議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。 作:今更なひと
スフレ 「…お邪魔しました」
みねるば 「スフレさん?! こんな時間に、レオ先輩の家で何してたんですか!!」
スフレ 「…みねるば、夜中に大声は、駄目。あと、失礼な言い掛かりを訂正して欲しい」
スフレ 「…こんな時間に、ではない。厳密に言えば、こんな時間まで」
みねるば 「なおさら何をしていたんですか?!?!」
麻帆良学園には、小・中学校、高校大学と、ひと通りの学舎がある為、寮生活を送る学生だけでもかなりの人数になる。
その為、男女別の寮が複数あり、雑貨店、薬局にコンビニ、書店などなど生活を送る上で必要となる施設も揃っており、文字通りひとつの都市のようになっている。
抱える人数が多いため、レオのような守衛を多数配置して警備や見回りも行っており、警備の面もそれなりに充実しているはずだと、レオは疑問に思った。
学生寮は、男女毎で別れている為、そこで生活しているのは女子生徒のみである。そこに侵入でもすれば、寮生も多い為に誰かしらの目には止まるはずなのに、それらしき目撃情報は無いらしい。
加えて、複数の生徒が被害に遭っているものの、各々の部屋のドアの鍵にも、こじ開けられた跡も無いという。
いよいよ持って謎だとなったところで、時空を渡ってやってきたレオが(刹那の中で)下手人になったらしい。なるほど筋は通っている、早急に濡れ衣だと証明せねばと焦るレオの元に、ネギからの連絡が入ったのであった。
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★01:人前では目立つので、
レオ 「部屋まで来てくれませんかって、ここ女子寮じゃねぇか」
??? 「あれ? 学園の守衛さんですよね、こんな時間にどうかされたんですか?」
レオ 「おー、部活お疲れ様。丁度よかった」
★02:大河内アキラ
アキラ 「なるほど、ネギ先生に呼ばれたんですね」
レオ 「そー。あの子の言った通りの住所に来てみたら女子寮だったんだわ。とりあえず電話して確認取ってみるつもり」
アキラ 「ネギ先生なら明日菜と一緒の部屋ですよ?」
レオ 「マジかよ」
アキラ 「はい。部屋なら分かるので近くまで案内しますよ」
レオ 「ありがとね。流石にこのタイミングで女子寮で一人歩きはマズそうだから助かる」
★03:アルベール・カモミール
レオ 「つまり、このよく分からん小動物が下着泥棒の犯人って事でいいのか?」
カモ 「オレっちはしがないオコジョ妖精のアルベール・カモミールでさぁ、レオの旦那。どうぞ気軽にカモと呼んでくれ!」
レオ 「うわ喋った気持ちわるっ」
カモ 「そんな!」
★04:話を纏めると、
レオ 「ネギくんのサポートをする為にここ、麻帆良学園まではるばるやって来た、と?」
カモ 「その通りでさぁレオの旦那! ところで旦那も強そうッスね、よければ是非ネギの兄貴の従者に…」
レオ 「あー、それは無理だ。先約が居てな。その代わり、学園長からも言われたと思うけど、何かあれば手を貸すぞ」
★05:カオスな空間
明日菜 「守衛さん、レオさん、だっけ? お茶どーぞ」
レオ 「おう、ありがとう(魔法使いとオコジョ妖精と悪魔と同じ部屋に居るなんてなかなかレアな経験してるな明日菜ちゃん)」
カモ 「ちなみに姐さんには魔法バレ済みでさぁ」
レオ 「早くねぇかな?! まだ一週間と経ってないよ?!」
明日菜 「まあこんなに危うい言動してたら早いうちにバレると思うけどね」
レオ 「あー、それは俺も思った」
★06:ルームメイト
明日菜 「ネギ、木乃香にはバレて巻き込まないようにしなさいよ」
レオ 「ん、あー、さっき入れ違いに出掛けた嬢ちゃんか」
ネギ 「はい、学園長のお孫さんの」
レオ 「えっ」
★07:あの学園長から?
レオ 「……?」
レオ 「あ、転生したのか」 ポン
カモ 「人間界にそんなやり込みシステムはありませんぜ旦那」
★08:話が落ち着いたところで
レオ 「ネギくん、カモ借りてくぞ」
ネギ 「え、何か用「剥(は)ぐ」剥っ?!」
レオ 「ウチのせ、じゃなかった、ニジホワイトに無罪を証明した後に膾にして貰うから。大丈夫、くたばってもちゃんと転生させるから。プリニーに」
ネギ 「カモくーーーん!!」
★09:もうひとつ
レオ 「おう小動物耳かせやコラ」
カモ 「へい?!」 ビクッ
レオ 「あの子、ネギ君の魔力の量、人間界だと尋常じゃ無い量だろ…加えてあの純粋過ぎる性格だと片端から面倒事に巻き込まれてくだろうな。
いいか、あの子が遠慮しても本気でヤバくなったら形振り構わず周りに助けを求めろよ。それはお前の役目だ。ああいうのは放っとくと潰れるまで一人で抱えかねん。そうなったら明日菜ちゃんとか近い奴まで危害が及ぶかも知れんしな」
カモ 「旦那…!」
レオ 「だが下着泥棒の件は話が別だ」
カモ 「旦那ー!」
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★10:レオ邸まえ
スフレ 「…ちょっとレオのタンスを物色してベッドでゴロゴロしてただけなのに」
みねるば 「なんっ、そんな羨ま、じゃなくてそれが駄目だっていうんです!」
スフレ 「どうして? これが欲しいの?」
みねるば 「それは、レオ先輩のシャツ…っ! いえ、私はそんな誘惑「…ねぇ、みねるば」、なんですか」
スフレ 「…わたし達は、悪魔。欲望には、忠実であるべき。そしてこれは、レオのシャツだけど、そうじゃない。ただの、賄賂」
みねるば 「ただの、ワイロ…?」 ゴクリンコ
スフレ 「そう。あなたは口止め料として、賄賂を受取っただけ。…なにも、わるく、ない」
みねるば 「なにも、わるくない…??」 グルグル
スフレ 「…そう、なにもわるくないの。 …さぁ、もう遅いからそれを持って早く家に帰るべき。あなたは何も見なかったの」
みねるば 「…………………はい」
★:裏話
えうろぱ 「ね? 役に立ったでしょ、新品のシャツ」
スフレ 「ん…アドバイスしてくれて、助かった。これ、情報量」
えうろぱ 「まいどー♪」
★:裏話そのに
ノイン 「…どうせそんな事だろうと思って事前に私が中身を全て入れ替えておいたのですが、ね。…別に私が、レオの衣服をどうこうしたい、とか邪な理由など微塵もないのですが。ええ、決して違います、予防です予防」 物陰に隠れながら
★:裏話そのさん
えうろぱ 「(事前に入れ替えるだろうなーと思って、予めボクが回収して代わりの服を詰め込んでたんだよねー)」 ノインの隠れているつもの物陰を横目で見つつ