議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。   作:今更なひと

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唐突に「ボク魔界から来たの~✩」って言ったところで一体何人が信じるのだろうかと


住所不定無職

超合金ヒトデ(生)により、次々と襲い来る式神を鮮やかに倒してのけたのち、簡単に自己紹介と現在の状況とを伝えようとして、はたと気付く。

 

自分は、この世界では無い“魔界”の出身で、つい先程までは魔界に居た事。『別の世界に介入してみたい』というテキトーな願いを力づくで押し通して、時空を渡ってきた事。敵意も害意も無いものの、証明する手段が無いという事。それらを、順を追っていざ話そうとした所で気付いてしまった。

 

己の言い分に信頼出来る要素が何一つとして存在していないと。そもそも時空を飛び越えた先の、魔界の存在をどうすれば証明できるのか。考えれば考えるほどに最早不安しか無い状態だったものの、半ば自棄になった彼はそのまま少女達に伝えたのであった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

★01:要するに、

 

 

刹那 「貴方はここでは無い『魔界』から渡って来た悪魔で、」

 

真名 「悪意は無い、ちょっと別世界に介入してみたかっただけ、と?」

 

レオ 「あと、ヒトデを使ったのは手元にそれしか無かったから、も加えておいて」

 

刹那 「まぁ信じられませんよね」

 

レオ 「ですよねー」

 

 

 

★02:そんな時の為の?

 

 

真名 「信用してほしいのなら相応の証拠なり見返りなりが無ければ、とは思わないかい?悪魔さん」

 

レオ 「見返り、って言われてもな…あ、賄賂ならここに」

 

刹那 「…?噛んだ後のガムにしか見えないのですが」

 

レオ 「よく分かったじゃねぇか。ご名答、えうろぱの噛んだガムだ」

 

刹那 「えうろぱって誰ですか、結局ただのゴミじゃ…ちょ、こっち差し出さないでください要りませんから!止めてくださ、止め…やめろォ!!」

 

 

 

★03:駄目か。

 

 

レオ 「あとはラーメンぐらいしか無いな」

 

真名 「ほぼ麺だけになってるね」

 

刹那 「溢れてますね」

 

レオ 「ラーメンなんて持ち運ぶものじゃないしな」

 

 

 

★04:そもそも、

 

 

刹那 「そんな物が賄賂として通っていたのですか」

 

レオ 「エクレアでもまむしドリンクでも爆弾でも受け取るからな。怒るけど。ちゃんと受け取るからな」

 

真名 「意外と律儀なのか」

 

レオ 「そー。だから要らないものバンバン渡してたな。で、怒ったら“力づくで可決”と」

 

刹那 「最低ですか。完全に嫌われそうですね」

 

レオ 「まぁ“殺意すら感じた”よね」

 

刹那 「でしょうね」

 

 

 

★05:???「何者だ貴様」

 

 

幼女 「ジジイにどうしてもと頼まれ見に来てみれば…訳のわからん侵入者が小娘共と戯れているとはな」

 

少女? 「マスターは夕食のスープで舌を火傷されてご機嫌が芳しくありません。早めの降伏をお勧「黙れ」承知致しましたマスター」

 

レオ 「ん…なんだ、このちみっ子と、ロボット…? 嬢ちゃん達、こんな夜中にどうしたの」

 

幼女 「あぁ?」

 

刹那 「!エヴァンジェリンさん、この人は」

 

真名 「説明が面倒だから自分で頑張ってみてくれ、健闘を祈るよ悪魔さん」

 

 

 

★06:説明してみた

 

 

レオ 「俺は魔界から来た悪魔で」

 

レオ 「転生したから戦闘能力はほぼ人間並みで」

 

少女? 「武器は珍妙なヒトデ?しか無く、」

 

幼女 「別世界に介入してみたかっただけで他意はない、証拠も無いけど。と?」

 

レオ 「そー。だいたいそんな感じ」

 

幼女 「信じられんな」

 

レオ 「でしょうね」

 

 

 

★07:エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

 

 

レオ 「名前ながっ!」

 

エヴァ 「喧しい」

 

レオ 「4文字ぐらいのが覚えやすくていいって。“なんこつ”とか“割りばし”とか」

 

エヴァ 「そんなテキトーな名前で数百年生きろと?」

 

レオ 「“墨汁まみれ”は?」

 

エヴァ 「本気か貴様」

 

レオ 「魔王軍の重戦士長の名前だけど」

 

エヴァ 「マジか」

 

 

 

★08:絡繰茶々丸

 

 

レオ 「エヴァちゃんが真祖の吸血鬼で、」

 

茶々丸 「私がガイノイド、です」

 

エヴァ 「驚かないのだな」

 

レオ 「元・同級生に魔王とか魔人とか居たしな。そんなんゴロゴロ居たわ」

 

真名 「悪魔さんにとっては人間の方が珍しいか」

 

 

 

 

★09:警戒も何も

 

 

レオ 「俺が言うのもアレだけど、簡単に信じていいのか? そこももう間合いだけど」

 

エヴァ 「ハ、暴れるなら暴れてみろ。貴様如き捩じ伏せるのに二秒も要らん」

 

レオ 「まあこのレベルじゃ歯がたたないよな」

 

 

 

★10:ところで

 

 

エヴァ 「そのヒトデは何だ」

 

レオ 「だからただのヒトデだっての、ほれ」 ぐいっ

 

エヴァ 「おい貴様やめろ! べちょってする!!」

 

 

★ 11:~レオの様子を映した水晶を見つつ~

 

 

みねるば(魔法剣士) 「えうろぱ先輩!!!」

 

えうろぱ 「んー? 忌々しい果実をこれ見よがしに揺らして、どしたの? もぎ取る?」

 

みねるば 「ひっ!! …じゃなくて! 何でレオ先輩にこんな酷い事するんですか!!」

 

えうろぱ 「嫌がらせだけど? 困った顔させるの、楽しいなーって」

 

みねるば 「タチ悪っ!ホントに先輩は『どうしようもないクズ』ですね! もういいです私がどうにかします!!」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

えうろぱ 「頑張れー… 男戦士、じゃなかったレオ君か、転生して名前変えたんだったよね」

 

えうろぱ 「可愛くてイロイロと大きくて、『優秀』な弟子を持ったよねーレオ君」

 

えうろぱ 「ついつい、ちょっかい出しちゃうんだよねー」




議題『先輩にまともな武器を与えてください!』

みねるば 「お願いします! 待っててください先輩…!!」

~~~~~~~~~~~~~~~

えうろぱ 「あ、もしもしドラゴン党の議題さんで…はい…はい、そうです反対で! 報酬はいつもの所に。よろしくお願いしますー」 pi !

えうろぱ 「よし、あと2つくらい『根回し』すれば…っと」

えうろぱ 「でーきたっ♪」

~~~~~~~~~~~~~~~~

みねるば 「なんで?! なんで今日の議題さん達こんなに反対派ばっかりなんですかー?!」
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