議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。 作:今更なひと
議題 『レオの鎧に纏わるエピソードを覗き見したい 』
賛成 3211 反対 1789
判決: 可 決
★:イベント鑑賞屋のメモリアさん(クノイチ)
メモリア 「議題の可決により、閲覧可能なエピソードが追加されました! それにしても、他人の過去を覗き見だなんて…悪魔らしくてステキですね、ワクワクしちゃいます♪」
スフレ 「ん…再生、おねがい」
みねるば 「えうろぱ先輩が居ない今がチャンスです」
ノエル 「不躾ではありますが、欲望には忠実でなければ…ね」
メモリア 「それでは、再生しますねー」
魔界に於いて力とは、正義そのものである。
ただ圧倒的な力、暴力こそが正義であり、己の主張を通す最も有効な手段である。
千や万では到底足りない数の魔物の跋扈する魔界で、誰もが知る単純明快なルール。
『勝った者こそが正しい』『欲しければ奪えばいい』
真っ向から暴と暴をぶつけ合うもよし、背後から襲うもよし。
寝首をかこうが盗もうが毒を盛ろうが騙そうが、勝てばいい、捻じ伏せれば正しい。
『邪魔者には毒林檎、お約束の謀』と歌にされるほどに浸透している、分かり易い実力至上主義。そんな魔界で生きる為には、兎にも角にも強くなる他ない。
つい先程まで数多の怒号と爆音が響いていた戦場に大の字に倒れ天を仰ぐ、のちにレオと名を変える男戦士も、そんな世界に生きる悪魔の一人である。
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★01:レオ
レオ 「だー…勝てねぇ……」
レオ 「敏捷い人狼族には当たらねぇし、重戦士には軽く弾かれるし」
レオ 「かといって動きの鈍い魔法使いには間合いに入る前に火だるまにされるし」
レオ 「やっぱ装備かねぇ、けど装備揃えるなら稼がないと、稼ぐならレベル上げないと、レベル上げるなら勝たないと、勝つなら装備…ってキリがねえなもう」
レオ 「ままならないもんだな、なあ盗賊娘」
??? 「五月蝿いなぁ、まだ生きてたんだ…毎回毎回、無様に負ける癖によく生きてるものだね。悪運が強いのかな、悪運だけは」
★02:えうろぱ
えうろぱ 「なんなら同じ隊のよしみでボクがトドメ刺そうか? 面倒な事、考えなくて済むようになるし、キミの装備も責任もって換金するよ?」
えうろぱ 「まあ、端金にしかならないだろうけどね」
レオ 「遠慮しとく。見ての通り、残念ながらまだ生きてるからな」
えうろぱ 「残念だなー。弱ったキミにトドメ刺せば手っ取り早くレベルアップできたのに」
★03:レオ 「あのな、」
レオ 「俺と違ってお前は盗賊なんだから、テキトーな相手から装備盗めば強くなれるだろ」
レオ 「レベル上げるのも捗るんじゃねえの?」
★04:えうろぱ 「あのね、」
えうろぱ 「キミと違ってボクは盗賊なんだから、テキトーな相手でも攻撃ひとつ貰えばオシマイなの」
えうろぱ 「レベルも素質も最低なボクが相手の装備を確実に盗めるようになるには、まずはそれなりのレベルが必要なんだよ」
えうろぱ 「出来るものなら、やってるに決まってる」
★05:撤収後
ガンナー 「またアイツ達は戦果無し、か」
プチオーク 「あー、おれらの先輩の。隊に長く居る割にはからっきしだよなぁ」
一般兵 「まだこの隊が出来たばかりの頃は人材不足で、今みたいに素質で選り好み出来る程の余裕が無かったらしいからな」
プチオーク 「ある程度余裕が出てきて、素質のある人材が揃うまでの間に合わせかぁ」
ガンナー 「でなけりゃあんな十把一絡げで叩き売られてそうな ‘’平凡‘’ な戦士と、お家芸の筈の盗みすら満足に成功しない ‘’どうしようもないクズ‘’ なんて抱えたりしないだろ」
プチオーク 「それもそうかぁ…まあ、充分に ‘’優秀‘’ な人材が確保出来たいまとなっては、お払い箱って事かなぁ」
一般兵 「おい…声が大きい、聞こえるぞ」
★06:レオ 「あー…」
レオ 「タイミング悪っ…あの声量で聞こえてないと思ってるのか、って話だ」
レオ 「しかし正論なだけに刺さるねー…あんまり気にするなよ盗賊娘?」
えうろぱ 「別に、自覚してる事を今更指摘されたぐらいで目くじら立てたりしないよ」
えうろぱ 「気を利かせたつもりで変な事言わないで欲しいんだけど、鬱陶しいから」
レオ 「へいへい、鬱陶しい俺は退散しますよー」
★07:そのくせ、
レオ 「そう言っときながら翌日には目ぇ赤くしてんだからタチ悪いよな」
レオ 「本人はバレてないつもりなんだろうけど」
★08:その割には、
えうろぱ 「気にするなとか下手に気を遣おうとする割には自分が一番気にしてるから手に負えないなぁ」
えうろぱ 「本人は隠してるつもりなんだろうけど」
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★09:メモリア 「あ、前半はここで終わりみたいですね」
メモリア 「再生を終了します、立体映像の投影を終了しました」
全員 『………、』
ノエル 「まだ、鎧のヨの字も出てきませんね」
みねるば 「何ですかコレただの2人の馴れ初めムービーじゃないですか似たもの同士エピソードですか素っ気ない振りして実は互いにちゃんと見てるんですか些細な事にも気付けるのですかそうですか中学生ですかバカップルなんですか認めませんけどねええ認めませんけどもう自分で何を言ってるのかほぼわかりませんけど兎に角観ててイライラする! 観ててイライラする!!」
メモリア 「…大事な事だから2回言ったんですかね?」
スフレ 「みねるば、落ち着いて。あなた今、女の子がしたら駄目な顔になってる。あと、目のハイライトがお出掛けしてる。ハイライト、ハウスして。はやく」
ノエル 「…スフレも、再生中に消し飛ばした屋根の後始末をどうするか次のエピソード再生までに考えて置いてくださいね」
メモリア 「ドーム状の施設なのにコロッセオみたいになりましたねー。 あ、あそこの雨雲の一部がブチ抜かれてるって事はあの辺に着弾したんですかね」
★:ノエル 「…しかし、」
ノエル 「私に出会う前の話とは言え、弟子を悪し様に言われるのは少し…面白くありませんね」
メモリア 「その静かな割に壮絶な怒気抑えてください…たまたま通り掛かっただけの幻獣さんが昔のトラウマ再燃させて震えてますよ、尻尾まで丸めて可哀相に」
犬の癖に議員 「………!!!」カタカタカタ
★:その頃、新幹線
アキラ 「そういえば龍宮、旅行中はその子の餌はどうするの? そもそも何を食べるの…?」
真名 「ふむ? こいつは何でも食べられそうだったからあまり気にしていなかったけど、まぁそこらの魚屋かスーパーでイワシでも買ってくれてやるさ」
レオ 『不用意に鰯の話をするんじゃない、鰯に詳しい吸血鬼が来たらどうするんだ』バッ
アキラ 「何それこわい」