幻想警察録~Unit-6 Operation~   作:SOCOMレオン

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初めましての方は初めまして。いつも「東方軍事組織」を読んでくださっている方はいつもありがとうございます、作者のSOCOMレオンです

さて、前々から書いてみたかった警察物の小説をメイン小説の番外編として書くことができて嬉しい限りです

前書きはこの辺りで、相変わらずつまらない小説かと思いますが、それでも時間潰しになっていただければ幸いです

それでは、ごゆっくりどうぞ


新人刑事着任

ある日、幻想郷の都市部で覆面パトロールカーを走らせている二人の婦人警察官が居た

 

 

そのうち、一人の婦人警察官は助手席で虫が鳴っている腹を押さえて運転席に座っている相方に視線を送っていた

 

 

「ねぇパルっち~、ご飯食べに行こーよ~。お腹すいちゃったよぉ」

 

 

「パルっち言うな。それにパトロールなうよ」

 

 

相方の水橋パルスィは彼女の食事のお誘いを丁重にお断りし、再び運転に集中し始める

 

 

「休憩も必要だよぉ。パルっちはこんなに可愛くてか弱いお姉さんが弱っているのに助けてくれないの・・・?」

 

 

「柔道黒帯、空手2段の元FBI捜査官のどこがか弱いのかしら?それと、パルっち言うな」

 

 

「むぅ・・・・どうしてパルっちは冷たいの?私の相方なのに・・・」

 

 

しばらく、パルスィの相方のリサ・オルティースは黙り混むが、遂にハッとした顔つきになる

 

 

「そっか!パルっちもお腹減ってるんだね!?そうでしょ!そうなんでしょ!」

 

 

「減ってない!!ちゃんと朝御飯食べたわよ!!」

 

 

見事にリサの推理は外れてしまい、パルスィは怒鳴り声で返してしまう。あまりにしつこいので少し怒らせてしまったのかもしれない、とリサは感じていた

 

 

「・・・・そっか、パルっちはおっぱいがちっちゃいからおっぱいが大きい私に嫉妬してるんだね!?」

 

 

リサがそう言った途端、パルスィは覆面パトカーを道路の端に寄せ、路地裏に止める

 

 

「・・・リサ、貴女そこまで言うってことは・・溜まってるんでしょ?性欲」

 

 

パルスィはそう言うと、シートベルトを外して助手席のリサの膝に座り、助手席のリクライニングシートを倒すと同時にリサを押し倒す

 

 

「ぱ、パルっちダメだよ・・こんなところで・・・」

 

 

「心配しなくても大丈夫よ。ここはあまり人も来ないし、いつもしてあげてるみたいにやさしーくしてあげるから」

 

 

パルスィはニヤニヤしながら、恥じらいで顔を赤くしているリサの胸へと手を伸ばそうとするが、その瞬間にパトカーの無線機が事件を知らせる

 

 

【此方本部、第3地区西部の路地にて男性が喧嘩していると通報有り。付近の警察官は現場に急行せよ】

 

 

「ほ、ほら・・・事件、だよ?こ、この近くだよ?」

 

 

「・・・・ちっ、腹立たしいタイミングね」

 

 

不満そうな表情のパルスィに対して、リサはホッとした表情になっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人は事件現場へと向かうと、一人の男が地面に倒れているチンピラと思われる男の顔面をひたすら殴り続けていた

 

 

パルスィとリサはパトカーから降りると、男に声をかける

 

 

「警察だ!直ちに暴力行為をやめてその人から離れなさい!」

 

 

パルスィの警告に、男は血まみれになった右手を止めて二人の方を見る

 

 

「・・・・・・ちっ」

 

男は渋々といった具合にチンピラ風の男から離れると、リサが地面に倒れている男へと向かう

 

 

「大丈夫ですか!?」

 

 

男の前歯はほとんど折れ、鼻からも出血していた。おそらく、鼻の骨も折れたのだろう

 

 

「本部!救急車一台回してください!」

 

 

【了解した。すぐに向かわせる】

 

 

その頃、加害者の男はパルスィに事情聴取を受けていた

 

 

「名前と職業は?」

 

 

「箕輪和人。おたくらと同業」

 

 

「・・・私、貴方を職場で見たことないんだけど」

 

 

「元は警ら課の制服警官だったんでね。ほとんど外勤さ」

 

 

「・・・本部、加害者の男のデータがあるか調べて。名前は箕輪和人」

 

 

【了解】

 

 

「・・・・はぁ」

 

 

パルスィはため息を吐き、リサの方に視線を向ける。到着した救急車から降りてきた救急隊員に事情を説明しているようだ

 

 

パルスィがリサの方を見ていると、本部から無線が届く

 

 

【確認作業完了した。データに該当あり。警ら課を出て今日からユニット6刑事課に配属されるようだ】

 

 

「・・・・うちの部署じゃない」

 

 

【警察学校のデータによるとそれほどのレベルだ。むしろ何で今まで刑事じゃなかったのか気になるくらいにな。通信終わり】

 

 

「はぁ~・・・・」

 

パルスィは大きなため息を吐き、今度は和人と名乗った男の方を見る

 

 

「貴方ね、警察官ならなんであんなことしたの?」

 

 

「あの男がそこにいるお嬢さんに絡んでたんで、やめるように言ったら肩を押された」

 

 

「・・・・はぁ~。あのねぇ、腹が立つのは分かるけど顔面殴っちゃダメよ」

 

 

「警ら課の頃は鬱陶しい上司に抑圧されてたんですよ。日頃の鬱憤がつい、ね」

 

 

「・・・全く」

 

 

パルスィが呆れたような顔をしていると、リサが自分の方に駆け寄ってくる

 

 

「パルっち~、その人逮捕?」

 

 

「・・・一応過剰防衛で取り調べを受けさせるわ。同業らしいし。あとパルっち言うな」

 

「え?その人警官?」

 

 

「ええ。今日から刑事課に来るらしいけどね。ホラ、帰るわよ」

 

 

パルスィは運転席に、リサは和人を後部座席に乗せてから自らも後部座席に乗り込み、それを確認したパルスィはパトカーを走らせる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本社についてから、和人は直ぐ様取調室に連れていかれるが、待機室では空腹の乙女が美味しそうにドーナツを食べていたのだが、そのとなりではパルスィが報告書を纏めていた

 

 

「・・・これでよしっ、と」

 

 

パルスィは尋問で席を外しているさとりの机の上に置く。すると、パルスィを気遣ってかコーヒーを飲むヤマメが声をかける

 

 

「大変だったみたいだな。色々と」

 

 

「ええそうよ。今日から来る新人が事件起こすわ、隣でドーナツ頬張ってる胸でか女が誘ってくるわで・・・」

 

 

「あー!ひどぉい!これでも標準的なおっぱいなんだよ!?パルっちがちっちゃすぎるだけ・・・」

 

 

すると、リサの頭にパルスィの拳骨が降り下ろされ、リサは頭を抱えて悶絶する

 

 

「今度言ったら鼻からホットコーヒー飲ませるからね」

 

 

胸に関してお悩みのパルスィはかなりお怒りの様だった。実際、それのせいで37回も失恋しているのだ。それに比べてリサは軍事的実行部隊の軍人の恋人が現在進行形で存在している。要はパルスィはリサに嫉妬しているのだった

 

 

「大人げないよパルスィ・・・」

 

 

ヤマメはそんなパルスィを見てため息を吐く。すると、その数秒後に待機室からさとりと和人が入ってくる

 

 

「お姉ちゃん、その人が例の?」

 

 

「まぁ、そんなところよ」

 

 

「あーあ、これで俺の有名人かぁ」

 

 

彼は特に悪びれる様子もなく、空いている椅子に座り込む

 

 

「・・・全く反省の色が見えないんだけど?」

 

 

「なんで反省しなきゃいけないんだよ。此方はそれなりの対処しただけだ。注意されて逆上したアイツが先に手を出した。だからぶん殴った。それだけだ」

 

 

和人は全くと言って良いほど反省の色を見せずに、腕時計で時間を確認する

 

 

「おっと、こんな時間だ。お気に入りの女と約束があるんでな」

 

 

「・・今は勤務中よ」

 

 

「・・・なら、お姉様が相手してくれるのかな?」

 

 

和人はパルスィの顎を引き寄せるが、自分の左頬から乾いた音と痛みが伝わってくる

 

 

「貴方・・・最っ低ね」

 

 

「最高の誉め言葉をありがとう。」

 

 

彼はニヤリと口許を吊り上げ、パルスィ達に背中を向けて待機部屋から出ていく

 

 

和人の態度は明らかにリサ達を舐めている態度であり、パルスィはイライラして不機嫌になる

 

 

「よくあんな奴が警察官になれたね・・ここの採用試験は厳しくした方がいい」

 

 

「こいしちゃんの案に同意」

 

 

リサの後は誰も答えなかったが、『私も同意』だと全員目で訴えていた

 

 

「・・・じゃあ皆同意件ってことで纏まったし、ご飯食べよっ!!」

 

 

「お昼まで2時間あるわ。それまで待ちなさい」

 

 

「チーフぅ、そんなこと言わないで。パルっちからもなんか言ってよぉ」

 

 

「あら、私もさとりチーフに同意件よ?」

 

 

「えーーーー!!パルっちは私を見捨てるの!?」

 

 

「だってお腹すいてないし」

 

 

「むぅ・・?」

 

 

「・・・これあげるから、我慢しなさい」

 

 

さとりは鞄からコンビニの梅おにぎりを出してリサに渡す。それを電光石火の早業で受け取って食べ出す

 

 

「んぅ~、すっぱぁい」

 

 

リサは梅干しの酸っぱさに口をすぼめるが、食べ終えた頃にはある程度腹の満たしにはなった

 

 

 

 

 

 

 

ーーーその三十分後、彼女達は事件現場へと向かう事を、まだ知らないままで

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