インフィニット・ストラトス~竜の血を継ぐ者~   作:G大佐

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今回は、私もどうすればいいか迷いました!
鈴の大きなイベントといったら、「アレ」です・・・。


8話 喧嘩。一方、とある場所では・・・

 更衣室で着替えた後、俺は部屋に戻る為に、寮の廊下を歩いていた。

 

「今回は勝てたが、競技で戦うことになった場合は、どれだけ素早く行動するかがポイントになるな」

 

 今日の戦闘について考えながら歩いていると、通り過ぎようとした部屋が騒がしい事に気付いた。ここは確か・・・一夏の部屋か。その中から、箒と凰が言い争っている声が聞こえる。

 とりあえず、ノックをして入ることにする。

 

「入るぞーって、一夏。お前隅っこで何やってんだよ」

「いや、二人の会話に入れなかった・・・」

「真か!聞いてくれ!凰が突然、部屋を替われと言うのだ!」

「・・・はぁ?」

 

 一体、何がどうやってそんな展開になるんだ。

 

「ほら、篠ノ之さんも男子と一緒だと、シャワーとか夜とか気を遣うでしょ?だけどアタシは平気だから替わってあげようかなーってね」

「そんな事はない!むしろ同室で嬉しい・・・ハッ!?」

「・・・へえ、アンタ結構いい度胸してるじゃない?」

 

 父さん、恋人をめぐっての喧嘩は恐ろしいぜ。二人から般若と虎のオーラが見える・・・。

 だが確信した。箒が「一夏と同室でうれしい!」発言をしたら、凰の目の色が変わった。あれは恋&戦闘者の目だ。

 だけど一夏・・・お前、凄いよ。箒の発言に対して、キョトンと首を傾げていることが。

 

「あー、だが凰。部屋替えは無理だと思うぞ?」

「アンタは・・・確か二人目の男子操縦者ね。どういうこと?」

「俺の名前は東風谷真だ。さっきのお前の疑問だが、ここの寮長は織斑先生だぜ?」

「・・・マジで?」

「マジで。『仕事を増やす気か馬鹿者!』の一言で、追い出されるだろうな」

「・・良いわ。だったら、部屋替えは諦めるわよ」

「そう挫けるな、凰。休み時間とかに会いに来れば良いだろう」

 

 箒が、少し諦めた表情の凰を慰める。

 すると、一夏が声を掛けてきた。

 

「あー、鈴。さっき言ってた約束っていうのは」

「あ・・・覚えてて・・・くれてるよね・・・?」

 

 なんだ?何か約束でもしてたのか?凰の顔が赤くなってるって事は・・・まさか告白か!?

 

「確か、鈴の料理の腕が上がったら毎日酢豚を――――――」

「そうそれっ!」

「――――奢ってくれるってやつか?」

「・・・へ?」

「だから、鈴が料理できるようになったら、俺にメシをご馳走してくれるって約束だろ?」

 

 ・・・一瞬本当にそういう約束なのかと思ったが、どうやら違うようだ。

 なぜなら、凰の目に涙が溜まっていっている。だが一夏はそれに気付いてない。

 おい・・・他の人の感情には鋭いくせに、何で今の彼女の状態を察してあげないんだよ・・・!

 

「いやあ、それにしても俺の記憶力に関心――――」

 

 パアンッ!

 

「最っっ低!女の子との約束もちゃんと覚えてないなんて、男の風上にも置けないやつ!アンタなんか、犬に噛まれて死ね!」

 

 一夏にありったけの大声でそう言うと、床においてあったバックをひったくって出て行った。

 一夏は、何故平手打ちされたか分からない表情で呆然としていた。

 

「・・・約束って、別の方か?でも鈴との約束なんてそれぐらいだし・・・」

「一夏ぁ!」

「ま、真!?」

「歯ぁ食い縛れぇぇぇぇ!!」

 

 俺はありったけの力を込めて、一夏を殴る。俺は今の一夏を許せない。彼女の言った約束には、きっと別の意味があったんだと思う。何の意味かは分からない。

 だが、俺が許せないのは、泣いている事にも気付かずに「自分の記憶力に感心」なんてぬかしやがった事だ!

 

「な、何するんだよ!」

「痛いか?痛いよなあ。だが・・・あいつの悲しみはもっと痛いんだよ!てめえは、少しは女子の気持ちという物を考えやがれ!」

 

 もう知るか!俺は言うだけ言った後、部屋を出て行った。

 

 

 

 

「それはきっと、『私の味噌汁を毎日飲んでくれますか?』のアレンジバージョンだよ~」

「ほうほう」

「そして、その言葉は、『私と結婚してくれますか』とか『私と付き合ってください』という意味があるのです」

 

 俺は部屋に戻った後、本音にさっきことを話した。クラスの皆には言わない約束で、凰が言っていた「毎日酢豚を――――」の意味を聞いた。

 なるほど・・・あれも告白の一種だったのか。父さんと母さんは、ストレートに自分の気持ちを伝えて結婚したらしいから、てっきりそれだけが告白だと思ってた。

 ・・・俺も、人のことは言えないな。なんか、一夏に対して申し訳ない気持ちで一杯だ。

 

「さて・・・そろそろ消灯時間だし、寝るか?」

「さんせ~い。ふわぁ~・・・・」

 

 小さい欠伸をする本音。いやはや、癒されるね。

 歯は磨いたし、宿題は本音と一緒に終わらせた。さあ、寝るとしますか・・・。

 

 

~その日の夜中~

「スゥー・・・スゥー・・・・」

「うわ~。意外と静かな寝息・・・。東風やん、明日の朝はビックリするだろうな~。えへヘ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~とある島~

「ハァ・・・ハァ・・・。スコール!無事か!?」

「こっちは異常無しよ。貴女こそ大丈夫?オータム」

 

 世界のどこかにある島。そこの海岸に、二人の女性が打ちあげられていた。一人は金髪の長い髪と豊満な胸が特徴で、もう一人は橙色の髪が特徴だ。

 金髪の女性の名はスコール・ミューゼル。橙の髪の女性は、オータムという。二人は、テロ組織「亡国企業(ファントムタスク)」のIS実働部隊に所属していた。・・・そう。して「いた」のだ。

 

「あのクソISめ!私たちを見たとたんに襲い掛かってきやがって!」

「・・・駄目ね。通信機器も壊れてるせいで、本部へ繋がらない。多分死んだことになっているでしょうね」

 

 二人は、上層部からの命令でアメリカのIS開発企業を襲うつもりだった。しかし、途中で謎のISと遭遇し、見事に敗北。運よくこの島に流れ着いたのである。

 

「・・・にしても、ここはどこだ?」

「見るからに無人島よね」

 

 二人が辺りを見回すと、目の前の草むらがガサガサっと揺れた。二人は隠し持っていた拳銃を構える。

 草むらから出てきたのは、目を閉じている銀髪の少女だった。

 

「・・・硝煙の臭いを確認。お二人とも、銃を降ろしてください」

「何者かしら、貴女?この島に住む人かしら?」

「はい。ですが、銃を降ろしていただけないでしょうか?緊張のあまり、噛んでしまいしょうでしゅ」

「「早速噛んでる!?」」

 

 すると、今度は森の奥からドドドド!という音が聞こえてきた。

 

「クゥゥゥゥゥゥゥゥちゃぁぁぁぁぁん!!」

 

 叫び声と同時に、ウサ耳の女性が銀髪少女に抱きつく。だらしない顔をして少女に頬ずりする姿は、どこか危ない。

 

「噛んじゃったクーちゃん、超可愛い!それよりも大丈夫だった!?何もされてない!?」

「束さま、落ち着いてください。私は大丈夫です」

 

 二人は驚愕した。少女が呟いた名前、機械のウサ耳。これらに当てはまる女性は一人しかいない。

 

「「し、篠ノ之束!?」」

 

 島・・・いや、篠ノ之束のラボに、二人の女性の驚きの声が響いたのだった。




最後にまさかの、テロリスト二人が登場。ですが、スコールが言ったとおり、二人はもう任務の途中で死んだことになってます。
ちなみに二人が受けていた任務は、「アメリカのアラクネを強奪せよ」でした。この頃に奪って訓練させておかないと、オータムも使いこなせないのでは?と考えた結果です。

さぁ次回は・・・・無人機戦です!しかし、この作品で束が味方である以上、誰が無人機を仕掛けるのでしょうか?
どうぞ、お楽しみに!
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