勉強などで忙しかったために、遅れてしまったんです・・・。
今回は、原作キャラを空気にさせないために、視点変更が少しあります。あらかじめご了承ください。
では、どうぞ!
さて、すっかり5月になった。俺は放課後の食堂で恋愛相談を受けていた。相手は・・・不機嫌顔の凰だ。
なんでも、あれから未だに一夏と仲直りできていないらしい。ついさっきも、ピットで思いっきり喧嘩してきたという。
「・・・で、何で俺なんだよ」
「どうしても聞きたいの。凄く失礼かもしれないけど・・・男って、みんなあんな感じなの?」
「あんな感じ?・・・あぁ。恋に関して鈍感なのかっていうことか」
「それよ!」
「うーん・・・。必ずそうとは限らないぜ?恥ずかしくて気付いてないフリをしてるか、一夏のようにマジで分からないかのどちらかだと思う」
「そっか。じゃあ、どうやったら気付いてもらえるのかな?」
「えぇ~・・・」
とりあえず俺から言えるのは、凰は大事なところで強気になってしまうタイプだと思う。俺はこの数週間の間一夏を見てきたが、あいつは恋に関しては鈍感だ。未だに箒をただの幼馴染だと思ってる。恐らく・・・凰もそう見られてるんだろうな。
「そもそもさ、お前はなんで一夏に惚れたんだ?」
「え!?そ、それはそのぉ・・・・」
モジモジしつつも、そのきっかけを教えてくれた。
小学生の頃、中国人だからと馬鹿にされていたのを、一夏がぶち切れたらしい。そこから段々と惹かれていったという。何とまぁ・・・良い話だねぇ。
「それで、中二の終わり頃にあのことを言ったんだけど・・・」
「見事に勘違いされていて、今に至るってか」
「うっ!・・・うん」
「う~ん。まず、もっと素直になるべきだと思う。正直言って、あの約束は俺も理解できなかった。お前の泣きそうな顔見てすぐに、別の意味があるとは思ったけどさ。でも・・・一夏にあれは効果ゼロだな」
「そ、そう・・・」
「まあ、対抗戦の日とかは良い機会なんじゃないのか?」
「え?あんたなら『早く仲直りしろ』とか言いそうな気がするけど」
「だってよぉ・・・・」
あ、そうだ。忘れていたが、ピットで凰は「貧乳」と言われたらしい。それは・・・イカンよなぁ!!
「俺のダチ曰く、『女性のスタイルには、心で思っていても口には出すな』だそうだ。一夏の貧乳発言には俺も許せねぇ!思いっきりボコれ!」
「へ?アンタ・・・」
「あ、でも優勝の方は渡さねえぞ!フリーパスは、一組のものだからな!」
「アタシを応援してるのか、宣戦布告なのかどっちなのよ!?」
「と・に・か・く!素直に想いを伝えてやれ。もちろん、『異性として』という言葉も忘れんなよ!」
「っ!あ、アンタね~~~~!」
さあ、彼女が怒る前に逃げよう。三十六計逃げるにしかず、ってな♪
さあ、いよいよ対抗戦。空は青く、太陽が眩しい。今月一番の晴れなんじゃないか?そう思いつつ、俺は観客席に座っていた。ちなみにセシリアと箒は、一夏のサポーターみたいな感じでピットにいる。
「一回戦目は、一夏vs凰。幼馴染同士の対決だ」
「あれ~?東風やんは、リンリンがおりむ~との幼馴染だって事をどこで知ったの~?」
「ちょっと彼女から恋愛相談を受けていてな。その時にサラっと話してくれた」
「えっ!?う~・・・。悔しい・・・」
「そう悔しそうな顔すんなって。ほら、始まるぜ」
早速、一機のISが出てきた。今回は少しばかり調べたぞ。あれは中国第三世代IS「
でも俺は、色ばかりに注目してはいない。あの左右に浮かんでる棘付きの何か。やっぱり、
俺の専用機「グラビオス」は、非固定浮遊部位が無い。グラビド・ヘッドは打鉄の非固定浮遊部位を改造したものだ。だが、デザインや性能上、肩に装着する形になっている。相手の意表を突く為のものだろうな。
「(でもまぁ、周りで何かがフヨフヨ浮いてるのは落ち着かないから、別に良いけど)」
「東風やん~。ちゃんと試合を見なよ~」
「っと。悪い悪い」
上を見ると、二機のISが空中戦を繰り広げていた。甲龍がブレードを構えて白式に詰め寄る。だが一夏は、すぐに避けて距離を取る。
良いぞ。白式は、近接ブレードしかないISだ。迫られたら距離を取るか、相手を上回る力で抑えれば良い。・・・だがなんだ?あいつはまだ「何か」を隠し持っている気がする。
すると、距離が離れてるにもかかわらず、一夏が吹き飛んだ。
「なんだぁ!?」
「も、もしかしたら、第三世代兵器かも。セシリアのBITみたいな感じだよ」
俺の右隣にいる谷川が、驚いてる俺に軽く説明してくれる。調べた情報が正しければ・・・砲身も砲弾も目に見えない、それに加えて死角無しの「龍砲」か?まさか、本当に見えないとは・・・・。
~管制室 三人称sid~
「一夏!」
箒が、悲痛な声を上げる。最初は良い感じだったのに、だんだんピンチに追い込まれている状況にハラハラしていた。一方、千冬は鈴の映像を見て、口の端を上げていた。
「不可視の砲身に砲弾・・・どうすれば良いんだ」
「篠ノ之。龍砲には、対抗策がないと思ってるだろう?」
「はい。ハイパーセンサーで空間の歪みなどを探し当てても、避けようと思った頃には攻撃を受けているはずです」
「さすが、織斑と特訓をしてきた一人ではあるな。だが忘れていないか?龍砲はあくまで、砲弾が見えないだけだ。見えない部分を除けば・・・」
「あっ!射撃武器であることに変わりは無い!」
「その通りだ。オルコット。射撃を行なう際には、腕や身体だけではなく何を使う?」
「はっ、はい!?えぇと・・・大切なのは、やはり目ですわ。狙いを定める為にも・・・」
すると、箒とセシリアにある答えが浮かぶ。こんなにも正確に一夏を撃つ事が出来ているのは・・・
「目で狙いを定めているから。という事は、上手く目線を探れば避けられるんですね?」
「そういう事だ。おっ、
「織斑先生!」
アリーナのシステムを管理していた山田が、慌てた声で千冬を呼ぶ。
「変です。アリーナのシールドエネルギーが、徐々に減少しています!」
「何!?システムの異常か!?」
「分かりません!それと同時に、外部から識別不明の物体が接近中!」
「くっ、こんな時に・・・。篠ノ之、オルコット。今ならまだ間に合う。観客席へ行き、避難通路を確保しろ!」
「「了解しました!」」
~観客席 真sid~
少し考えているうちに、不可視の砲弾をくらいまくる一夏。予想外の攻撃に、あいつもヨロヨロとしている。
一夏、どうした?立てよ。何のために俺と戦いまくったんだ?セシリアや箒と模擬戦をしたんだ?見せてやれ。そしてもう一度彼女を惚れさせろ。立て・・・・・立つんだよ!
すると一夏は立ち上がり、一瞬の間にして距離を詰めた。
「よくやったぜ、一夏!」
「あれって、東風谷くんが使っていた・・・」
「瞬時加速~!」
本音がその技術の名前を言う。あれは、セシリア戦の時に俺が無意識にやった技術。一瞬で距離をつめる代わりに、少しばかり身体に負荷がかかるやつだ。
さあ、そこから零落白夜を・・・・・
《コロス・・・・・・》
「っ!?」
とてつもない殺気を感じた。これは・・・空からか!とてつもないスピードで迫ってやがる!
これは・・・マズイ!
ズドォォォォォンッ!
凄まじい音と共に、中央に何かが落ちてきた。このアリーナは強力なシールドで覆われている筈。考えられるのは、シールドを突き破るほどの勢いで落ちてきたか、シールドを貫くほどの攻撃をしたことだ。
土煙が晴れると、そこには緑色のISもどきがあった。人肌は見えず、全身を装甲で覆っている。頭の部分からは黄色い光が見えた。目か何かだろう。
その途端、観客席は女子達の悲鳴で響き渡った。
少しネタバレしちゃうと、今回出てきた乱入者は束が投入したものではありません。
この作品の束は、少しは常識がある人ですから。
次回は、乱入者戦です!・・・え?真は戦わないのかって?
それは・・・・次回のお楽しみです!