議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。 作:今更なひと
みねるば 「えうろぱ先輩!昨日の、その、…を、返してください!!」
えうろぱ 「んー?なになに?よく聞こえなかったんだけど。ボク、キミから何か盗んだのかなー?」
みねるば 「それは、その…っ///」
えうろぱ 「ほらほら、はっきりと言ってくれなきゃ分からないよー♪」
みねるば 「…みねるば先輩の大平原には到底、必要の無さそうなモノです」 ボソッ
えうろぱ 「今何て言ったのかな、もう一度言ってみてくれないかな?」 イラッ
みねるば 「煽り耐性と胸部の乏しい大平原先輩には用のない物をさっさと返してくださいといいました」
えうろぱ 「言ったな?! 大平原先輩って言ったな?! 用のないって!!、」
みねるば 「ほら、いい子だから本気泣きしてないでさっさと返してください先輩」
えうろぱ 「…ヤだ。ボクにだって使う用事あるし」
みねるば 「またこのペタンコは、」
えうろぱ 「ボクね、レオ君に今まで意地悪し過ぎたなーって思ったの」
みねるば 「…? 今更ですが、そうですね」
えうろぱ 「だから、お詫びに何かプレゼントしてあげようと思って」
みねるば 「それがどう「例えば綺麗な布切れ、とか」…っ、何て事をっ!?!?」 ダッ
えうろぱ 「間に合うかなーどうかなー?」
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議題『レオ先輩への贈り物を今すぐにキャンセルしてください!!!!』
平時であれば静寂に包まれている筈のその森は、鋭い剣戟の音と銃声が轟き、時折上がる爆炎が夜中の森を真昼のような明るさに照らしては消えて行く。
顔合わせを済ませた後に即座にグループ毎に別れ、招かれざる侵入者達を迎え撃っていた。大小様々な鬼や、狼や鴉を象った影と種類に事欠かない。
レオ達3人が対峙していた鬼は、その尽くが片端から切り伏せられていく。ひと大刀で2体、鋭く翻った剣でまた2体。返す刀で更に3。
鞘走りの音すら置き去りにするかの如く抜き放たれた刀が月明かりに閃く度、次々と鬼が、式神が還されて行く。
悲鳴すら上げる間もなく消える鬼には目もくれず、次の獲物へと狙いを定める。
鋭く吐いた息を残して数間先の間合いに、文字通り一息で飛び込むと再び数体を纏めて葬り去る。凄まじい速さで奔る剣先が軌跡を残し、そこには銀色の花が咲いたかの様な光景が広がっていた。
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★01:あの、
レオ 「俺、必要無くね?」
真名 「楽で良いじゃないか。…っと、」
レオ 「おー。見事に眉間のド真ん中」 パチパチ
真名 「魔界にも銃はあるのかい?」
レオ 「あるぞ。俺の仲間にも使う奴が居る」
真名 「見てみたいものだね」
レオ 「あー、悪い事は言わんから見るなら銃だけにしとけ」
★02:色々と盗まれるから
レオ 「洒落にならないレベルの技術でな」
レオ 「それが“健康”とか“意識”とか、形の無い物でもお構いなしに盗んでのける」
真名 「それは凄まじいな…いったいどんな人物なんだ?」
レオ 「一言で言うと、」
真名 「言うと…?」
レオ 「『どうしようもないクズ』だな」
真名 「理解に苦しむね」
レオ 「お、増援だ」
★03:先の剣戟を見た後だと
レオ 「華も何も無いんだよなぁ」 ハァ…
レオ 「どっこい…せっ!」
斧技 “ブーメランアクス”
真名 「斧で投擲とは、ダイナミックな事をするね…ぉお、手元に戻るのか」
★04:だって弾は消耗品だもの
刹那 「龍宮! さぼってないで手足を動かせ!」
真名 「私の手足ならしっかりと動いているぞ、斧まで振り回して元気いっぱいだ」
レオ 「オラァ!」
斧技 “岩石くだき”
真名 「ほら」
刹那 「ほら、じゃなくて!!」
★05:そうこうしている内に
真名 「数が減ってきたな」
レオ 「纏めて攻撃出来る技とか欲しいな…」
真名 「振り回しても減らないだけいいじゃないか」
レオ 「まあ、そう考えれば少しは」
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★06:議会、開会
議題『レオ先輩への贈り物を今すぐにキャンセルしてください!!!!』
みねるば 「詳しい事情は話せませんが! えうろぱ先輩からの贈り物を、レオ先輩に届けさせる訳には行きません!」
オーク二郎議員 「賛成」
うとうと議員 「Zzz...」
まっとう議員 「理由も話せぬのなら賛同出来かねる。反対だ」
酔っ払い議員 「そんな慌てられると返って面白そうやの。反対や」
えうろぱ 「そうだそうだ面白いんだし諦めろー反対だー!」
みねるば 「は?! 何で、えうろぱ先輩がここに?!」
えうろぱ 「んー? 議員さんの記憶を“盗んで”、席を1つ空けたの」
みねるば 「そんな無茶苦茶な…!!」
★07:状況最悪
みねるば 「しかも発言力、高っ!!」
えうろぱ 「発言者のレベルが反映されるからねー」
★08:打つ手など無く、
議題『レオ先輩への贈り物を今すぐにキャンセルしてください!!!!』
賛成 1030 / 反対 3970
判決 否 決
みねるば 「えうろぱ先輩の、バカーーー!!!」
プリニー 「じゃ、届けてくるッス!」
えうろぱ 「はいはーい、おねがいねー♪」
みねるば 「え?! 即座に?! ちょっと待っ」
えうろぱ 「ほいほいっと」
特技 “自由を奪う”
みねるば 「動けない、せんぱ、先輩っ!」
レオ 「ん?またゲートが開いた」
プリニー 「レオさん、またお届け物ッス! 確かにお届けしたッスからね? これにて失礼するッス!」
レオ 「えーと… 議題『レオくんにステキな贈り物がしたいなー♪』は、可決されました。つきましては、こちらの贈り物を別途小包にて同封致します。ご確認ください …?」
レオ 「小包ってこれか。えうろぱから、ってのがどうも怪しいけどな…お、手紙まである」
レオ 「 愛しのレオくんへ(はーと) 別世界で頑張ってるらしいレオくんに、元気が出るようにステキな贈り物を選んだよ☆ きっと喜んでくれると思うなー♪ キミのえうろぱより ~P.S.浮気は滅(め)ッ!だよ?」
レオ 「どこから突っ込めば良いんだよコレ」
レオ 「お? プレゼントってこれか…なんか小さく畳んであるな」
レオ 「広げてみるか。これは…黒い、レースの」
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レオ『黒い、レースの』
みねるば 「~~~~っ///!!、~~~~~~~~っっっ//////!!、!、」 ゴロゴロゴロ
レオ『レースの、ハンカチだ』
みねるば 「へ?」 ピタッ
レオ『無駄に豪華で綺麗だけど、これ俺が使うのかよ…珍しくマトモな物かと思えば、ちゃっかり嫌がらせも兼ねてやがる』
みねるば 「…(呆然)」
えうろぱ(回想) 『例えば、綺麗な布切れ、とか』
えうろぱ 「~~~~~っ!!」 笑い転げ