99%の鎮守府活動報告書   作:色ハ型SMGMkⅡ

5 / 5
やっと更新!
UA1500突破は喜んでいいのか………

まっまぁ大丈夫でしょう。
今回後書きの怪獣解説がありません。
あとタグを追加しました。


黒き《悪魔》後編と後始末だよ。

 

島全体が眩い光に覆われ吹き荒れる風の熱が、その光は何かの爆発によって生まれたのだとわかる。

 

「つぁ…………」

 

爆風の勢いと熱に耐えながら、弱々しい声を出してしまったこの熱が高すぎて装甲が薄く溶けていく。そんなのは関係ないと切り捨てて私は爆発の中心点へと意識を向ける。

そこでは今まさに爆発を起こした張本人である人が悪魔と戦っているから。

大きさは5m程度なのに戦いの重量感が酷い位に重い!

まるで、本当に巨大怪獣同士が戦っているように思えてくる。

 

圧倒的な光が消え、2つの大きな影が見えてくる。

かたや骸骨の様な人形竜かたや皮膚が黒く焼けただれた人形竜。

この2体を止めるにはあそこで戦ってる『人』の手助けを………そう考える早穂は1つの答えに辿り着く。

それは、三式機龍の最終兵器『三式絶対零度砲』またの名を『アブソリュート・ゼロ』

-273.15℃という絶対零度の光弾を発射し、直撃した物体を一瞬で凍結し、さらにはわずかな衝撃で分子レベルまで破砕してしまう。極めて強力な兵器だ。

だが強力な物には必ずデメリットもある。

発射には自分のエネルギーの40%近くを消費するために多用はできない。

早穂は今回の遠征でエネルギーを使っている。

疲労こそしてないが、確実に減っている。

撃てば動けなくなるかも知れないと思うが、今戦っている物を倒せるならと早穂は射程距離へと単独で移動を開始した。

 

 

⚓︎

 

︎ ︎

 

 

 

最初は圧倒していたギラだったが次第に劣勢になって行った。

それは単にあまり実戦経験がないのと(提督に実戦経験があるのか?)更には先ほどの熱線で右腕が焼かれてしまったのが原因だろう。

なんとか原型を保っているが、人間形態に戻ったら艦娘達が卒倒してしまいそうだ。

 

(少し不味いな…長期戦はやはり不利か)

 

熱線をもう一度撃たれたら………それだけは絶対に回避しなければな。

 

『gwoloo!!』

 

悪魔が叫び、数回奴の体が脈動する。

その度に体が変化していく。

人形だった体は徐々に二足歩行の竜の姿へと変わり、背中には骨のような突起物が乱雑に並んでいる。

更に体が巨大化を始めるがいきなり奴の体がはね脈動と共に止まる。

よく見てみると首輪が付いている。

あれは……見覚えがあるな。

確かどこかの支部の実験体の抑制と艦娘の『自動自爆用』

あークソ胸糞悪くなってきた。

だが、実験体なら本物ではない可能性があるな。

つまりあれは、人と怪獣の混合物。

俺達の真似事の成れの果て………

そこまで行って思考を切り替える。

今はそんなことはいい。

あいつを捕まえて支部に突きつけてやる。

 

バチッ!

 

本来海では聞こえない筈の音が思考から現実へ俺を戻す。

見れば奴の背中が蒼白い光を纏い弾ける雷光と音が聞こえ、更に光の強さもまして行く。

その行為は奴が先程の熱線を繰り出す前兆だ。

 

さてどうしたものか。

避けるか、守るか。

その時視界に、ここ最近配属された娘が奴の斜め後ろから近づいてくる。

良く見ると胸の装甲が開き、娘最強の砲が奴を捉えている。

ならやることは一つか。

 

俺は力抜き、奴が俺から視線を外さない様に構えをとる。

そして俺も力を溜めていく。

全身の力を自分の中心に持っていく。

あっ携帯電話無事かな?

 

『グォォォォオ!!』

 

『ギャァァァァ!!』

 

迫ってくるのは、先程よりも為時間があった為俺の右腕を焼いた物よりも幾分か光が増し威力が倍増した熱戦。

対して俺は、溜めていたエネルギーを頭に………………持って行かず背中に集中させる。

後少しの所で俺の背中から金色の両翼が展開し俺を熱戦から守るように囲む。

そして熱戦が着弾する。

 

正直、悲鳴をあげ泣き叫びたくなる。

左翼が焼け穴が空き、右翼も焼けていく。

この瞬間だけが長く感じる。

秒にすれば十数秒の事なのだが体感的には何時間にも感じられる。

だがそれは永遠ではない。

 

「くはぁ!」

 

「!?」

 

翼を大きく広げ熱線をかき消し吹き飛ばす。

だが吹き飛ばすだけで手一杯。

俺の体は元に戻り、人型に戻ってしまう。

この状況はなんとも絶体絶命だな。

後ろは海、前には熱線を撃ち出す怪物どう見ても絶望しかない。

だがまぁ……………

 

「ひきつけてやったんだ。しっかり殺れよ。」

 

俺は倒れながらそうつぶやく。

この艦隊で俺よりも確実に奴を倒せるあいつに。

 

「はい!」

 

その言葉のあと既にそれは放たれていた。

白く光るそれは球体状で射出され見事奴に当たる。

ガシャン!ガラスを砕いたような音がなり、そいつを中心に氷のオブジェが出来上がる。

これ、俺も食らったら終わるな……

さてと、こいつを使って上層部を脅さなきゃなんだけどどうしようかな?

考えながら氷のオブジェの中にいる怪物を見ているとある一点で目が止まる。

 

ピッ…ピッ…ピッピッ…ピッ…ピッ…ピッ…

 

それは先程にも気づいていた首輪だった。

あれれ?これって自爆用だったよね?

確か火力は『艦娘とその周囲に居る敵艦隊を覆い尽す程の爆発』

そこまで考えると足が勝手に動いていた。

海の上でエネルギー切れでぷかぷか浮いている。早穂を持ち上げ直ぐにその海域から離脱する。

え?お前どうやって移動してるかって?

何処ぞのトカゲみたく足が沈む前に足を出して海を走ってるんだよ。

途中待機していた天龍達を拾いさらに速度を上げる。

そして5分後島ごとそのオブジェはこの世から姿を消した。

 

 

 

⚓︎

 

 

所変わって東京湾鎮守府 大浴場兼入渠場

 

「「「あー染みる「のです」」」

 

俺と利根そして電と共に湯に浸かる。

因みに二人とも俺に寄かかって来るのは何時もの事。

因みにお湯は入浴剤のお陰でしっかりカバーしている。

後風呂での礼儀はタオルを湯に付けない事だな。

 

「電そんなの、全く持ってレディーじゃないわよ!」

 

「これは染みるな。」

 

「言ってるそば響まで!?」

 

そう言いながら今回の遠征メンバーで湯に浸かっている。

因みに赤城さんは未だに入っている。

まぁ俺達が上がる頃には上がれるだろう。

 

「なっなななんで提督まで入ってんだよ!」

 

「おぉ天龍遅かったな。どうした?怖いのか?」

 

ふふ怖の弱い所は全て知っている。

こう言ってしまえば「怖くなんかねぇよ!」ほら入ってきた。

 

「利根。今日の成果はどうだった?」

 

「例年通りビニールハウスの中は豊作だったぞ!」

 

それは良かった後で天ぷらやサラダなんかにしてもいいかも知れないな。

にしても………

 

「背中の痛みが瞬く間に引くというのはやはり凄いな。」

 

「まっ私達が毎日入りたくなるわけよね!」

 

いや雷さん。

俺も毎日入ってるですけど2回も。

 

「それにしてもとろけるのです。」

 

「そうだな。トロトロになっちまいそだぜ。」

 

そう言いながらスライムの様にお湯にトロトロになって広がり出す俺達。

 

「хорошо………」

 

「響!あんたもトロトロになってるわよ!」

 

「うわぁ!こっちに来るな!」

 

全く笑いの耐えない入浴時間を過ごせた。

さぁてもう一仕事しますかな!

 

 

 

⚓︎

 

 

 

「お久しぶりです。『少佐』」

 

場所は屋上。

ビニールハウスが敷き詰められ春夏秋冬の野菜が同時に作られ収穫される。

そして、その入り口に繋がる空いた隙間の道にギラは立っていた。

 

「はい。相変わらずお耳が早いんですね。お願いします。」

 

今ギラが話している相手は、幼少の頃よりお世話になっている少佐と言われる人だ。

 

「あぁ久しぶりです。ドグ」

 

ドグ……少佐といつも一緒にいる科学者欲しいと思ったものを何がなんでも作ってしまう人。

情報戦をやらせたら負けなしだと思う。

 

「はい、はい、分かりました。いつもすいません。分かってます。はい、奴が実験体である可能性がある以上それの研究対象を提供できるなにかがあるということですから見過ごせませんよ。」

 

その数分後、東京湾鎮守府から一匹の龍が飛び立った。

 

 

 

 

その数刻後、ある鎮守府が壊滅すると言う前代未聞の大事件が起きた。

生き残った物によると怪物だ……怪物が出たんだ!と話ができる状態じゃなかったらしい。

 

 

 

 

 

報告書………

 

被害

提督の背中

 

提出者一言

今回の戦闘……上にどう報告しろってんだよ……

 

提出者

ギラ・ドラグニル

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。