私も、もう受験に向けて活動しなければならなくなりました・・・。この話を投稿できる時間を見つけることが出来たのは、幸運です。これからもよろしくお願いします。
今回は、一夏の過去です。あくまで私の勝手な設定です。ご了承ください。では、どうぞ。
「ふぅ・・・。いい湯だ」
「今日一日の疲れが吹き飛びそうですねぇ」
すっかり日が沈み、波の音が神秘的に聞こえる中、俺と相棒は温泉に浸かりながら星空を眺めていた。めちゃくちゃ美味い夕飯を食って、温泉に入れて・・・。顔はすっかり緩んじまってる。
「二人とも、美味そうに刺身を食べてたよな。おかげで俺も食いすぎちゃったよ」
「いやあ、生の魚なんて食べても大丈夫なのかって思ってたけどよ。いざ食ってみると美味いから、箸が止まらなくなっちまった」
「私達は加熱したものしか食べたことがありませんからね。とても新鮮な体験をさせていただきました」
「・・・・・あれ?」
「おぉ? 相棒が珍しくギャグを言ったぜ」
「え? 一夏さん? 真さん?」
あ、相棒の奴・・・「新鮮な刺身」と「新鮮な体験」を掛けやがった。
ククク・・・・駄目だ、口角が上がってしまう。普段はクールな相棒が天然ボケをかますなんてよぉ!
「あっはははははは!」
「ミ、ミツル・・・。お前・・・・あははは!」
「ちょっ!? 何を笑ってるんですか、二人とも!」
こうして、相棒からお湯を思いっきりかけられるまで笑い声が響いた。
「なぁ、一夏は何か目標ってあんの?」
「え?」
しばらくしてから、少しだけ気になったことを一夏に問いかける。最近、アリーナで一夏が凄い真剣な顔つきで、雪片で素振りをしているのを見かけることが多くなった。確かに、俺たち男子はISを動かす経験が少ないから、少しでもスムーズに動かせるようにしようと練習している。
だけど、この間、箒から相談を受けた。一夏が凄い疲れた様子で帰ってきて、倒れこむように眠ることが多いってな。相棒から聞いた話では、鈴が一夏のために、元気になれるような料理を研究しているらしい。そういえば、シャルロットはアロマのカタログを眺めていたな・・・。
「お前が強くなろうとすることに、俺は反対はしねぇ。けどな、無茶しすぎてぶっ倒れたらどうする? 箒に鈴、シャルロット達はお前のことを心配してんだぞ」
「箒たちが?」
「えぇ。アリーナで練習する時、彼女たちは時々あなたの様子を伺ってるんですよ。どうして、そこまでムキになるのですか?」
一夏は、俺たちの言葉を聞いて俯いてしまった。幼馴染やクラスメイトに心配をかけたことを、申し訳なく思ってるんだろうな。
しばらく、静寂が続いた。髪を洗ってる間も、一夏は何も言おうとしない。もう一度湯船に入っても、黙ったままだ。・・・・いい加減にしないと、のぼせちまう。
「・・・俺たちはそろそろ上がるわ。悪い。いきなり変なこと聞いて」
「私も、言い過ぎました。申し訳ありません。ですが・・・私たちは仲間です。何か悩みがあったら、言ってくださいね」
「・・・・ごめん」
「気にすんなって。お前なりの理由があるんだろうよ。それじゃ、のぼせんなよ~」
俺たちは、浴衣に着替えて、部屋へと戻った。
~一夏視点~
「マドカ・・・・・・。俺は・・・・・・・」
二人が出て行った後、俺は「妹」の名前を呟いた。
強くなりたい目標・・・。俺にはある。千冬姉を支えられるくらい強くなること。そのために、真やミツル、セシリアやラウラなどのライバルに勝つ。そして強くなって・・・マドカを取り戻す。
第二回モンド・グロッソで、確かに誘拐された。でも、それは俺だけじゃない。俺よりも一つ下で、顔付きだけじゃなくて気が強いところが似ている妹。それがマドカだ。彼女も、俺と同じように誘拐されたんだ。
当然抵抗しようとした。でも大人たちの力に負けてしまいそうだった。その時だ。マドカが誘拐犯の手を噛んで抜けだし、俺を掴んでいる手を引き離そうとしたんだ。
でも、すぐに他の男たちに捕まってしまい、ハンカチみたいなので口と鼻を覆われて・・・。目が覚めたときは廃工場にいたけれど、マドかは見つからなかった。千冬姉が駆けつけたときも、そして、帰国の飛行機に乗るときも・・・
あの時・・・あの時俺がもっと強かったら! 大人を振りほどけるほどの力があれば、マドカが攫われずに済んだのに! 千冬姉が泣くこともなかった!
あいつ等に攫われてから、彼女がどうなったかは分からない。普通に銃を持つような連中だったから、おそらく・・・・。
でも、もしも・・・。もしも彼女が生きているのならば、俺は絶対に取り戻す。いや、死んだとしていても、この日本へ連れて帰る。
「神様がいるとしたら・・・・。こんな弱っちい俺の願いも、聞いてくれるかな・・・」
一応、次回はどんな話にするかは決めています。ですが、前書きにもあったように、投稿するのが遅くなる可能性が高いです。
こんな駄目作者ですが、これからも、この作品をよろしくおねがいします。
では・・・次回もお楽しみに!