シャイニングブレイド 〜蒼の魔導書を持つ男〜 作:桐生 乱桐(アジフライ)
桐生 乱桐というものです
つまらないものとは思いますが感想などいただければ幸いです
さめざめとしたその寒空
疎らな雲が、夜の空を彩って、綺麗な景色を作り出している
ここはとある世界のあるお城
中庭の薔薇園で優雅に紅茶をすするのはレイチェル=アルカード
ヴァンパイア血族アルカード家の現当主
容姿は黒いドレスに金髪のツインテール
ツインテールの髪飾りを見ればどこかウサギに見えなくもない風貌だ
その隣でパタパタと羽を動かし浮遊する赤い生き物はギィ
そしてレイチェルが座っている椅子―――これは彼女の使い魔が椅子に変化しているのだ
名前はナゴ
通常時はでっかい黒ネコなのだが、前述の通り現在はレイチェルの椅子だ
「…退屈ね」
「姫様…。記念すべき第一声がそれっすか」
近くを浮遊するギィがツッコむ
「本当の事でしょう? 最近あった楽しい事と言えば…」
「あの男の子の事かい? 姫」
あの男の子、とは少年だ
その少年は数日前、今日と同じように薔薇園で紅茶を堪能していたらここに落ちてきた少年の事だ
「えぇ。私ね、最近婿が欲しいって思ってたの」
「「…え!?」」
とんでもない事がレイチェルの口から飛び出た
「本気かい姫」
「ビックリ仰天っすよ!」
「あら失礼ね。私だって女の子よ。余生を共に過ごしたいと思うわよ」
「そ、その相手っていうのは…」
「あ、あの男の子なのかい!?」
「そうね。だけど…、もう少し彼には経験が足りないわ」
レイチェルはそう言うと机を消し、椅子から立ち上がる
立ち上がると同時にナゴは椅子から大きい黒ネコへ姿を戻す
そしてゆっくりと彼女は歩いていく
「…下界であるエンディアス、そこのドラゴニア帝国とかいうのが動こうとしてる。…彼を、そのエンディアスへ行かせるわ」
「だ、大丈夫なんすか?」
「これで躓くようなら私の婿にはなれないわ」
呟きながら歩を進めるレイチェルは一つの部屋の前に足を止めて、扉を開ける
その部屋を、一言で表すなら、白
中心にベッドしかなく、他の家具などはない
本当に休むためだけの部屋
「…これから貴方は、果てしない戦乱に身を投じる事になるでしょう。辛い事、悲しい事、楽しい事も、いっぺんに。だけど…、諦めないで」
レイチェルはベッドで寝ている[彼]の右手に手をやる
「…うん。[深蒼の魔導書]との結合は上手く行ったようね」
最後にレイチェルは[彼]の頭を撫で、
「…挫けないでね。アラタ=アルカード」
こちらでの投稿の際にはなるべくなろうの時の内容で書いていきます
ではでは