マブラヴオルタネイティヴ~イチロウじゃねぇカズロウだ!~   作:XxwヒエンwxX

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少ないです。


第一話「苦手だ」

夏が始まる頃、俺は死んだ。

いや、本当に死んだのかも定かじゃない。なぜなら、その瞬間を覚えていないからだ。

死んだと思われる瞬間の記憶はある。ただ、その記憶では俺は布団に入って目を閉じている。

老衰。にしてはおかしい。俺はまだ20にもなっていなかったはずだ。

まぁ、そんな前の話は正直どうだっていい。問題は今だ。

現状を簡単に説明しよう。俺は子供になってしまっている。それも生まれて間もない。

つまりはだ・・・・・・

 

「ほ~ら、たけるちゃん。ごはんですよ~」

 

今、母親と思われる人物から授乳を受けている。ということなのだ。

 

 

(・・・なぜこうなった)

 

赤ん坊用の籠に揺られながら今までの事を振り返ってみる。

俺の名前は田中一郎(タナカカズロウ)・・・・だったのだが、今は白銀武(シロガネタケル)というらしい。

どうやら、今の俺になる前の時によく読んでいた、二次創作の転生っていうのが起こったのだろう。

なぜそうなったか、はこの際置いておこう。原因の分からないことはあまり追及するつもりはない。というか、考えるのも仕方がないと思うんだ。

よくある二次小説だったら、神様が目の前に突然現れて、力が欲しいか?みたいな事を聞かれて、アニメの世界に転生してハーレム作って物語が終わる。んだが、残念ながら目の前に神様なんて現れなかったんだから、神様関係なしの輪廻転生としか思えないからな。

 

(たださ、シロガネタケルってどうなのさ・・・)

 

思い当たらない、訳ではない。

マブラヴオルタネイティヴの主人公。いや、エロゲの主人公とでも言えばいいのか。

要するにアニメやゲームのキャラクターの名前だ。つまり、俺は今アニメの世界にいる。

 

(・・・どうりでちょっと二次元みたいなんだな)

 

今俺が見えているのは天井なんだが、少し現実味がない天井をしている。

なんて言うか、若干アニメの絵のように見えている。これを説明するのは中々難しいだろう・・・・。

とりあえず、一人称視点のアニメとでも言えばいいのだろう。(もうアニメだと思って諦めた)

ただ、今問題なのはそんな事じゃない。

 

(白銀武。人類の英雄。怪物。輪廻を繰り返す人間。・・・まあ、THE主人公ってとこだな)

 

白銀武という人間は、今の世界。つまりマブラヴオルタの世界で、いなくてはならない人間であるということは既に分かっている。

ここで昔やったゲームの知識が役に立つとは・・・。

 

(いや、むしろ昔やっていたゲームの世界だからなのかもな)

 

平行世界。オルタの題材の一つと思われるものだ。

平行世界は無数に存在する。位の事は知っている。

平行する世界。平行ということは元の世界に戻れるのでは?と、一瞬考えたが

 

(帰ったところでどうするよ・・・・)

 

帰ったところでどうにもならない。きっと、その世界で田中一郎は既に死んでいて、母親と父親は泣いていて、妹は号泣して兄は唇を噛みしめて静かに涙を流していることだろう。

母は、荒れ狂っているかもしれない。父は仕事を辞めて自堕落な生活を過ごしているかもしれない。妹と兄は毎日に空虚さを感じているかもしれない。だが、帰ったところでどうにもならない。いや、どうにもならないではない。

 

(帰っちゃ、ダメだよな)

 

死人は蘇ってはいけない。それは自然の摂理を曲げることになり、そして様々な災厄をもたらす原因にもなってしまうから。だから死んだ人間は帰ってはいけないのだ。

 

(それに、これから死ぬ人間を救わなくてどうするよ)

 

そう、これから人が沢山死んでいくんだ。分かっていて何も対策を講じないわけじゃない。

丁度アニメとゲームはつい最近やっていたばかりだ。ホント、この時ほどおバカな友人達に感謝したことはないだろう。

 

(とりあえず、この身体には別の世界の白銀武が憑依するから、それまでに何とかしなきゃな)

 

当面の目標は意識と身体の別離方法になる。

それと、白銀武が憑依した後身体が意識について行けるようにある程度鍛えておく必要があるだろう。作中、香月夕呼博士が身体が意識に適合したとかなんとか言っていた気がするが、まあそんな事は置いておこう。

と、まあ色々とこれからの事を考えていると、足音が聞こえてきた。

 

(やべっ、寝たふりしなきゃ)

 

徐々に近づいてくる足音、その足音はここ数日何度か聞いたことがある足音だ。

と、その足音が止まると明かりを遮る何かを感じる。多分俺の顔を覗き込んでいるんだろう。

 

「ん~♪武ちゃんの寝顔はいつ見てもいいわぁ~♪」

 

随分とテンションが高いその女性の声は、母親だろう。声色から本人だと分かる。

とりあえず、心の中で言っておこう。

 

俺アンタの事苦手だわ。

 




どうも、ヒエンと申します。以後よろしくお願いします。
前のアカウントで投稿しようと思っていたんですが、アドレスを忘れてしまい、パスワードの変更やら出来ない状態だったので、改めてアカウントを作り直しました。
今年受験なのに俺は一体何をやっているんだ・・・・・。
あ、今のところハーレムをするつもりはありません。
メインヒロインはそのうち出します。そのうちね?(にやぁ)

次回はGW前になるかも!
感想、お待ちしておりますm(__)m
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