプロンを付け食堂へと向かう。

 

 

 

 

 

 

東京湾鎮守府の屋上はビニールハウスで埋まっている。

潮風に当たらせてはダメにしてしまうからだ。

一応すべての食材を無農薬で育ててる。

そして、そんな素材を使った料理を作るのが俺の朝の日課である。

まぁ日課と言っても手が空いてる時くらいだが………

 

「今日のメニューは………和食。」

 

そう言って艦娘全員の朝食を作るのに暫し没頭する。

内容は、魚に白米、味噌汁に納豆あとじゃが肉かな?

 

 

《温めますか?》

 

 

は?!

何か、何処かの売店でバイトをしている神父の電波を受信したなんてことはない。

あっでも今度は麻婆豆腐作ろうかな?

 

「おはようなのじゃ。」

 

「おはようなのです!」

 

「おぅ利根、電おはよ。お前ら早いな。」

 

ちょうど全艦娘の分の朝飯が完成したところで、利根と電が大食堂に入ってきた。

 

「提督の方が早いのです。」

 

「その通りなのだぞ。一体何時から起きてるのだ?」

 

「んー3時間半位前からかな?」

 

「提督、おはよー。」

 

利根たちの疑問に答えていると愛宕が入ってきた。

さてと…………

 

「パンパカパーン!!」

 

「おはよ。愛宕、朝一番のパンパカパーン!!頂きました。」

 

そう言ってギラの手にはボイスレコーダーが握られている。

さてと、後はここからの放送を館内強制放送にして音量を、マックスにしてと。

そしておもむろにマイクにボイスレコーダーを押し付ける。

 

『パン『パン『パン『パンパカパーン』パーン』パーン』パーン!!』

 

先程の愛宕のファンファーレが東京湾鎮守府全ての部屋から聞こえてくる。

大音量で、いつもならブザーなのだが今日は愛宕が起きてきたから少し悪戯したくなった。

当の愛宕は顔を赤くして必死に放送を止めようと手を伸ばすが、俺が全てを握手していく。

そして延々とファンファーレは続いている。

 

「うぅヒック、ヒック………」

 

「あー提督が泣かせたのだ。(たのです。)」

 

はっ!しまった俺とした事が加減を誤ってしまった!!

 

「提督のバカーー!!早く止めてください!」

 

「愛宕それは無理だ。お前も知ってるだろ?この朝の強制放送の設定。」

 

この放送は艦娘達と朝飯が食いてぇ。けど寝坊する奴等が居るな、どうしよう。

と言うことで発案されたのがこの朝の強制放送だ。

この放送は一度押したら強制的に10分間絶対に流れ続けるという物だ。

最初やった時はうるさいと全員から袋叩きにされたが、今では恒例の事なので皆目覚まし要らずだと言ってくれている。

 

 

 

 

⚓︎

 

 

 

「夕張?準備できてる?」

 

艦娘達と楽しい一時を過ごした後、俺は昨日届いた物を確認しに来た。

 

「提督!準備できてるよ。いつでも行ける。」

 

「なら早速行こう。外に早穂達をまたせてるんだ。」

 

「OK!ならそこに立ってて。」

 

そう言うと、夕張はクレーンやアームを匠に操り作業をしている。

 

「いくよー。」

 

ガシンッ!ガシンッ!ガシンッ!ガシンッ!

背中、両腕、両足にそれぞれ衝撃を感じた。

 

「注水開始。行ってらっしゃい提督。」

 

「あぁ行ってくる。」

 

 

 

⚓︎

 

 

「ふむここ迄は順調か。」

 

鎮守府を出ること数時間ようやくお目当ての物を必要な分だけ補充できた。

俺は、一昨日行ったように遠征に参加している。

面子は、早穂、天龍、暁、響、雷、電だ。

ん?俺がどうやって艦娘達と海を行くかって?

それはさっき夕張に付けてもらった俺用に特注した艤装を付けているからさ。

動力源は、通常の艦娘達は燃料となる食べ物を分解しエネルギーに変えるのを、俺の場合体内にある反重力光エネルギーをってこれ言い出すとキリがないから辞めておこう。

そして何よりも………

 

「良し、お前ら引き上げる前にあれをどうにかしようか。」

 

深海棲艦が浮上して来たのである。

今回は早穂の事もあるので俺は戦闘には介入しない。

そうしないと、いい経験が詰めないからな。

 

「うーむ、いつ見ても綺麗だよな。」

 

素直にそう思えるのは、水しぶきが飛び彼女達の戦いを引き立たせているからだと思う。

だがそう思った直後、《悪魔》が出現した。

 

『Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!』

 

その声は、何かの叫びなのだろうか。

だがどんな爆発音よりもデカく何よりも存在感を立たせる巨大なそれは、突如として戦闘に介入し早穂達との間に入っり蹂躙し始めた。

 

「………………力の使い方を教えてやる。」

 

俺は静かに怒りをあらわにした。

 

 

 

⚓︎

 

 

「何だ?こいつは。」

 

それは突如として現れた体長5m程の黒い何か、人型のようにも見えるし巨大な龍の様にも見える。

その肌は黒く焼けただれた様な皮膚で覆われている。

 

『………………』

 

「へ?」

 

そいつを見た時、響の頭の中に沢山の声が響いきそして響は見たのだ。

 

『ぁぁあ熱い熱い熱い熱いアツイアツイ!!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!こんなとこで死にたくなあぁぁぁぁぁあ!来るな!来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るな来るなァァァァァァァァア!!』

 

燃える船と死にゆく沢山の船員を………

何故だろう。彼女には鮮明に解ってしまう。

燃えている船はいつか夢で見た光景で、燃えているのは自分の姉妹達だと。

 

 

 

 

 

⚓︎

 

 

 

 

 

 

耳に聞こえて来るのは、響の拒絶する大きな悲鳴。

俺は全身に着いた一発限りのパンツァーファウストを計10発を《悪魔》にぶち込むが怯むだけか!

今は響達に近寄る。

 

「提督!」

 

「あれは俺がやる。お前達では手に負えない。」

 

「あぁ分かったぜ。だが響が!」

 

見ると響は、虚ろな目で涙を流しながら小言を言っている。

取り敢えず落ち着かせる為に包んであげる。

ふむ、まだダメか。

相当ショックを受けたんだな。

 

「チュル…………ん…………じゅる」

ズキュュュュュュン!!!

 

「「「「やっやった!」」」」

 

俺はおもむろに響の唇を奪う。

俗に言うマウストゥーマウス、キスである。

それも只のキスではなく世間一般に言われる大人のである。

 

「流石だぜ!提督!」

 

「私達の出来ない事を平然とやってのける!」

 

「そこに痺れる!」

 

「憧れる!」

 

「なのです!」

 

あーあー聞こえない。

何も聞こえない。

てかお前ら退避しろよ。

まだ倒した訳じゃないからな?

 

「提督!響ちゃんが!」

 

おっと少し長くやり過ぎたかな?

唇を離すとツゥと透明な糸のアーチが出来上がる。

 

「我が生涯に一片の悔いなし!」

 

響がそう叫び、右腕を天に伸ばしそのままガクッと気を失った。

 

「軽く70Hitはしていたな。さすがだぜ!」

 

いや天龍それよりも皆を早く『gyaaaaaaaaan!!』ほら来た。

俺は猛スピードで突っ込んでくる《悪魔》を蹴り飛ばし、近くの陸へとあげる。

 

「天龍、先に戻ってろ。」

 

「待って提督!あれが私の考えが合っていれば私が居た方が良い。」

 

「……………勝手にしろ早穂。」

 

「うん!」

 

全速力で《悪魔》に突っ込みながら体を戦闘形態にして行く。

全身から骨の様な物が突きだし鎧の様に覆っていく。

肌は黒く染まり頭から縦に2本の角が伸び両肩には骸骨をは縦に分けたような物がせり出てき、目も赤く染まる。

そして体もデカくなっていき5m程に大きくなる。

ギラは、空中に飛び縦に高速回転をして尻尾を叩きつける。

 

「gwooloolololooo!!」

 

『gyalalalalala!!』

 

2体の《悪魔》がぶつかりあうだけで、遠く居る天龍達の所まで余波が届く。

 

「提督…………」

 

「………モンスターX」

 

「へ?」

 

天龍のつぶやきに、早穂は反応した。

それが彼の事なのだろうか?

 

「あ?あぁ前に提督が言ってたんだ。俺はどんな奴にも越されることのないカイザーだって。その前の形態をモンスターX…………」

 

「モンスター………X………」

 

そして再び視線を戻す。

そこでは巨大な2匹の龍の戦いが繰り広げられていた。

 

『gyalalalalalalalaan!!』

 

「gwooloolololooon!!」

 

黒き《悪魔》はそのままギラに向かって突っ込んでいく。

逆に、ギラは構えを取りそれを迎え撃つ。

突如《悪魔》が、その場で旋回し尾が真横から飛び込んでくる。

それを数発殴る事によって勢いを殺し、その尾を横腹で抱え振り回し投げ飛ばす。

その一つ一つの動きが空気を振動させ何人たりとも立ち寄らせない。

そして一旦距離を取り、睨み合うがそれも直ぐに崩れる。

 

黒き《悪魔》の代名詞である放射熱線

 

 

金の《三つ首竜》の代名詞である反重力光線

 

 

 

 

この二つのぶつかり合いによって…………




怪獣紹介コーナー

今回は提督の正体である二体を紹介します。

『モンスターX』
スマートな2足歩行のフォルムを持ち、2本の角が生えた頭部に加えて、両肩にも骸骨を縦に二等分したようなものがついている(カイザーギドラになるときはこれが伸びる)。体色は銀色と黒色で尻尾の先は二つに分れている。

『カイザーギドラ』
モンスターXがさらなる変身を遂げた姿。戦闘力はキングギドラをしのぐ[36]。外骨格がはずれ、3つの首が伸びて角がはえて四足歩行形態となり(それと同時に両腕は使えなくなる)、翼が生じて体色が金色と黒色に変わる。
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