マブラヴオルタネイティヴ~イチロウじゃねぇカズロウだ!~ 作:XxwヒエンwxX
今回は冥夜ちゃんカワユス回です。
俺が生まれてから4年が経った。
3歳になってから幼稚園に入園させられたが、最初の頃は見事に孤立していた。
俺自身、実は幼稚園なんぞ初めてだからってのもあるのだろうが。最たる理由と言えば周りの子供について行けなかったのが一番に挙げられる。
(まぁそれでもやれる事はしたんだぜ?昼寝の時に寝ている奴らの様子見て回ったりしてさ)
お陰様で先生達から大人気だったがな。後はある事件がきっかけで、園児共に大分懐かれたんだが・・・それはまた別の機会にしよう。
そんな事よりだ、目の前の問題を処理せねばならぬ。
俺はいつも通り家の近くの公園にいた。なんで公園にいつも行っているのかというとだ、母親のスキンシップが刺激に強すぎるからだ。なんだあの二つの山は、でかいにも程があるだろ。
俺が公園にいる理由はさておき、目の前にいる砂場で砂の城を作っている彼女に対して、俺は何らかのアクションを起こさねばならない。なぜならば、彼女は俺の今後においてとても重要な人物だからだ。
「・・・・お前、こんなところで何しているの?」
「・・・・・?わたし?」
「お前以外にいないだろ」
「わたしはおまえってなまえじゃないよ!」
こやつはもうこの時点で天然が入っていたのか。まったく、困ったもんだ。
「そりゃ知っているけどさ。・・・・・名前は?」
「わたしはめーやっていうの!」
「へぇ、めーやって言うのか」
これが俺と御剣冥夜との初めてのコンタクトだった。
彼女は何を思ったのか、立ち上がって俺の手を取った。
「・・・・めーやちゃん。なんで俺の手を取ったのかな?」
「いっしょにおしろつくろ!」
「・・・えー、なんでさ」
若干引き気味に言った俺の言葉に御剣は涙目になり、俺の右手を両手で握って俺の事をじっと見た。なんだこいつは。破壊力やばいだろ。
「・・・だめ?」
「・・・・・・・・・・・・」
白銀武本人と会える日が来たら、一発奴を殴らなくてはならないなこりゃ。
なーんでこんな可愛い奴の名前を忘れてたりするんかねぇ・・・・。
「・・・しゃーねーな。一緒に作ってやるよ」
「わーい!」
確かに御剣の爺さんが溺愛するかが分かった気がする。こんなん誰だって溺愛しちまうよな。俺だって可愛さあまりに思わず抱きしめたくなったわ。
とりあえず俺と御剣は同じ砂場で砂の城を作ることになった。
作っている途中、公園にいるのが俺と御剣だけなのに疑問を抱いたが、木に隠れてこちらの様子を伺っている黒服と、赤い服を着ている人を見て解消された。あれを見たら大人は避けて通るな。赤い服の大人、髪の色が緑なのから察するに月詠真那だろう。
「なーなーめーやちゃんよ」
「なにー?・・・えっとぉ」
「あー、俺は白銀武。たけるでいいよ」
「なにーたけるー?」
俺がいる反対側から覗き込んでくる御剣。本当にこいつは可愛い奴だなぁおい。
「めーやちゃんはお姉ちゃんとかいないのか?」
「いるよー!ねえさまはねーすっごいやさしいんだよ!」
ふむ、煌武院さんとみて間違いないだろう。
にしてもおかしいな。御剣と煌武院の双子は生まれる前から別々の家に連れて行かれてるから面識はないはずなんだけどな。
とまあ別の事を考えながら城を作っていると、向こう側の土を押し付ける音が突然やんだ。
何かと思って向こう側を覗くと御剣がしょぼくれている。
「・・・どした?なんかあったのか?」
「・・・わたしね、ねーさまのかげむしゃなんだって。だから、ねーさまとはちがうところにいなきゃいけないんだって・・・」
・・・どうやら割と最近に別々の家に連れて行かれたっぽいな。
どーにかしてやりたいもんだね・・・。
わたしはねーさまのかげむしゃ。そうずっといわれてきた。
たけるにはねーさまはやさしい、なんていったけどほんとうはわからない。
だって、あったことがないんだもん・・・。
「・・・なあ、めーやちゃん。本当は姉ちゃんと会ったことないのか?」
「!!」
おどろいた。ほんとにおどろいた。わたしのうそがみぬかれちゃった・・・。
「・・・・うん」
「なるほどね、会ったことないのか。・・・・じゃあいつか会ってみるか!」
「・・・・むりだよ。だってわたしはねーさまのかげむしゃだもん」
そう、わたしはかげむしゃ。わたしはよる。ひのひかりをあびるねーさまとはいっしょのばしょにはいられない。そういうものだから。
だからすこしだけ、むしんけいなたけるがきらいになった。
「・・・じゃあさ、めーやちゃん。いつか俺が偉くなったら、二人を会わせてやるよ」
・・・たけるはいったいなにをいっているんだろう。
むりなのに、あえるわけがないのに。そんなこと、わかっているのに。
「・・・・ほんと?」
「おお、ほんとうだとも。なんなら指切りするか?」
このときだけ、たけるがたいようみたいにみえた。
わたしは、なきながらたけるとゆびきりをした。
「「ゆーびきりげーんまん。うーそついたら針千本のーますっ。ゆーびきった!」」
ゆびきりがおわってもなきやまないわたしに、たけるはそっとハンカチをくれた。
「もう泣くなよめーやちゃん。時間はかかるだろうけど、俺が何とかしてやっからさ」
「ぐず・・・うん・・・・うん・・・!」
「まあ、あれだ、今は泣いとけ。この先頑張れるように、今のうちに泣いておけ」
そのひ、わたしははじめておおきなこえでないた。
やべぇ、やってしまった。
うおおおおおお!これはちょっと今後の俺にとってはまずいんじゃないかな!?
ハンカチは後で返してなんて言えないし、でもハンカチには田中一郎ってつい癖で書いちゃった名前が書いてあるし・・・・どうしよ。
「・・・大丈夫か?」
「・・・うん、だいじょうぶ」
やっとこさ泣き止んだ御剣の所に、黒服さんの方々と月詠さんの御一行がやってきた。
ちょ、おい今来ちゃまずいだろ!
「・・・冥夜様、もうお時間です」
「やっ!まだたけるとあそぶの!」
やってお前ぇ・・・可愛いけどタイミングを考えろ。
「冥夜様、我が儘をお言いにならないでください。お願いです」
「やっ!」
月詠さんはため息をついて、黒服の人に耳打ちをする。
すると黒服さんは、じりじりと近寄ってくる。まぁ聞き分けのない子供にはこれしかないよな。後々大事になる前に俺がなんとかするしかないか・・・。
「・・・めーやちゃん。もう時間も遅いから帰った方がいいぞ」
『!?』
「やっ!わたしはまだあそぶの!」
あー、もうなんで子供ってこんなに聞き分けが悪いんかねぇ・・・。可愛いから許すけど。
「・・・・たけるはわたしとあそぶのやなの?」
「そういうわけじゃないけど・・・でも、俺だって帰らなきゃいけない。母さんが飯を作って待っているし、心配させるわけにはいかないからさ。だからめーやちゃんも、めーやちゃんの帰りが遅くて心配している人の所に帰って安心させてやらないと」
俺の言っている事が効いたのか、立ったまま下を向いていた。
俺は近くに刺さっている納刀されている刀を引っこ抜いた。
黒服の方々が臨戦態勢に入ったけど、別に俺は戦いたいわけじゃない。
「・・・はいこれ、めーやちゃんのだろ?大切に使えよ」
「・・・・うん。ありがとう」
大切そうに刀を抱きしめた御剣の背中をポンと、黒服さん達に向けて押した。
寂しそうにこちらを向くが、俺が笑ったら笑って黒服さんの方に向かって行ってくれた。
黒服さん達が御剣を囲んで去っていき、それについて行くように月詠さんが歩いて行った。
「赤い服のおねーさん!」
「・・・私の事かしら」
「そうそう、ちょっとめーやちゃんに渡してもらいたいものがあるんだけど・・・」
ついさっき渡したハンカチを入れていたポケットの反対側に入っていたお守りの存在に気付いた俺は、突然月詠さんの事を呼び止めていた。
「・・・ごめんなさいね、冥夜様には渡すことはできないの」
「そっか・・・・」
申し訳なさそうに俺に言う月詠さん。まあ御剣でも月詠さんでもこの際どっちでもいい。
機会があったら原作キャラに渡せたらいいかなー程度に考えていた物だし。
「じゃあおねーさんでいいや!預かってもらってもいいかな?」
「・・・・私でよければ、預かっておくわ」
子供の願いを無下に断れないんだろう。無印の時からこの人は子供に甘い性格だからな。
俺は神社に売られているお守りに似たようなものを月詠さんに渡した。
「・・・もし、また僕に会えたら、そのお守りを渡してほしいんだ」
「このお守りは、冥夜様に渡すものだったんじゃないの?」
「お姉さんとは、また会える気がするからね」
意味深な台詞をかけておけば、きっと渡してくれるだろう。
ただでさえ、御剣と公園で遊んでいただけで白銀武を危険な人物と捉えていた人だ。大分印象づけられるだろ。
「じゃあね、おねーさん!またね!」
そういって俺は家に向かって駈け出して行った。
さ~て、どもどもヒエンです。
GW前とは言ったがこんなに間隔開けずに投稿したのなんて初めてだよ・・・。
これも全部文化祭っていうやつが悪いんだ!
・・・さて、今回。ぶっちゃけマブラヴは最近やっていないので頭の片隅にあるみつるぎちゃんを頑張って書きマスタ。
多分こんな感じ!ってな風に書いたので色々と疑問に思うところはあると思いますがご容赦をm(__)m
ちなみに、彼女はメインヒロインじゃないからね!?
さて、次回はいつになるんだろ・・・。
GW入る前日かGW中だと思います。
ではまた、その時まで。さようならm(__)m