この挨拶ももう遅いかと思いますが、今年も私の作品を、よろしくお願いします。
ドナーと名乗った男が、父さんに向かって殴りかかる。
「ぬぅらぁ!」
「ぐっ、うぅっ……!」
父さんが顔をしかめている……!? そんな顔をしているのを見たのは初めてだ。それはつまり、相手はそれほどまでのパワーを誇るということだ。
「相棒、行くぞ!」
「はい!」
俺は『グラビオス』のブースターで、相棒は持ち前の瞬足でドナーに接近する。
「はぁぁっ!」
「ダラァ!」
相棒がナイフを突き刺し、俺が膝蹴りで深く突き刺さるようにした。その隙に父さんが、奴の顎を蹴り上げる!
「いってぇ……。少しハイになり過ぎたか」
少しフラフラしているが、倒れるという事は無かった。困ったような顔をしながらナイフを抜いて、相棒に投げつけやがった。相棒はすぐに回避し、ラファールのマシンガンを展開、発砲した。
「うおっと! コイツは痛い!」
痛いと言いつつも、あいつは笑ってやがる。弾丸は確かに当たってる。命中した所の肉は抉れて、血が噴き出す。だが、その量が僅かな事から、あいつに与えられてるダメージは少ないということだ。
「そんじゃあ……返すぜ!」
「なっ!?」
ドナーが拳を地面に叩きつけると、風圧と振動が襲いかかってきた。何とか姿勢を立て直そうとするが、その隙を突いて俺に殴りかかってきた。急いで両手で受け止める。
「何て……馬鹿力だ……!」
受け止めた腕がガクガクと震える。吹き飛ばされないように踏ん張っているが、足の裏が地面を削り、俺をゆっくりと後ろへ押していく。
「パンチと見せかけて、どっせぇぇい!」
「うぉぉぉ!?」
突き出していた手で俺を掴み、ハンマー投げのようにグルンと一回転したあと、壁に叩きつけられる。
痛い……。頭が揺れる……。
「こんのぉぉ!」
「効かないっての!」
相棒がナイフを振るうが、筋肉を硬くしているのかあっさりと折られてしまう。
「なら、これだぁ!」
「ブッ!?」
すぐにナルガクルガの尻尾を生やして、ドナーの頭を殴る。これには対応できなかったのか、姿勢を崩した。
「ふんっ!」
「グッ!」
そこへ父さんがすぐに距離を詰めて、鎧化した拳で殴りつけた。
「ファイアぁぁぁ!」
すかさず俺が口にエネルギーを溜め込んで、熱線の形で発射した。これで少しはダメージを与えたはずだ……。
「いってぇな……! ガキは大人しく倒されろ! 俺のほうが先輩だぞゴラァ!」
「随分としぶといチンピラだな」
「あぁ!? チンピラっつったか!? チンピラって言ったろ!」
「真さん早く立って! 何か嫌な予感がする!」
「言われなくても……!」
俺が立ち上がると、ドナーに変化が起きた。腕の筋肉がさらに盛り上がり、血管が浮き出る。髪はバチバチと音を立てながら金色に変化していく。あれは……静電気か?
「テメェ等は潰す……! 命乞いしてもぶっ殺す!」
「沸点の低いモンスターだな」
俺と相棒は驚いてるが、父さんはそんな時でも静かに拳を構えるだけだ。
「ミツル君、真。今以上に本気を出さないと……最悪死ぬぞ」
「「っ!!」」
父さんから放たれるのは、俺が幼い頃に感じた以上の強い気配……! 俺は思わず全身を鎧化し、相棒は全身の毛を逆立てた。
これが……幻想郷を救った男の力ってやつなのかよ……!?
「良いねぇ! 最高だぁ! お前のような奴は殺し甲斐があるぜぇ! ガキ共はお前の後にしてやるよぉ!」
「言ってろ。俺たちの力を継ぐ子供たちの力を……甘く見るなよ」
ヤバい……! これ以上言葉がないってくらいに、アリーナがヤバい事になりそうな気がする!
今年中に完結を目指せるように、頑張ります!
それでは、次回もお楽しみに!