インフィニット・ストラトス~竜の血を継ぐ者~   作:G大佐

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更新が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。
勉強などで忙しかったために、遅れてしまったんです・・・。

今回は、原作キャラを空気にさせないために、視点変更が少しあります。あらかじめご了承ください。
では、どうぞ!


9話 乱入する者

 さて、すっかり5月になった。俺は放課後の食堂で恋愛相談を受けていた。相手は・・・不機嫌顔の凰だ。

 なんでも、あれから未だに一夏と仲直りできていないらしい。ついさっきも、ピットで思いっきり喧嘩してきたという。

 

「・・・で、何で俺なんだよ」

「どうしても聞きたいの。凄く失礼かもしれないけど・・・男って、みんなあんな感じなの?」

「あんな感じ?・・・あぁ。恋に関して鈍感なのかっていうことか」

「それよ!」

「うーん・・・。必ずそうとは限らないぜ?恥ずかしくて気付いてないフリをしてるか、一夏のようにマジで分からないかのどちらかだと思う」

「そっか。じゃあ、どうやったら気付いてもらえるのかな?」

「えぇ~・・・」

 

 とりあえず俺から言えるのは、凰は大事なところで強気になってしまうタイプだと思う。俺はこの数週間の間一夏を見てきたが、あいつは恋に関しては鈍感だ。未だに箒をただの幼馴染だと思ってる。恐らく・・・凰もそう見られてるんだろうな。

 

「そもそもさ、お前はなんで一夏に惚れたんだ?」

「え!?そ、それはそのぉ・・・・」

 

 モジモジしつつも、そのきっかけを教えてくれた。

 小学生の頃、中国人だからと馬鹿にされていたのを、一夏がぶち切れたらしい。そこから段々と惹かれていったという。何とまぁ・・・良い話だねぇ。

 

「それで、中二の終わり頃にあのことを言ったんだけど・・・」

「見事に勘違いされていて、今に至るってか」

「うっ!・・・うん」

「う~ん。まず、もっと素直になるべきだと思う。正直言って、あの約束は俺も理解できなかった。お前の泣きそうな顔見てすぐに、別の意味があるとは思ったけどさ。でも・・・一夏にあれは効果ゼロだな」

「そ、そう・・・」

「まあ、対抗戦の日とかは良い機会なんじゃないのか?」

「え?あんたなら『早く仲直りしろ』とか言いそうな気がするけど」

「だってよぉ・・・・」

 

 あ、そうだ。忘れていたが、ピットで凰は「貧乳」と言われたらしい。それは・・・イカンよなぁ!!

 

「俺のダチ曰く、『女性のスタイルには、心で思っていても口には出すな』だそうだ。一夏の貧乳発言には俺も許せねぇ!思いっきりボコれ!」

「へ?アンタ・・・」

「あ、でも優勝の方は渡さねえぞ!フリーパスは、一組のものだからな!」

「アタシを応援してるのか、宣戦布告なのかどっちなのよ!?」

「と・に・か・く!素直に想いを伝えてやれ。もちろん、『異性として』という言葉も忘れんなよ!」

「っ!あ、アンタね~~~~!」

 

 さあ、彼女が怒る前に逃げよう。三十六計逃げるにしかず、ってな♪

 

 

 

 

 

 さあ、いよいよ対抗戦。空は青く、太陽が眩しい。今月一番の晴れなんじゃないか?そう思いつつ、俺は観客席に座っていた。ちなみにセシリアと箒は、一夏のサポーターみたいな感じでピットにいる。

 

「一回戦目は、一夏vs凰。幼馴染同士の対決だ」

「あれ~?東風やんは、リンリンがおりむ~との幼馴染だって事をどこで知ったの~?」

「ちょっと彼女から恋愛相談を受けていてな。その時にサラっと話してくれた」

「えっ!?う~・・・。悔しい・・・」

「そう悔しそうな顔すんなって。ほら、始まるぜ」

 

 早速、一機のISが出てきた。今回は少しばかり調べたぞ。あれは中国第三世代IS「甲龍(シェンロン)」と言うらしい。しっかし・・・派手な色だな~。ブルーティアーズといい、派手な奴が多い気がする。いや、別に嫌いじゃないけど。

 でも俺は、色ばかりに注目してはいない。あの左右に浮かんでる棘付きの何か。やっぱり、非固定浮遊部位(アンロック・ユニット)があるっていうのは常識なのか?

 俺の専用機「グラビオス」は、非固定浮遊部位が無い。グラビド・ヘッドは打鉄の非固定浮遊部位を改造したものだ。だが、デザインや性能上、肩に装着する形になっている。相手の意表を突く為のものだろうな。

 

「(でもまぁ、周りで何かがフヨフヨ浮いてるのは落ち着かないから、別に良いけど)」

「東風やん~。ちゃんと試合を見なよ~」

「っと。悪い悪い」

 

 上を見ると、二機のISが空中戦を繰り広げていた。甲龍がブレードを構えて白式に詰め寄る。だが一夏は、すぐに避けて距離を取る。

 良いぞ。白式は、近接ブレードしかないISだ。迫られたら距離を取るか、相手を上回る力で抑えれば良い。・・・だがなんだ?あいつはまだ「何か」を隠し持っている気がする。

 

 すると、距離が離れてるにもかかわらず、一夏が吹き飛んだ。

 

「なんだぁ!?」

「も、もしかしたら、第三世代兵器かも。セシリアのBITみたいな感じだよ」

 

 俺の右隣にいる谷川が、驚いてる俺に軽く説明してくれる。調べた情報が正しければ・・・砲身も砲弾も目に見えない、それに加えて死角無しの「龍砲」か?まさか、本当に見えないとは・・・・。

 

 

 

 

~管制室 三人称sid~

「一夏!」

 

 箒が、悲痛な声を上げる。最初は良い感じだったのに、だんだんピンチに追い込まれている状況にハラハラしていた。一方、千冬は鈴の映像を見て、口の端を上げていた。

 

「不可視の砲身に砲弾・・・どうすれば良いんだ」

「篠ノ之。龍砲には、対抗策がないと思ってるだろう?」

「はい。ハイパーセンサーで空間の歪みなどを探し当てても、避けようと思った頃には攻撃を受けているはずです」

「さすが、織斑と特訓をしてきた一人ではあるな。だが忘れていないか?龍砲はあくまで、砲弾が見えないだけだ。見えない部分を除けば・・・」

「あっ!射撃武器であることに変わりは無い!」

「その通りだ。オルコット。射撃を行なう際には、腕や身体だけではなく何を使う?」

「はっ、はい!?えぇと・・・大切なのは、やはり目ですわ。狙いを定める為にも・・・」

 

 すると、箒とセシリアにある答えが浮かぶ。こんなにも正確に一夏を撃つ事が出来ているのは・・・

 

「目で狙いを定めているから。という事は、上手く目線を探れば避けられるんですね?」

「そういう事だ。おっ、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で距離をつめたな。これで零落白夜が命中すれば・・・」

「織斑先生!」

 

 アリーナのシステムを管理していた山田が、慌てた声で千冬を呼ぶ。

 

「変です。アリーナのシールドエネルギーが、徐々に減少しています!」

「何!?システムの異常か!?」

「分かりません!それと同時に、外部から識別不明の物体が接近中!」

「くっ、こんな時に・・・。篠ノ之、オルコット。今ならまだ間に合う。観客席へ行き、避難通路を確保しろ!」

「「了解しました!」」

 

 

 

~観客席 真sid~

 少し考えているうちに、不可視の砲弾をくらいまくる一夏。予想外の攻撃に、あいつもヨロヨロとしている。

 一夏、どうした?立てよ。何のために俺と戦いまくったんだ?セシリアや箒と模擬戦をしたんだ?見せてやれ。そしてもう一度彼女を惚れさせろ。立て・・・・・立つんだよ!

 すると一夏は立ち上がり、一瞬の間にして距離を詰めた。

 

「よくやったぜ、一夏!」

「あれって、東風谷くんが使っていた・・・」

「瞬時加速~!」

 

 本音がその技術の名前を言う。あれは、セシリア戦の時に俺が無意識にやった技術。一瞬で距離をつめる代わりに、少しばかり身体に負荷がかかるやつだ。

 さあ、そこから零落白夜を・・・・・

 

 

 

《コロス・・・・・・》

 

 

 

「っ!?」

 

 とてつもない殺気を感じた。これは・・・空からか!とてつもないスピードで迫ってやがる!

 これは・・・マズイ!

 

 ズドォォォォォンッ!

 

 凄まじい音と共に、中央に何かが落ちてきた。このアリーナは強力なシールドで覆われている筈。考えられるのは、シールドを突き破るほどの勢いで落ちてきたか、シールドを貫くほどの攻撃をしたことだ。

 土煙が晴れると、そこには緑色のISもどきがあった。人肌は見えず、全身を装甲で覆っている。頭の部分からは黄色い光が見えた。目か何かだろう。

 

 その途端、観客席は女子達の悲鳴で響き渡った。

 




少しネタバレしちゃうと、今回出てきた乱入者は束が投入したものではありません。
この作品の束は、少しは常識がある人ですから。

次回は、乱入者戦です!・・・え?真は戦わないのかって?
それは・・・・次回のお楽しみです!
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