マブラヴオルタネイティヴ~イチロウじゃねぇカズロウだ!~   作:XxwヒエンwxX

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実は既にGW入ってるんだよね・・・俺。

さて、第3話です。


第3話「軍に入れてほしい」

御剣との出会いから更に4年が経った。

今の俺は小学校に通っているが、正直何とも言えん。

居づらい、と言えばそうでもないんだが、居やすいわけでもない。

何にせよ子供に合わせるのが難しいんだ。前の人生と合わせて既に26年も経っているんだ。あぁ、バイトが恋しいよ・・・。

 

「・・・・たけるちゃん!たけるちゃんってば!」

 

嗚呼、うるさい奴が起こしに来たよ・・・。

 

「・・・なんだよ、今日は休みだぞ」

「・・・・・え?そうなの?」

「そうなの。だから俺は寝るぞ」

 

当然、金曜日は学校は休みではない。が、こうやってこいつを弄るのは楽しくて仕方ない。

まあ、うっとおしいのは間違いないが。

 

「・・・ないっているのさ!きょうはきんようびだよ!?ほーらーちこくしちゃうよー。おきてよー」

「ああ分かった。分かったからお前はさっさと下に行って待ってろ」

 

はやくきてよーと言いながら俺の部屋を出ていく奴が下に行くのを音で確認した俺はむくりと起き上がる。

俺が生まれてから既に八年。世界ではBETAが大分蔓延っている。

既に13ものハイヴが建設されていて、去年カシュガルからBETA郡が東進しており、戦線が徐々に後退してきている。

曖昧ではあるが、後7つのハイヴが建設されれば、その次は佐渡に落ちてくる・・・はずだ。

ただ、俺が歴史を変えてしまえばそんなもの知識はあっても仕方がないんだけどね。

 

「さーて、隣に住んでいる姫様がまた来る前に支度するかね・・・」

 

ランドセルの中にはいつも教科書と各教科のノートを入れておいてある。

筆記用具や工具等は全部筆箱の中に突っ込んで運んでいるから、持ち運びには便利だ。

ただ、この年になってランドセルとは・・・悪友共が見ていたらゲラゲラ笑うだろうな。

ズボンだけ履き替えて、ランドセルを片方の肩で背負った俺は電気を消して部屋から出る。

下に降りると、母親と鑑が食事を取っていた。

 

「おはよ、母さん」

「おはよう武。ほら、早くご飯食べて学校行きなさい」

「分かった」

 

今日の食事はベーコンエッグに味噌汁とご飯という、中々旨そうな食事だった。

この時期、既に合成食料が出回っていたのだが、小学校のおばちゃん達とうちの母親はめちゃくちゃ料理が上手いのか、味も本物と大差がない。

俺にとっちゃ、上手ければなんでもいいんだけどね。

 

「ねぇねぇたけるちゃん」

「んー?」

「きょうはほーかごおわったらどうするの?」

「・・・んぐっ。ふー旨かった」

 

ベーコンエッグにご飯はホント旨いよな。

 

「ねえきいてる!?」

「聞いてるよ。・・・今日は悪い、ちょっと用事があるんだ」

「へ?ようじって?」

「一人で出掛けなきゃいけない所があるからさ」

「えー・・・・つまんない」

 

ぶーぶーと文句を言う鑑。

あまり下の名前で馴れ馴れしく言わないように、心の内だけでも苗字で呼ぶようにしているが、意外とこれが辛かったりする。

 

「そう文句を垂れるなよ純夏。・・・今度遊んでやるから」

「ほんとう!!」

「ああ本当だとも。・・・じゃあ母さん。行ってくる」

「はいはい。気を付けて行ってきなさいよ」

 

二人ともランドセルを背負い、玄関に向かう。

いってきまーすと言い、ドアを開けて小学校に向かう。

さて、今日も一日頑張るかね。

 

 

 

 

放課後。俺は朝言ったとおりに予定があるので二人して寄り道せず帰宅中である。

隣の姫様は絶賛落ち込み中ではあるが。

 

「・・・そんなにへこむなよ純夏。俺なら大丈夫だからさ」

「でも・・・・」

 

この姫様がなんで落ち込んでいるかというと、小学校に置いてあるアンモナイトの化石を落として割ってしまい、理科の教師がカンカンに怒ったのが原因だ。

原作通り、俺が身代わりになってけつを叩かれた。今でもヒリヒリする・・・。

 

「そんなに気にするなって。お前は笑っている方が似合ってるんだからさ」

「たけるちゃん・・・」

 

こっぱずかしい事を吐いている内に家に着いた。

この後の会話なんて気まずくなりそうだったから丁度ついてほっとしたわ。

 

「さてと、じゃあ俺は出かけるから。お前は今日の宿題さっさと終わらせとけよ?」

「そういうたけるちゃんだって、しゅくだいおわってないじゃん」

「俺はもう終わったぞ?」

「え」

 

当たり前だ。今更小学3年生程度の宿題なんぞ出された瞬間に終わらしている。

ま、先生にはまだ出していないんだけどな。

 

「じゃあな純夏。分からない所があったら夜聞きに来い」

「・・・だ、だいじょうぶだもん!たけるちゃんにたよらなくたってあたしできるもん!」

「ホントかよ」

 

じゃあまた後でな。と言って俺は家に入っていく。

さーて、これから歴史を変えていきますかね。

 

 

 

 

 

たけるちゃんはへんだ。

いつもへんなんだけど、きょうはもっとへんだった。

たぶん、わたしがばかだからなのかな。

たけるちゃんはすっごくあたまがいい。

かんじはいろいろしっているし、けいさんだってすごくはやい。

ずっとまえに、それでおちこんでたときにたけるちゃんがこんなことをいってた。

ばかだからっておちこんでいるひまがあるなら、すこしでもべんきょうをしろ。

そうすれば、おまえにもおれがかんがえていることがわかるから。

だからわたしはべんきょうをいっぱいするようにしてる。きょうだって。

 

 

 

 

家から出た俺は、ある店に向かっている。

時刻はまだ3時半過ぎ。これならまだ間に合うだろう。

小学校に入ってから、ある人物の足跡をずっと辿っていた。この原作を変えるためにも、彼女に会わなければならない。

 

「・・・・あった」

 

2年.彼女を探すために費やした時間でもある。

8歳のガキが何を言うかと追い返されてしまうかもしれない。

それに、俺の話を信用してくれないかもしれない。でも、それでも会話をして記憶に留めてもらうだけでも、それだけで白銀武がこの世界に来る確率が上がる。

戸口に立っても聞こえる大きな声。特徴的な笑い方と、笑っている相手と会話している若い女の声。

意を決して戸を開ける。

 

「いらっしゃーい。・・・っておや?子供じゃないか」

「・・・・香月夕呼さんって、どなたでしょうか?」

 

凄く嫌そうな顔で紫色の髪をした女性が俺の顔を見る。

・・・・この人めちゃめちゃ怖いんだけど。

 

「香月夕呼はあたしだけど・・・・あんた、なに?」

 

俺の異様さに気付いているのか、もしくはただ単に子供が下に見ているように思えたのか。

どちらにせよ、ここで負ければこれまでの時間が無駄になる。

 

「・・・因果律量子論」

「!?なんであんたがそれを!」

「ゆ、夕呼落ち着いて」

 

明らかに動揺する香月博士。まあ公表すらされていない論文を知られていたらそら驚くか。

だがこの反応でこれからの会話が上手くいきそうな予感がしてきた。

 

「・・・少し、歩きながら話しませんか?」

 

少しの沈黙。博士がおばちゃんにごちそうさまと言って立ち上がり、それを追っかけるように神宮寺さんが立ち上がる。

3人で店の外に出て、香月博士がスタスタと先に歩く。

待ってよ~と言う神宮寺さんの言葉を聞かずにさっさと歩いていく。

そして店から大分遠くなった場所で、彼女の足が止まった。

 

「・・・で?説明してくれるんでしょうね?なんであんたみたいがガキがあたしの論文を知っているのかを」

「・・・え?」

 

香月博士の言葉に神宮司さんが今度は動揺する。

まあ普通にそうだよな。まだちっちゃい子供がそんな事を知っていればそうなっても仕方がない。

 

「・・・説明する前に自己紹介を。僕は白銀と言います。言っても信じてくれないかもしれませんが・・・こことは違う世界の住人でした」

 

風の音が聞こえる。それくらい静かだった。

神宮寺さんはポカーンとしていて、香月博士は依然変わらない表情をしていた。

 

「・・・でしたって事は、今は違うのね?」

「はい。それで何故、香月さ・・・香月博士の論文の事を知っているか、でしたね。簡単に説明すると、僕の世界にこの世界に関する歴史や情報が書かれているからです。過去から、未来まで」

「そ、それじゃああなたは未来から・・・」

 

神宮寺さんは何かを勘違いしている様だけど、まあこの言い方をすればそうとも読み取れるか。実際は違うんだけどね。

 

「・・・・先ほども言ったとおり、僕は別世界の住人でした。なので未来人ではありませんよ。残念ながら」

「・・・まあいいわ。聞く限り、論文に用があるんじゃなくてあたしに用があるんでしょ?」

「理解が早くて助かります。・・・えっと、あなたは?」

「神宮寺、です」

 

子供に萎縮するなよ・・・。確かになんか詰まりそうな空気だけどさ。

 

「すいません神宮司さん、席を外していただいてもよろしいですか?博士以外の人間に知られてしまうのは困るので」

「え?でも・・・・」

 

心配そうに香月博士を見る神宮司さん。

なるほど、俺が危害を出すかもしれないって思っているのか。心外だなぁおい。

 

「大丈夫よ、まりも。最悪襲い掛かられても返り討ちにできるから」

「・・・分かった。じゃあ気を付けてね。・・・また明日」

「ええ、また学校でね」

 

心配そうにこちらを見ながら去っていく神宮司さん。

あの人が未来で鬼の教官になるのか・・・世の中おっかないな。

 

「・・で?いい加減その口調やめたら?無理しているのがバレバレよ」

「・・・これでも大分頑張っていたんだけどな」

「あんた実は敬語とか得意じゃないでしょ?」

「まあね。堅っ苦しいのは苦手でさ」

 

割と俺の敬語ってばれやすいんだな。

これから先いろんな人にばれそうな気がしてきた・・・。

 

「それで?あたしに未来に何が起こるか教えたりするために会いに来たんじゃあないでしょう?」

「もちろん。・・・・・あと数年で、オルタナティブ計画の総責任者の席はあんたのものになる。その時に、白陵基地が国連軍の訓練学校に代わる。そうなったら、俺を軍に入れてほしい」

「・・・そうすることによって、あたしに起こるメリットは?」

「BETAの殲滅と研究成果。いい案件じゃないか?」

 

正直、戦術機なんて扱ったことはないし、上手く戦えるなんて分からない。

でも、このまま指くわえていられるか。少しでも早く軍に入って、少しでも犠牲をなくす。

 

「・・・いいわ。あんたに奴らの殲滅なんてできるとは思ってないけど、乗ってあげる」

「・・・助かる」

「ただし、使えないと分かったり、研究の結果が出なかったりしたら、その首落とすからね」

「構わない。むしろこちらからお願いする」

 

これで、軍に入るのが早まる。

最悪京都の衛士訓練学校でも大丈夫だ。帝国だろうが国連だろうが軍には入れればどっちでも構わない。

あんなくそったれ共に人類を食いつぶされてたまるか。

 

「・・・じゃあ、あんたを軍に推薦するわ。他になにか?」

「・・・じゃあ後これを」

 

博士に渡したのは、一通の手紙。

昔、月詠さんにも同じようなものを渡したけど、あれとはまた別のものだ。

 

「・・・これは?」

「もし白銀武と名乗る奴が博士の元に来たら、直接渡してほしい」

「・・・へぇ、そういうこと」

 

おそらくこれで、博士には俺が本物の白銀武ではないことが分かっただろう。

さて、予防策はこれで尽きた。後は本人に任せるしかない。

 

「・・・さて、じゃあこれで。暇があったら研究施設の方に遊びに来ますよ」

「むしろ来ないでくれたら嬉しいんだけどね」

「それはそれで悲しいですね。・・・では」

「ええ、それじゃあまたね」

 

そういって香月博士に背を向ける。

さーて、後三年自分を更に鍛えるかね。

 




ういっす。ヒエンです。
さーて第三話にしてもう八年後!時間が進むのは早いにも限度があるだろ!
はい、今回登場したのは博士と神宮寺教官殿です。
原作でマミった教官。こちらではマミりません、はい。
さて、とりあえず軍属が決定した田中君。研究成果の下りは00純夏ンダムの事ですよ。
最初にあれを見た時ダブルオーと読んだのは俺だけじゃないはずだ・・・!
相変わらず原作キャラのこれじゃない感が半端ない!原作やる時間ないんだよなぁ・・・。
次回は近いうちに投下したいな~…なんて思っています。
では!さようならm(__)m
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