インフィニット・ストラトス~竜の血を継ぐ者~   作:G大佐

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シャルとラウラの登場です。

モンハンクロスの販売が、楽しみで仕方が無いっ!


12話 フランス貴公子とドイツ軍人。そして、新たな転校生

「いやー、寝坊するとはなぁ」

 

 俺は少し急いで教室へ向かっていた。ここのところ、勉強だの訓練だので忙しくなっていたから、寝る時間が遅くなってしまっていたのだ。でも、今日は朝食を少し軽めにして、さらに急いでいたおかげか早く着くことができた。

 

「おはよー」

 

 すると、教室にいた奴ら全員が俺のほうを向く。どうした?俺、何かしたか?

 戸惑っていると、本音がトコトコと歩いて説明してくれた。

 

「東風やん、おはよ~」

「おはよう。で、この状況は一体何なんだ?」

「それはね~、2組の方に3人目の男性操縦者が転校してきたんだって~」

「へぇ~・・・えぇっ!?」

 

 そんな事聞いてねえぞ。凄いな、女子の情報収集能力。あれ?でもそれって、俺が注目されるのと関係あるのか?

 

「なんかね、その人は篠ノ之博士が保護者代理人なんだって~。東風やんは知らない?」

「いや、知らないが・・・」

 

 まさか、幻想郷の人間とかがISを起動させたのか?だとしたら一体誰が・・・。

 

 そんなことを考えていると、山田先生と織斑先生が教室に入ってきた。もうこんな時間だったのか。俺は急いで教科書をしまう。

 

「諸君、おはよう」

「「お、おはようございます!」

「今日から本格的な実戦訓練を開始する。訓練ではあるがISを使用しての授業になるので、それぞれ気を引き締めるように。ISスーツが届くまでは学校指定のものを使うので忘れないようにな。忘れたものは代わりに学校指定の水着か・・・まぁ、下着でも構わないだろう」

 

 そこは構ってください。男がいることも忘れてないよな?っつーか、水着ってまさか、あの紺色のやつじゃないよな?何か、妙なエロさを感じさせるアレ。

 ヤバイ。ますます煩悩と戦わなくてはならないのか・・・。

 

「さて、山田先生。重要事項の連絡を」

「はい!えーっと・・・今日は転校生が来ます!しかも、この教室には2名です!」

「え?」

「「ええぇぇぇぇぇぇぇ!?」」

 

 これには俺も驚いた。いきなりの転校生。おそらく2組の男子の情報が強すぎて、別の転校生の情報が薄れてしまったんだな。

 ざわざわと騒がしい俺たちを、織斑先生が黙らせる。

 

「静かにしろ!では、入ってこい」

 

 織斑先生の声とともに教室のドアが開く。そこに入ってきたのは確かに二人の転校生だが、一人の方を見た瞬間に固まった。

 

「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国では不慣れなことが多いかもしれませんが、みなさんよろしくお願いします」

 

 やさしく微笑む「彼」。着ている制服は、男子のものだ。

 おいおいマジかよ・・・。ってことは男性操縦者は、俺を含めて4人になったのか。

 

「お、男?」

「はい。こちらに僕と同じ境遇の方がいると聞いて、本国より転入を――――」

 

 警告ー。女子の歓喜の声が響き渡るもようー。俺は一夏にアイコンタクトを送る。すると、察してくれたのか咄嗟に耳を塞ぐ。一方、急に静まり返った女子に、デュノアはキョトンとしている。あわれ、彼も女子のソニックウェーブの餌食になるのだ。

 

「きゃ・・・」

「はい?」

「「キャアアアアアアア!」」

 

 ぐあああ!耳を塞いでいてもキーンとくる!一夏も必死に堪えてるが、デュノアの方は・・・顔が青くなってる。大丈夫かなぁ?トラウマにならなきゃ良いんだけど・・・。

 

「あー、静かにしろ」

「静かにしてください~!まだボーデヴィッヒさんの紹介が終わってませんから~!」

 

 やがて、段々と静かになっていった。さてもう一人の方は女子だが・・・かなりの異端だった。白に近い銀髪を腰近くまで降ろし、左目に眼帯をつけている。そして、何か俺たちを哀れむかのような赤い目と冷たい気配。

 雰囲気からして、訓練された人間か?山を警備する天狗たちに雰囲気が似ている。・・・まぁ、あの人たちには足元も及ばないと思うがな。

 

「挨拶をしろ、ラウラ」

「はい。教官」

 

 ピシッと敬礼をするボーデヴィッヒ。織斑先生が教官?なんか、一夏の家族は色々とワケありのようだな。

 すると、織斑先生はまた面倒くさそうな顔をして彼女に注意をする。

 

「私はもう教官ではない。それに、ここではお前も一般生徒だ。織斑先生と呼べ」

「了解しました」

 

 すると、かかとを合わせてたった一言。

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

「えーと・・・それだけですか?」

「以上だ」

 

 うわぁ・・・。コイツ、一夏以上に酷いわぁ。雰囲気からして最悪だ。すると、急にこっちへやって来た。なんだ?

 

 

 バシンッ!!

 

 

 突然の出来事だった。ボーデヴィッヒはいきなり、一夏の頬を叩いたのだ。それも平手で。

 クラスの皆や俺は、ただポカンと見ることしか出来なかった。

 

「い、いきなり何しやがる!」

「ふん。私は認めない。貴様があの人の弟など、認めるものか」

 

 そう言ってスタスタと去っていくボーデヴィッヒ。はぁ・・・

 

「いきなり人の頬を叩くとか、常識がなってないんじゃないか?おチビさん」

「・・・・貴様、今何と言った?」

「テメェと一夏にどんな事があったか知らねえけどよ、折角盛り上がってたこの雰囲気をどうしてくれるんだよチビ」

「貴様はドイツ軍人を馬鹿にするのか!」

「はっ!俺はあいにく田舎出身なんでね。ドイツ軍人がどれだけ偉いか分からねえや」

 

 俺が彼女を鼻で笑ってやると、頭に凄い衝撃がぁ!?うずくまりながら上を見上げると、呆れた表情の織斑先生が。

 

「ボーデヴィッヒを注意したい気持ちも分かるが、転校生を挑発してどうする。常識がどうのとか言っていたが、貴様も人のことを言えんぞ」

「す、スイマセン・・・」

 

 皆が唖然とした状態のまま、SHRは終わった。

 

 

 

 

「えーっと、織斑君と東風谷くんだよね?初めまして。僕は―――――」

「あー、それは更衣室とかで良いか?今日は1時間目からISの実戦訓練だからさ」

「一夏、デュノア。早く向かうぞ。何か嫌な予感がする」

 

 俺たちが廊下に出ると、他のクラスの目がキュピーン!と光る。遅かったか!

 

「いた!1組の転校生よ!」

「黒髪や緑メッシュもいいけど、金髪もいいわね!」

「私たちの方は紳士的だけど、あっちは守ってあげたくなる系!」

 

 紳士的?幻想郷で紳士的な人たちといったら「あの人たち」だが・・・。そう考えているうちに女子達はジリジリと寄って来る。こ、怖い!

 

「一夏、先に行け・・・ってもう行きやがった!」

「ありがとう真!お前のことは忘れない!」

「え、死んじゃうの!?東風谷くん死んじゃうの!?」

「まずは東風谷くんからよ!全員突撃ーー!」

「「うおおおおお!!」」

 

 こいつらは罪袋どもか!?と、とにかく、ここはとってきの秘策を使わなければ!

 そう。それは、俺が某波紋戦士の漫画を読んで得た技・・・いや、元から持っていた技を強化したもの。

 

「逃げるんだよォォーーーーーーっ!!」

「技ってそれ!?」

「っていうか、速っ!」

 

 逃げればよかろうなのだぁーーーー!

 俺はそんな事を思いつつ、更衣室へ向かった。

 

 

 

 

 女子を振り切って、今いるところは男子更衣室。入ると、デュノアと一夏がいた。本当は、俺を置き去りにした一夏を殴りたいところだが、逃げるほうに体力を使ってしまったため、殴る気力が無い。

 とりあえず着替えるとしよう。そう思いながら制服を脱ぎ始めると・・・

 

「わあっ!?」

「「?」」

 

 いきなり悲鳴を上げた。どうしたんだろう?もしかして・・・俺の体の傷が気になったのか?こいつは父さんとの修行や、モンスターとの戦いで付いてしまった傷だが、知らない人が見たら驚くだろう。一夏も最初はそうだったし。

 

「あー、デュノア?」

「あ、別にシャルルで良いよ。さっき一夏にも言ったんだ」

「そうか。じゃあ改めて・・・。いきなり悲鳴を上げてどうしたんだ?」

「い、いや・・・」

「早くしないと遅刻するぜ?今朝俺がくらった出席簿アタックを見ただろ?」

「う、うん。そうだね・・・。じゃあ、むこう向いててくれるかな・」

「え?まあ、シャルルがそう言うなら」

 

 俺と一夏はむこうを向く。すると、一夏が俺の体をジロジロ見てきた。

 そんなに傷が気になるのか?同じ更衣室で着替えてたから、結構見てるだろ。

 

「お前、周りから見たら誤解されそうだぞ?」

「え?いや、お前の身体の傷が凄いなって思ってただけで・・・」

「お前、ホモという言葉を学ぼうか」

「いやいや、どうみたって男子が話したりしているだけだろ。なんでホモとかと言う話になるんだよ」

「・・・・はぁ」

 

 ヤバイ。俺の胃がキリキリしてきたぞ。一度、本気で殴ってもいいよね?弾幕ごっこでボコボコにしてもいいよね?

 ところで疑問に思ったことがある。今ここにいるのは、俺と一夏とシャルルの3人だ。じゃあ、転校してきた男子はどこにいる?

 そんな事を考えながら着替えていると、シャルルも着替え終わったようだ。よし!グラウンドに向かうか。

 

「着替え終わったよ」

「よし。それじゃあ、行くか」

「そうだな・・・って、あともう少しで始まるじゃねえか!」

「マジかよ!?よし、もう一度走るぞ!一夏、シャルル!」

「お、おう!行くぞシャルル!」

「うん!」

「(・・・ん?この匂いは・・・」

 

 その時に、俺は違和感を感じた。それは・・・シャルルの髪から、女子のような匂いを感じたからだ。一瞬だけ感じたシャンプーのような香水のような、不思議な匂い。

 ・・・今思うと、シャルルはどこか怪しいな。何者なんだ?




一体、2組の転校生はどうしたんでしょうか?そして何者なのか?
それは次回、明らかにしようと思います。

それでは、次回もお楽しみに!
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