議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。 作:今更なひと
ゲートをくぐり抜けると眩しい光に目を奪われ、一瞬の浮遊感に襲われたと同時に彼は別世界への突入を果たしたのだった。
男戦士改めレオが突入した先の世界は、魔法の存在している人間界だった。
マホラとかいう名の土地に跳ぶようで、その行き先の世界に関する大まかな知識は、魔界のゲートを管理する『時空の渡し人』から説明されていた。説明されてはいたものの、新天地に飛び込む事を考えて心を躍らせるあまり、大半の説明を聞き流してしまっていた。
今のレオは、愛用の斧を初めとした装備品一式はえうろぱに“預けて”しまっているので、ほぼ丸腰である。転生によるある程度の基礎能力の引継ぎはあるものの、悪魔と言えども『普通』の素質では破格の能力、という訳にはならなかった。
もちろん、彼自身が望んでそうした事ではあったのだが。
どうやらレオの飛ばされた先は森の中だったらしく、半月の月明かりを頼りに辺りを見回したレオの目に映るのは、鬱蒼と生い茂る木々のみであった。
地図も土地勘も無いので、仕方無しに宛もなく歩いてみるかと足を踏み出したのと、遠くで響く戦闘音を彼の耳が捉えるのはほぼ同時だった。
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★01:第一村人的な
少女1 「次から次へと式神を…諦めの悪い事だな!」
少女2 「それだけ必死なのだろうな、向こうも。物の数では無いとはいえ、弾もタダではないのだがな」
レオ 「お、あそこか。あー、戦闘音はあの女の子達か。…すげえな、この世界の人間てあんなに動けるものなのか」
レオ 「助けなくても大丈夫そうだけど、とりあえずレベル上げときたいしな…あ、でも俺、今は丸腰か」
レオ 「あ、そうだ道具袋の中味は、っと…」
★02:道具袋
~レオ回想~
えうろぱ 「流石に完全に手ぶらで、てのは大変だろうし、えうろぱちゃんセレクションで道具袋にいくつか用意しといたよ! 中味は現地に着いてからのお楽しみ♪ってね」
レオ 「胡散臭っ! …ところでさ、もう一度“手ブラ”って言ってみてくれね?出来ればちょっと恥ずかしそうに。ほら早く」
えうろぱ 「死ね」
★03:回想終了、のち
少女達の横合いから飛来したレオの“武器”が快音を響かせ式神の頭に突き刺さる。
少女1 「?!」
少女2 「…は?」
レオ 「はいはいちょっくらごめんよー…げ、けっこう勢い良く刺さってやんの、抜けにくいな、っと!」
少女1 「あの、貴方は」
レオ 「あ、俺は見ての通り怪しいもんだけど別に嬢ちゃん達に何かするつもりは無いから。レベル上げたいだけだからお構いなく」
二人の少女のうちの、少し大人びて見える少女が今だ呆然と見つめる先は、ぞんざいに返事をされて憮然とした表情になるもう一人の少女と、その少女には目もくれず再び投擲の構えを取った怪しい男。
そしてその謎の男の手の中にある、先ほど深々と式神の額に突き刺さり葬り去った、ヒトデ。
★04:えうろぱセレクション、詳しく
えうろぱ 「超合金ヒトデとー、食べごろ雑草でしょー、あの頃のひまわりと、あと噛んだガム」
僧侶 「どうしろと」
えうろぱ 「あ、それとラーメンもだった!」
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レオ 「げ、何これなんか道具袋から汁垂れてるんだけど何だこれ」
★05:なんたって超合金
レオ 「えうろぱェ…!! あんにゃろ、テキトーにぶち込みやがってせめてマトモな武器をとあれ程」
少女2 「えうろ…? 助かった事には礼を言いたいところだけど、貴方は何者なんだい?こんな時間にこんなところで鉢合わせて、おまけにその戦闘能力」
少女1 「同じく、助太刀頂いた事には礼を言いますが得体の知れない人物を信用出来ません…それにその武器?は一体、」
レオ 「あ?ヒトデだよヒトデ、人間界には無いのかよ」
少女1 「あります!居ますけども!武器には流石に」
レオ 「疑ってるのか、ちゃんと本物だ、ほれ触ってみろ生きてるから」 ぐい
少女1 「うわべちょってした!ちょっと!!」
★06:桜咲刹那
レオ 「カタナって武器だよなそれ、こっちにもあるのか。呼び方はさっくん、でいい?」
刹那 「嫌ですが」
レオ 「冗談だって。せっちゃん」
刹那 「距離感!!何でいきなりそんな馴れ馴れしいんですか?!」
★07:龍宮真名
レオ 「え?なに二人共同い年なの??なんだ嬢ちゃん見た目以上に」
真名 「よく聞こえなかったからもう一度言ってくれないか?」
レオ 「あ、ごめんまだレベル的に痛いので銃はちょっとって危ねぇ!こっち撃つなごめんてば!悪かったって!!」
ヒトデも岩もフランスパンも柱もツボも、雑草でさえも武器になってしまう日本一ソフトウェアが大好きです