インフィニット・ストラトス~竜の血を継ぐ者~   作:G大佐

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今日は調子がいいので、連続投稿です。
今回はガンガン進みますよ~。


3話 真の専用機。その名は・・・

 放課後。山田先生に授業の内容や、ISの基礎について教えてもらった。

 しかしコアには意志のようなものがある、かぁ・・・。束さんがISコアを説得するというのも分かる気がする。

 

「東風谷。少しいいか?」

「?・・・篠ノ之か」

「帰ろうとしていたのなら申し訳ない。だが・・・姉さんの事について聞かせてくれないか?」

 

 篠ノ之箒が話しかけてきた。そうだった。そういえば「後で聞かせてもらう」とか言ってたな。

 

「良いぜ。まあ、いずれ話さないといけないとは思ってたしな」

「ありがとう。それと私の事だが、苗字ではなく箒と呼んでくれないか?どうしても姉さんと比べられそうで・・・嫌なんだ」

「そうか。それじゃあ俺のことも、名前で呼んで良いぜ」

 

 一呼吸置いた後、箒から話してきた。

 

「噂で聞いたんだ。姉さんが保護している男性操縦者がいると。珍しかったんだ。他人に興味を持たないといわれている姉さんが、他の人を保護するなんて・・・」

「おいおい。まず束さんの印象から間違ってるぜ。束さんは俺の家族とも仲良くしてたし、色んな人と触れあってたさ。興味を持たないのは、政府の人間なんだとよ」

「・・・そうなのか?では、姉さんは・・・」

「お前のことや、家族の事を心配してたぜ?」

「っ!い、今さら家族面されても嬉しくない!姉さんがISを開発したせいで私は・・・私は・・・一夏の他にも友達を作れなかった!それなのに!」

 

「だったら、お互いに話せばいいじゃねえか。そうでしょう。束さん」

 

 俺が窓の近くに目をやると、ウサ耳を着けた女性・・・束さんがいた。後ろでは、紫さんが「面白そうだから連れて来ちゃった♪」って感じで舌をチロッと出している。あ、スキマで逃げた。

 

「え?」

「や、やあ・・・箒ちゃん。ゴメンね。そんなに辛かったなんて・・・ほんとうに・・・ゴメンね・・・!」

「箒。人払いはしてやる。・・・二人で話し合いな」

 

 俺が教室から出ると、紫さんがまた出てきた。俺はジト目で紫さんを見る。

 

「紫さん。突然にも程がありますよ。束さんがどこかに現れるだけでも大騒ぎになるのは、知っているでしょう?」

「ごめんなさいね。でも偶然よ?本当は貴方にISを渡そうと思って来たの」

「俺のIS?まさか、あの打鉄っすか!?」

「そうよ。本当は今日中にしようと思ったけど、束があれじゃあねぇ・・・。クラス代表決定戦の頃には渡すわ」

「了解っす」

「そろそろ部屋に戻りなさい。人払いの結界は、私がかけておくから」

 

 

 

 

 後のことは紫さんに任せて、俺は寮に行く。どうやら、俺は女性権利団体だか何だかという変な奴らに狙われるから、無闇に手出しできないここが安全って訳だ。

 あ、でも部屋はどうなってるんだろう?一夏だったら色々と安心だ。女子と同室になったら、気まずいからねぇ。そんなことを考えてると、山田先生と織斑先生がやって来た。

 

「あ、東風谷くん!ここにいたんですか」

「山田先生に織斑先生。どうしたんっすか?・・・まさか、授業に着いていけてないから補習!?」

「この時間帯でそれを行なう訳無いだろう。寮の部屋割りについてだ」

「はぁ・・・」

「え~っとですね。実は織斑君と同室にさせようと思ったんですが、空き部屋が無かったんです」

「申し訳ないのだが、織斑と東風谷は、それぞれ女子と相部屋ってことになる。・・・本当に申し訳ない」

 

 二人は申し訳なさそうに俺に謝る。いや、二人とも悪くないっすよ?折角部屋割りが決まった状態なのに、俺が乱入したから、また部屋割りを考えなくちゃいけなくなったんですよね?だから謝るのは、俺の方っす。

 とりあえず鍵を貰った。番号は・・・1034号室か。

 

 

 

 

 コンコンとノックする。しばらくすると声が聞こえてきた。

 

「はいは~い。どちら様~?・・・って、おぉ~。東風やんだ~♪」

「こ、東風やん!?」

「うん。東風谷だから、東風やん~♪」

 

 部屋を開けてもらうと、狐のような着ぐるみ(?)を着た女子が歓迎してくれた。

 ・・・やべえ。全然名前が分からない。自己紹介は途中で終わってしまったからなぁ。

 

「えーっと・・・?」

「私は、布仏本音。今日からルームメイトだね~。よろしく~」

「おう。よろしくな。ところで布仏?」

「う~ん。苗字だと、お姉ちゃんと被っちゃうから、苗字以外で呼んでほしいなぁ?」

「それじゃあ、本音?」

「はうっ!(う~。てっきり、のほほんさんで来ると思ったのに~。でも・・・悪くないかも♪)」

「シャワーとかはどうする?どっちが先に入るか決めておいたほうがいい気がするんだが・・・」

「あ、え~っとね。私としては、先に入らせて欲しいかなぁ」

「OK。じゃあ次はベッドだが・・・」

 

 こうして、本音と色々と決め事をしたり、ISに関して教えてもらったりした。

 それにしても、この子の笑顔には癒されるぜ・・・。

 

~その頃の一夏~

「女子と相部屋になってしまったけど、誰なんだ?女尊男卑でないことを祈りたいけど・・・」

「(コンコン)遅れてしまってすまない。私は篠ノ之箒と――――――」

「ほ、箒?」

「い、一夏ぁ!?(やったぁぁぁ!姉さんと仲直りできて、一夏と同室になれて・・・今日は幸せな日だ!)」

 

 

 

 

 セシリアとの決戦当日になった。

 え?1週間の間に何があったか教えろ?ふーむ・・・特に変わりなかったんだよな。せいぜい一夏が専用機を貰う事になったのと、箒と友達になれたことくらいだ。

 専用機をもらえるという事で、一時は女子が大騒ぎだった。しかし、織斑先生が箒の事を束さんの妹とあっさりバラして更にヒートアップ。だけど、箒は束さんと話し合ったことで吹っ切れたのか、「自分は姉さんとは違う」と言って、場を宥めさせた。

 そのことがあって以降、箒は他の女子と仲良く話していることがあるし、休み時間のときは俺と一夏が理解できなかった所を教えてくれた。

 しかし、態度で分かった。箒のやつ・・・一夏が好きなんだな。一夏にお礼を言われると顔が赤くなるもん。しかし惚れられている本人は気付かない、っと・・・。父さんだったら呆れそうだな。

 一夏と一緒に居る事が多い箒は、今日は観客席で見守っているという。

 

「本当、箒には感謝だぜ。授業内容を分かりやすく教えてくれたり、訓練機の手配をしてくれようとしたからさ」

「あれ?確か訓練機は、予約数が多くて、大体1ヶ月待ちじゃなかったか?」

「そうなんだよ・・・。とりあえず、昔やってた剣道で、箒に指導を貰いながら体力作りしてきた!」

「そうか、体力も基本だからな。ところで・・・」

「あぁ。言いたい事はわかる・・・」

「「専用機が来ねえ!!」」

 

 全然来ないんですけど!?紫さんと束さんは何やってるの!?

 

「お、織斑君に東風谷くん!来ましたよ!専用機が届きましたよ!」

 

 よっしゃ来たぁぁぁ!束さん曰く「この打鉄を、格好良く仕上げちゃうからね~!」と張り切っていた。どんな姿になってるのだろうか。

 すると、ISを運搬するトラックから、ある女性が降りてきた。

 おいおい嘘だろ・・・。あの人は・・・

 

「こちらが、専用機の運搬をしてくださった、八雲藍さんです」

「私が八雲藍だ。それぞれの機体に関してのデータは、山田先生に渡させてもらう」

 

 八雲藍。紫さんの式神で、九尾狐だ。今は何かの術で尻尾を隠してるみたいだが、まさかこの人が運んでくるとは・・・。

 すると、藍さんが俺の耳元に口を近づけて呟いた。

 

「お前の父が心配していたぞ。元気でやっているかどうか、とな」

「はははっ。父さんに、俺は元気だと伝えておいて下さい」

「ふふっ。分かっているさ。・・・ではまたな」

 

 藍さんは優しく微笑むと、再びトラックに戻っていった。

 

「ではコンテナを開けますね。まずは織斑君から!」

 

 コンテナが開けられると、そこには・・・白がいた。まるで白い騎士のようなISだ。

 

「こちらが織斑君の専用機、『白式』です!」

「これが、俺の・・・」

 

 さて、一夏が装着してる間に、俺の専用機も見せてもらいますか!

 山田先生にコンテナを開けてもらう。

 

 

 ――――そこには、鎧化した父さんがいた。

 

 

 いや、正確に言えば、『鎧化した父さんのようなIS』があった。

 

「こちらが、東風谷くんの専用機。名は『グラビオス』です!」

「・・・・こいつが」

 

 俺はグラビオスに触れる。すると、久しぶりな感じがする声が聞こえた。

 

《マタ会エタネ!》

「あぁ。さあ、思いっきり飛ぶ時間だぞ!」

《ウン!》

 

 一回戦目は俺。さぁ、始めるか!

 

 

「東風谷真、グラビオス、出撃する!!」

 

 




真の専用機は、モンハンに登場する防具「グラビドシリーズ」がモデルです。
詳しい武装は、また次回w

ちなみに名前は、グラビモスの英語表記版です。
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