議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。 作:今更なひと
議題『今度こそレオ先輩に武器を!!』
賛成 80 反対 4920
判決: 否 決
「貴様の処遇はジジイに任せる、私は知らん」と、心底面倒そうに吐き捨てて踵を返したエヴァンジェリンと茶々丸の後に続き、レオ達は歩き出した。
道中で聞いてみると、どうやらレオの飛ばされ降り立ったこの森は、麻帆良という学園都市の敷地であったらしい。
レオが時空を越えて飛び込んだ先が、麻帆良に張り巡らせた結界の内側であった為に、外敵を寄せ付けぬ為の結界の“内側”に前触れもなく現れる形となった。
突如として懐に潜られた形となり、これに警戒した麻帆良を統括する責任者がエヴァンジェリンに偵察を頼んだとの事。
エヴァンジェリンがジジイと呼んだ麻帆良の責任者から彼女が任されていたのはあくまで偵察と報告である。舌打ちを残し、渋々と偵察に出向いた彼女が対峙した無礼な来訪者は、魔界から気まぐれに渡って来た等と臆面もなく言い放ってのけた。
レオと名乗るその男は多少腕は立つようではあるが、彼女がその気になれば文字通り瞬く間に押さえ込める程度の実力である事から、面倒な事になるよりは責任者に処遇を丸投げしてしまおうと投げやりに考えつつ、責任者にレオを引渡すべく麻帆良学園へと向かったのだった。
麻帆良学園長、近衛近右衛門は目の前に訪れた自称・魔界からの来訪者の処遇を決めあぐねていた。
自らを悪魔と名乗るその男は、結界の内側に異世界から飛び込む離れ業をやっておきながら、敵意は無い、只の気まぐれで世界を渡った等と言っている。
レオと名乗った男の言葉は嘘を言っている様子は無く、その佇まいも、実力を隠しているような素振りは微塵も感じられなかった。
個人的には放置しても良いとは思うものの、麻帆良を取り纏める責任者としては、結界などお構いなしに唐突に懐に現れたこの男を何も咎め無しに返し、放置という訳にもいかない。
降って沸いた面倒事に眉間の皺が深まるのを解しつつ、深く重い息を吐き出した。
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★01:近衛近右衛門
レオ 「なんか今、改めて自分の起した行動のはた迷惑さを自覚した」
近右衛門 「ホントにそれ」
刹那 「もうとっとと消え去れば解決じゃないですか。塵も残さずに、さあ早く」
近右衛門 「…出会って短時間で何すればそんなに嫌われるんじゃ」
レオ 「難しいお年頃なんだろ、きっと」
★02:どうするか、
近右衛門 「野放し、ともいかんしのう…誰かの使い魔という形で縛るしか無いかの」 チラッ
エヴァ 「は、誰がそんな面倒そうなのを抱えるかよ。家に置いとくなんぞせんからな」 フン
刹那 「寮の犬小屋が空いてますよ」
真名 「そんなに憎いか」
レオ 「あ、空いてるならそれでいいけど」
エヴァ 「いいのか?!」
★03:ファントムな王国
レオ 「犬小屋生活とか久しぶりだな」
茶々丸 「…経験がお有りなのですか」
レオ 「昔、横暴な魔王に仕えてた時にちょっと、な」
★04:出撃も勿論そこから
レオ 「犬小屋ごと戦場に召喚されるからな」
刹那 「拠点なんですか?!」
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★05:再び、議会後
みねるば 「えうろぱ先輩っ!!!」
えうろぱ 「なにかな、わがまま果実」
みねるば 「わがまま…?! じゃなくて! 私の道具袋! 盗んだのえうろぱ先輩ですよね?!」
えうろぱ 「よくわかったね、えろいえろい。はい解散っ」
みねるば 「しませんっ!えろくもないです!」
みねるば 「もう我慢なりません! 今度こそ絶対にレオ先輩に届けてみせますから!!」
えうろぱ 「…愛を?」
みねるば 「武器を、です!!」
えうろぱ 「がんばー……行っちゃった」
みねるば 「道具袋、よし、中身…よし! 待っててください、レオ先輩っ…!!」
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★06:議題『四の五の言わずにレオ先輩に武器を届けてください!!!』
賛成 2490 反対 2510
★07:判決 否 決
みねるば 「そんな、」
みねるば 「珍しくえうろぱ先輩から何も妨害が無かったのに、」
みねるば 「…わかりました。もう、待てません。待ちません」
みねるば 「力尽くで、押し通ります」
★『力づくで可決』後
みねるば 「…っ!はぁ、は、これで、全員…! 文句は、ありませんね?」
酔いどれ議員 「嬢ちゃん頑張るのー、降参や降参」
昼行灯議員 「執念に負けました」
わんこ議員 「(服従のポーズ)」
天翔る議員 「単身で、そんなにボロボロになりながらよく粘った物だ」
判決: 否 決 ⇒ 可 決
酔いどれ議員 「しかし嬢ちゃん、『それ』よく考えたモンやな。ワシらオッサン議員みんなイチコロやったわ」
のんべ議員 「眼福眼福、ごちそうさん」
みねるば 「え、眼福…? ……っ?!?!?!」 バッ
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えうろぱ 「あんまり必死だったから、つい手助けしちゃったよ」
えうろぱ 「魔神クラスの議員さん達、イチコロだろうなー♪」
えうろぱ 「あんな連中まで反対派で敵に回ったら、それこそ勝ち目なんてないし、ね」
えうろぱ 「それにしても、」
~手に持ったみねるばのスカートを玩びつつ~
えうろぱ 「気付かないんだものなー」