今回はガンガン進みますよ~。
放課後。山田先生に授業の内容や、ISの基礎について教えてもらった。
しかしコアには意志のようなものがある、かぁ・・・。束さんがISコアを説得するというのも分かる気がする。
「東風谷。少しいいか?」
「?・・・篠ノ之か」
「帰ろうとしていたのなら申し訳ない。だが・・・姉さんの事について聞かせてくれないか?」
篠ノ之箒が話しかけてきた。そうだった。そういえば「後で聞かせてもらう」とか言ってたな。
「良いぜ。まあ、いずれ話さないといけないとは思ってたしな」
「ありがとう。それと私の事だが、苗字ではなく箒と呼んでくれないか?どうしても姉さんと比べられそうで・・・嫌なんだ」
「そうか。それじゃあ俺のことも、名前で呼んで良いぜ」
一呼吸置いた後、箒から話してきた。
「噂で聞いたんだ。姉さんが保護している男性操縦者がいると。珍しかったんだ。他人に興味を持たないといわれている姉さんが、他の人を保護するなんて・・・」
「おいおい。まず束さんの印象から間違ってるぜ。束さんは俺の家族とも仲良くしてたし、色んな人と触れあってたさ。興味を持たないのは、政府の人間なんだとよ」
「・・・そうなのか?では、姉さんは・・・」
「お前のことや、家族の事を心配してたぜ?」
「っ!い、今さら家族面されても嬉しくない!姉さんがISを開発したせいで私は・・・私は・・・一夏の他にも友達を作れなかった!それなのに!」
「だったら、お互いに話せばいいじゃねえか。そうでしょう。束さん」
俺が窓の近くに目をやると、ウサ耳を着けた女性・・・束さんがいた。後ろでは、紫さんが「面白そうだから連れて来ちゃった♪」って感じで舌をチロッと出している。あ、スキマで逃げた。
「え?」
「や、やあ・・・箒ちゃん。ゴメンね。そんなに辛かったなんて・・・ほんとうに・・・ゴメンね・・・!」
「箒。人払いはしてやる。・・・二人で話し合いな」
俺が教室から出ると、紫さんがまた出てきた。俺はジト目で紫さんを見る。
「紫さん。突然にも程がありますよ。束さんがどこかに現れるだけでも大騒ぎになるのは、知っているでしょう?」
「ごめんなさいね。でも偶然よ?本当は貴方にISを渡そうと思って来たの」
「俺のIS?まさか、あの打鉄っすか!?」
「そうよ。本当は今日中にしようと思ったけど、束があれじゃあねぇ・・・。クラス代表決定戦の頃には渡すわ」
「了解っす」
「そろそろ部屋に戻りなさい。人払いの結界は、私がかけておくから」
後のことは紫さんに任せて、俺は寮に行く。どうやら、俺は女性権利団体だか何だかという変な奴らに狙われるから、無闇に手出しできないここが安全って訳だ。
あ、でも部屋はどうなってるんだろう?一夏だったら色々と安心だ。女子と同室になったら、気まずいからねぇ。そんなことを考えてると、山田先生と織斑先生がやって来た。
「あ、東風谷くん!ここにいたんですか」
「山田先生に織斑先生。どうしたんっすか?・・・まさか、授業に着いていけてないから補習!?」
「この時間帯でそれを行なう訳無いだろう。寮の部屋割りについてだ」
「はぁ・・・」
「え~っとですね。実は織斑君と同室にさせようと思ったんですが、空き部屋が無かったんです」
「申し訳ないのだが、織斑と東風谷は、それぞれ女子と相部屋ってことになる。・・・本当に申し訳ない」
二人は申し訳なさそうに俺に謝る。いや、二人とも悪くないっすよ?折角部屋割りが決まった状態なのに、俺が乱入したから、また部屋割りを考えなくちゃいけなくなったんですよね?だから謝るのは、俺の方っす。
とりあえず鍵を貰った。番号は・・・1034号室か。
コンコンとノックする。しばらくすると声が聞こえてきた。
「はいは~い。どちら様~?・・・って、おぉ~。東風やんだ~♪」
「こ、東風やん!?」
「うん。東風谷だから、東風やん~♪」
部屋を開けてもらうと、狐のような着ぐるみ(?)を着た女子が歓迎してくれた。
・・・やべえ。全然名前が分からない。自己紹介は途中で終わってしまったからなぁ。
「えーっと・・・?」
「私は、布仏本音。今日からルームメイトだね~。よろしく~」
「おう。よろしくな。ところで布仏?」
「う~ん。苗字だと、お姉ちゃんと被っちゃうから、苗字以外で呼んでほしいなぁ?」
「それじゃあ、本音?」
「はうっ!(う~。てっきり、のほほんさんで来ると思ったのに~。でも・・・悪くないかも♪)」
「シャワーとかはどうする?どっちが先に入るか決めておいたほうがいい気がするんだが・・・」
「あ、え~っとね。私としては、先に入らせて欲しいかなぁ」
「OK。じゃあ次はベッドだが・・・」
こうして、本音と色々と決め事をしたり、ISに関して教えてもらったりした。
それにしても、この子の笑顔には癒されるぜ・・・。
~その頃の一夏~
「女子と相部屋になってしまったけど、誰なんだ?女尊男卑でないことを祈りたいけど・・・」
「(コンコン)遅れてしまってすまない。私は篠ノ之箒と――――――」
「ほ、箒?」
「い、一夏ぁ!?(やったぁぁぁ!姉さんと仲直りできて、一夏と同室になれて・・・今日は幸せな日だ!)」
セシリアとの決戦当日になった。
え?1週間の間に何があったか教えろ?ふーむ・・・特に変わりなかったんだよな。せいぜい一夏が専用機を貰う事になったのと、箒と友達になれたことくらいだ。
専用機をもらえるという事で、一時は女子が大騒ぎだった。しかし、織斑先生が箒の事を束さんの妹とあっさりバラして更にヒートアップ。だけど、箒は束さんと話し合ったことで吹っ切れたのか、「自分は姉さんとは違う」と言って、場を宥めさせた。
そのことがあって以降、箒は他の女子と仲良く話していることがあるし、休み時間のときは俺と一夏が理解できなかった所を教えてくれた。
しかし、態度で分かった。箒のやつ・・・一夏が好きなんだな。一夏にお礼を言われると顔が赤くなるもん。しかし惚れられている本人は気付かない、っと・・・。父さんだったら呆れそうだな。
一夏と一緒に居る事が多い箒は、今日は観客席で見守っているという。
「本当、箒には感謝だぜ。授業内容を分かりやすく教えてくれたり、訓練機の手配をしてくれようとしたからさ」
「あれ?確か訓練機は、予約数が多くて、大体1ヶ月待ちじゃなかったか?」
「そうなんだよ・・・。とりあえず、昔やってた剣道で、箒に指導を貰いながら体力作りしてきた!」
「そうか、体力も基本だからな。ところで・・・」
「あぁ。言いたい事はわかる・・・」
「「専用機が来ねえ!!」」
全然来ないんですけど!?紫さんと束さんは何やってるの!?
「お、織斑君に東風谷くん!来ましたよ!専用機が届きましたよ!」
よっしゃ来たぁぁぁ!束さん曰く「この打鉄を、格好良く仕上げちゃうからね~!」と張り切っていた。どんな姿になってるのだろうか。
すると、ISを運搬するトラックから、ある女性が降りてきた。
おいおい嘘だろ・・・。あの人は・・・
「こちらが、専用機の運搬をしてくださった、八雲藍さんです」
「私が八雲藍だ。それぞれの機体に関してのデータは、山田先生に渡させてもらう」
八雲藍。紫さんの式神で、九尾狐だ。今は何かの術で尻尾を隠してるみたいだが、まさかこの人が運んでくるとは・・・。
すると、藍さんが俺の耳元に口を近づけて呟いた。
「お前の父が心配していたぞ。元気でやっているかどうか、とな」
「はははっ。父さんに、俺は元気だと伝えておいて下さい」
「ふふっ。分かっているさ。・・・ではまたな」
藍さんは優しく微笑むと、再びトラックに戻っていった。
「ではコンテナを開けますね。まずは織斑君から!」
コンテナが開けられると、そこには・・・白がいた。まるで白い騎士のようなISだ。
「こちらが織斑君の専用機、『白式』です!」
「これが、俺の・・・」
さて、一夏が装着してる間に、俺の専用機も見せてもらいますか!
山田先生にコンテナを開けてもらう。
――――そこには、鎧化した父さんがいた。
いや、正確に言えば、『鎧化した父さんのようなIS』があった。
「こちらが、東風谷くんの専用機。名は『グラビオス』です!」
「・・・・こいつが」
俺はグラビオスに触れる。すると、久しぶりな感じがする声が聞こえた。
《マタ会エタネ!》
「あぁ。さあ、思いっきり飛ぶ時間だぞ!」
《ウン!》
一回戦目は俺。さぁ、始めるか!
「東風谷真、グラビオス、出撃する!!」
真の専用機は、モンハンに登場する防具「グラビドシリーズ」がモデルです。
詳しい武装は、また次回w
ちなみに名前は、グラビモスの英語表記版です。