議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。   作:今更なひと

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えうろぱ 「結局、プリニースーツにしたんだねー」

みねるば 「選択の余地が無かったからじゃないですか! ロボとかぱんつとか!!」



9:50大宮駅 発 12:59京都駅 着

午前8時半、大宮駅構内。平時であれば通勤・通学ラッシュがひと通り落ち着き、学生の姿も疎らになり始める頃だが、この日の構内の一角は大勢の女子学生達で賑わっていた。

 

早朝から心地好い春晴れに恵まれたこの日は、多くの生徒(及び一部教員)の待ちに待った四泊五日で行く京都・奈良への修学旅行の初日である。

 

懸念していた天候も崩れる事無く、集合時間時間まであと僅かとなった今、集まった少女達の高揚感も頂点に達している。

引率の教員達は騒ぐ少女らを注意して廻りながらも少女達の楽しそうに燥ぐ姿に当てられたのか、ほんの少し口許が緩んでいた。

 

各自の班ごとに整列しながらも浮き足立った雰囲気を抑え切れない生徒達の中で、ある班に属する少女が興味と好奇心の綯交ぜになった視線の集中砲火を浴びており、心無しか居心地悪そうに荷物を持ち直していた。

 

整った顔立ちとモデルのようなスタイルに加え、普段はクラスの輪から一歩離れて積極的にグループに飛び込む事をしない彼女、龍宮真名はクラスに於いて大人びたクールな美少女という立ち位置を得ている。

 

そんな彼女の立場故に、あからさまに注目を浴びる事は稀であるのだが、この日ばかりは違っていた。

3ーAクラス4班、列の最後尾の彼女の直ぐ後にきっちりと並び、少女が強引にペットと言い張り注目される原因を作った原因である‘’それ‘’は、テキトーに殴り書いたペンギンのような脱力感に満ちたフォルムをして佇んでいた。

 

棒のような足でしっかりと地を捉えて立つその手(羽?)には何の冗談か『最後尾』と書かれたプラカードを持っており、少女達の好奇の視線をいっそう強い物へとさせていた。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

★01:某½—のパンダが持つプラカードのような

 

アキラ 「龍宮、そのペンギン?は一体、」

 

真名 「ペットだ。ネギ先生もオコジョを連れてるだろう? そんな感じの、まぁとにかくペットだ、気にしないでくれ」

 

レオ 『たつみー共々よろしくね!』サッ

 

アキラ 「え、そのプラカードどうなってるの? あと形とか大きさとかが何というか、余りにもアレじゃないかな…」

 

 

 

★02:まぁ麻帆良だし、

 

 

真名 「ペットだ、麻帆良のモンスターテイム同好会(非公式)から訳あって引き取った正真正銘のペットなんだ」

 

亜子 「そんな同好会、聞いた事あらへんけど」

 

真名 「そうだろう、私も初耳だからねハハハ」

 

レオ 『焦るたつみーきゃわわ』サッ

 

アキラ 「半端無く知能指数の高そうなペットだね…?」

 

真名 「フフ、なかなか芸達者だろう? きっと旅行ではしゃいでいるんだろうね、後でキッチリ躾けて置かないと、ね?」 ゴリッ

 

レオ 『超・ごめんなさいでした』バッ

 

 

 

★03:サイレンサー付きで

 

 

レオ(念話) [あのさ、死角から突き付けてるそれ(銃)ってホンモノじゃね? ゴメンて真名ちゃん、謝るからその銃仕舞ってくれねぇかな]

 

真名(念話) [ここぞとばかりに煽りに来るのも良いけれど、それなりに覚悟を決めることだね]

 

??? 「なかなかに珍妙なナマモノを連れているでござるなぁ真名?」

 

真名 「ん、楓か」

 

 

 

★04:長瀬 楓

 

 

楓 「まるで中に人でも入っていそうで興味深いペットでござるな?」

 

真名 「さて、何の事かわからないね」

 

レオ 『絵に書いたようなクノイチきたー?』サッ

 

楓 「はて、何の事かわからないでござるなー?」

 

 

 

★05:アキラ「そろそろ新幹線乗らないとだよ」

 

 

真名 「これは…」

 

アキラ 「その子、けっこう幅取るね? 席に座れるかな」

 

真名 「あぁ、座れなければそのまま立たせておくさ、気にしないでくれ」

 

レオ 『 大宮⇒京都 間ぶっ通しで?!』バッ

 

 

 

★06:だいたい3時間ぐらいかな

 

 

レオ 『可愛いペットの足が棒になっちゃうぞ☆』サッ

 

真名 「ふむ、既に棒だね? 安心して立ち続けるといい」

 

レオ 『冗談です勘弁してください』サッ

 

 

 

★07:エヴァ様主従欠席につき、

 

 

木乃香 「あ…せっちゃん、一緒の班やなあ」

 

刹那 「!…っ、あ、」

 

刹那 「…。」ペコ

 

レオ 『不器用でぼっちのせっちゃん、名付けてぼっちゃんが居ると聞いて』サッ

 

刹那 「害獣が紛れ込んでいますね、駆除しますか」

 

木乃香 「せっちゃん、そのペンギン…?」

 

 

 

★08:レオ『たつみーのペットなんだぜ』サッ

 

 

刹那 「お嬢様お下がりください、バカが伝染るといけません」

 

木乃香 「そないな事言ったらアカンよ、かわいそうやん」

 

レオ 『ヒント:愛情の裏返し』サッ

 

木乃香 「そうなんかー」

 

レオ 『いえす』サッ

 

刹那 「適当な事ばかり言わないで欲しい物ですね」イラッ

 

レオ 『せっちゃん、おこ? おこなの??』サッ

 

レオ 『( ‘ω’ 三 ‘ω’ 三 ‘ω’ )??』サッ サッ

 

刹那 「…龍宮の電話番号は、と」スッ…

 

レオ 『ナマ言ってすんませんでした!!』バッ!!

 

 

 

★09:真名さんにはきっちりと報告されました

 

 

刹那 「あまり巫山戯た真似ばかりしないでくれませんか」

 

レオ 「悪かったって言ってるじゃねえか、それに」

 

刹那 「?」

 

レオ 「ああやって話すのも久しぶりなんじゃねぇの? 事情はよく知らんけどさ」

 

刹那 「っ、余計な、お世話です」

 

レオ 「知ってる」

 

レオ 『んじゃまた後で』サッ

 

刹那 「……」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

★ その頃、魔界

 

 

みねるば 「旅行中、何事も無ければいいんですけど…」

 

スフレ 「みねるば…それ。フラグ」

 

えうろぱ 「んー、今のレオくんじゃレベルも低いし装備もあんなだからねー」

 

ノエル 「せめてその鎧だけでも渡すべきではないですか?」

 

えうろぱ 「本人が置いてく、お前が持っててくれって言って聞かなかったんだよねー」

 

みねるば 「先輩が」

 

スフレ 「えうろぱに、持っててくれって…?」

 

えうろぱ 「んふふー」ドヤァ

 

みねるば・スフレ 「…(イラッ」

 





★:ノエル 「確か、あの鎧は」


ノエル 「色々と思い入れがある逸品だと昔、レオが言っていましたね」

みねるば 「あの鎧が、ですか」

スフレ 「ん。スケイルメイルなんてランクの低い鎧を後生大事に使ってるから、気にはなってた」

ノエル 「…えうろぱは素直に教えてくれないでしょうね」

スフレ 「ん…そんなときの為の。暗黒議会」



議題 『レオの鎧に纏わるエピソードを覗き見したい』


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