議題『別世界に介入してみたい』は(力ずくで)可決されました。 作:今更なひと
レオ 「…」
どぶろく 「なう」
レオ 「まあ、ゾンビとかよりは良いか」
どぶろく 「…(あくび)」
半ば強制的に仮契約を終え、晴れて学園の猫(どぶろく)の従者となったレオ。仮契約の際に出現したカードは、それを手にした者にも一時的にレオのマスター権が発生する、という特殊な性質の物であった。
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★01:仮契約後
レオ 「この、もう一枚のカードはどうすればいいの」
近右衛門 「それはコピーカードじゃな、自分で持っておきなさい」
レオ 「あいよ。念話と召喚と、魔力の受渡しが出来るんだったか?」
エヴァ 「あとは、“来たれ(アデアット)”と唱えれば、コピーカードが変化する形でアーティファクトが現れる」
近右衛門 「どんなものかは出して見ない事にはわからんがの」
★02:“来たれ(アデアット)”
刹那 「携帯電話…?」
真名 「携帯電話だね」
茶々丸 「携帯電話、ですね」
レオ 「これ、俺が想像してる通りなら、場合によっては超強力かも知れん」
エヴァ 「魔界にも携帯電話があった事に衝撃を受けるわ」
★03:魔界の携帯電話
レオ 「使ってみるのが一番分かり易いな」
レオ 「テキトーに番号を押して、と」
刹那 「適当でいいんですか」
レオ 「どうせ同じ番号押しても毎回違う所に繋がるからな。掛けてみないと何処に繋がるか分からない」
★04:テリヤキピザが届いた模様
レオ 「バーニーズのテリヤキピッツァだ。香ばしいチキンの香りともっちりとした生地の食感が根強い支持を得ている」
近右衛門 「確かに美味じゃの」
真名 「出前が頼めるだけなのかい?」
レオ 「それが時空を越えた先であろうと、何処にでもランダムに電話が繋がって、応答した相手をこっちに召喚する、って効果だな」
レオ 「魔界のは使い捨てだったけど、これは時間を空ければまた使えそうだな」
近右衛門 「ギャンブル性が強過ぎるのう…」
★05:ただし、
レオ 「(繋がったのがたまたまピザ屋だったってだけで、)」
レオ 「(応答した相手なら魔神だろうと邪竜だろうと時空を越えて呼び寄せられる事は黙っとくか)」
★06:近右衛門 「なんじゃこの光は?」
??? 「ここで間違いないッスね…あんたがレオさんッスか?」
真名 「喋る、ペンギン…?」
レオ 「プリニーか。低級の魔物だ…簡易のゲートって事は、届け物か何かだな?」
プリニー 「そうッス。暗黒議会からレオさん宛に、これをどうぞッス! 確かに渡したんで、これで失礼するッス!」
レオ 「消えたか。議会から、手紙? 『議題の可決により、貴方にアイテムをお届け致します』…?えうろぱ、は有り得ないな。誰かが何かやってくれたのか」
レオが手紙を読み終えると、彼の手にした手紙が青白い炎に包まれて燃え出した。小さな炎はだんだんと大きく燃え上がり、やがて炎が収まると、手紙を持っていた筈のレオの手にはひと振りの斧が握られていた。
★07:ドワーフの斧
近右衛門 「その斧は、君の仲間が送った物かの?」
レオ 「おう、これは俺が弟子に譲った斧だな。遠見の水晶か何かで見て心配して送ってくれたんだろうな」
刹那 「相当な業物に見えますが」
レオ 「これもそこそこ強化したからな。山ひとつカチ割っても折れる事はまず無い、はず。レベル的に不可能だけども。ただの出鱈目に頑丈な斧だな」
レオ 「なんにせよ、ヒトデから卒業出来るのは有り難い…みねるばちゃんマジ天使」
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★08:レオ 『みねるばちゃんマジ天使』
みねるば 「~~~~~っ///!!」 ゴロゴロ
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★09:話し合いが纏まった所で、
近右衛門 「今日はもう遅いしの、細かい事は追々話し合って決めて行けばよかろう。各自気をつけて帰りなさい。レオ君は宿直室まで案内するからついて来なさい」
エヴァ 「ふん、くだらん事に時間を取らせおって…帰るぞ茶々丸」
茶々丸 「それでは皆様、失礼いたします」
刹那 「失礼します」
真名 「明日からしっかり働いてくれよ、悪魔さん」
レオ 「あいよ、またな」
★もう一枚のカードは誰が持つ?
近右衛門 「じゃんけんで良いのではないかの」
レオ 「雑じゃね?」
★ ちなみに、
真名 「私が持つ事になった」
真名 「…餡蜜でも買って来て貰おうかな、」