さて、今年最初の投稿は番外編です。アーキタイプブレイカーのプレイ動画を見て、このネタが思い浮かびました。
一応、束と紫によってアーキタイプブレイカーの世界に送り込まれたという前提でお願いします。あと、二年生という設定です。
それでは、どうぞ!
女性にしか動かせないと言われているパワードスーツ、インフィニット・ストラトス。それを動かせる男子が存在した。名は、織斑一夏。彼は、インフィニット・ストラトス(略してIS)の操縦者を養成する学園『IS学園』で、様々な出会いや事件がありつつも、学園生活を送っていた。
しかし、突然の脅威が訪れる。
機械のような体を持ちながら、どこか地球上の生物とも見て取れる姿をした敵が現れたのだ。通常兵器も効果が無く、有効手段はISによる攻撃のみ。地球外からやって来たと言われるこの敵を、最初は戸惑いながらも、一夏とその仲間たちは倒してきた。その道中には新たな出会いもあった。
台湾代表候補生、
タイ代表候補生、ヴィシュヌ・イサ・ギャラクシー。
オランダ代表候補生、ロランツィーネ・ローランディフィルネィ。
カナダ代表候補生、ファニール・コメットとオニール・コメット。
ギリシャ代表候補生、ベルベット・ヘル。
ロシアの予備代表候補生、クーリェ・ルククシェフカ。
衝突も度々あったが、それでも乗り越えて、絶対天敵を倒してきた。
そして今日も、襲撃してきた敵を迎え撃つために彼らは飛ぶ。
しかし、彼らは知らない。その戦場で、驚きの出会いがあるという事を……。
「はぁぁぁぁ!」
一夏の専用機『白式』の攻撃が、カマキリのような姿をした敵を切り裂いた。敵はそのまま爆発の炎に消えていく。
《お疲れさまでした。ただちに帰投してください》
一夏のクラスの副担任、山田真耶の通信が入る。今日も倒すことが出来た。そう思っていた矢先のことだった。
《っ!? イ、
真耶の慌てるような声に、一夏たちは上を見上げる。
「ヒッ……!」
イギリス代表候補生のセシリア・オルコットが、そのおびただしい数に小さな悲鳴を上げた。無理もない。何せ、ハチの姿をした敵が、空を覆いつくすのではないかと思う程の群れで迫っていたのだから。
「な、何よアレ……」
「まるでバッタかイナゴの大群じゃない……」
乱音と、中国代表候補生の
一方、フランス代表候補生のシャルロット・デュノアとドイツ代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒは、その大群に混じって、先ほどのカマキリ型が地上に降下してきたのを確認した。
「くっ! 先ほどの戦いでエネルギーは消費したままだ……」
「ど、どうすれば……」
全員、先ほどの戦いでシールドエネルギーは消費してしまっている。武器が多いシャルロットの専用機『ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ』でも、これほどの数を相手にするのは難しい。
絶望的。この場にいる全員がそう思った……その時である!
「ツインファイアァァァァァァァァァ!」
第三アリーナに響く謎の声。それと同時に、2本の熱線が絶対天敵を飲み込んだ。その熱線はゆっくりと右方向へと進み、さらに絶対天敵を飲み込んでいく。
「あ、ISの反応がある!」
「あれは……何だ?」
「
日本代表候補生の更識簪と、近くにいたロランとクーリェが、熱線を撃ったISを見つけた。
それは異様な姿だった。岩のような装甲を全身に纏い、宙に浮いているのだ。その機体の周りに浮いている2つの竜の頭みたいなものが、熱線を吐いたのだろう。
「っ! 危ない!」
ヴィシュヌが声をかけたのは、IS学園代表候補生である布仏本音。本音が慌てて振り返ると、そこには、先ほどの全身装甲のISが、カマキリ型の絶対天敵を蹴り飛ばしていた。ヴィシュヌが声をかけたのは、そのカマキリが本音を襲おうとしていたからなのだが……。
「ますます不思議ね……」
「見た目は鈍重な感じだけど、今のは瞬時加速を使ったから……?」
ロシア代表の更識楯無と、共にいたベルベットが、突然現れたISに疑いの目を向ける。だが、そんな二人を乱入者はチラリと見ると、すぐに地上に降りて来た絶対天敵の方へ視線を戻す。
「グルアァァァァ!」
獣のような唸り声をあげると、見た目とを裏切る速さで敵に接近した。
カマのような部分が振り下ろされるが、乱入者はそれを片手で受け止める。そしてグググという鈍い音がしたかと思えば、そのカマの部分をもぎ取ってしまった。その光景に、場にいた全員はおろか、管制室にいた真耶や千冬も驚いてしまう。
「オラァ!」
悲鳴を上げる暇も与えずに、そのもぎ取った腕を相手に突き刺した。さらにかかと落としで脚を砕いてバランスを崩させると、何度も拳で殴りつけた。
「……おえっ」
「こ、これは……」
「なんて残酷な……」
コメット姉妹と専用機を持つ篠ノ之箒が、目の前で繰り広げられている残虐ファイトに、顔を引きつらせていた。
そしてそんな残虐ファイトをしてる乱入者の後ろから、赤い色をしたカマキリ型絶対天敵が迫りくる。
「グラァァァァ!」
すると、先ほどまで殴っていた相手の残骸を投げつけて、攻撃を中断させた。それなりに重い絶対天敵を持ち上げた挙句投げ飛ばすとは。あまりにも非常識な光景に、一夏たちは唖然としたままだった。
こうして一方的な戦いが終わり、辺りは静寂に包まれる。乱入者は、相手から噴き出るオイルのようなものを浴びたせいか、かなり汚れていた。先ほどの戦い方を見ていた者たちからすれば、それはまるで返り血のようにも見えた。
この状況を破ったのは、ラウラだった。いくら絶対天敵を倒したとはいえ、それは一時的にすぎないかもしれないのだ。この混乱を利用したテロリストかもしれないのだ。専用機『シュヴァルツェア・レーゲン』のレールカノンを乱入者に向けて威嚇する。
「質問に答えろ。お前は何者だ」
「ちょっ、ラウラ!」
「嫁よ。気持ちは分かるが、相手はいきなり現れたのだ。私はどうも不審に思うのだ」
「……………………」
「答えろ! 何者だ!」
全員が、警戒の視線を向ける。だが相手から返ってきたのは、予想外の言葉だった。
「やれやれ。
そして乱入者は、機体を解除する。
「なっ……!?」
相手の姿は驚くべきものだった。
黒の中に緑のメッシュが入った髪、強気な感じのする黒い瞳、傷のある顔。野性的とも言えるような雰囲気だが、驚いたのはそこではない。
相手は……男だったのである。
「改めて自己紹介だ! 俺の名前は東風谷真! IS学園の二年生だ。並行世界のだけどな!」
次回から本編に戻ります。
それでは、次回もお楽しみに!