インフィニット・ストラトス~竜の血を継ぐ者~   作:G大佐

61 / 71
先週投稿した「西住しほの妹、その名はりほ」、沢山の方々に読んでいただき、お気に入り登録もしてくださり、本当にありがとうございます!

この「竜の血を継ぐ者」も、忘れずに投稿します。やっぱり戦闘シーンは難しい……。


57話 vsドナー(後編)

 かなりの硬さを持つ土塊に、俺と父さんは拳を打ち込む。だが、それは隙を晒すことにも繋がっていて……

 

「潰れやがれ……俺の拳でなぁ!」

「「っ!」」

「やらせません!」

 

 ドナーが俺たちの所へ迫るが、相棒が専用機に入れてたのであろうブレードを使って、奴の拳を防いだ。そのおかげで、土塊を壊すことが出来た。

 

「チッ!」

「お返しだぜ!」

「コアァァァァ!!」

「がっ!? ぐぅっ!」

 

 俺が殴ろうとした瞬間、ドナーの口から金色の光線が放たれた。このビリビリした感じ……電気か?

 

「ミツルくん! 奴の光線はくらうな!」

「はいっ!」

 

 すると、今度は腕に力を溜め始めた。

 

「グオォォォォ…………!」

 

 みるみるうちに筋肉が盛り上がり、腕に僅かな電気が走っているのが分かる。

 

「あれだけの腕の太さなら!」

「よせ、相棒!!」

 

 瞬時加速を使ってドナーに詰め寄る相棒。手に握るのは、ISでの戦闘に使うブレードだ。

 だが、ブレードを振るっても、ゴンッ!という音を立てて弾かれた。

 

「ぐっ、硬い……!?」

「くたばれナルガクルガぁ!」

「ごっ……ふっ…………」

「相棒ぉぉぉぉぉ!!」

 

 口に例の光線を溜めようとしている。腹を殴られて動けない相棒に駆け寄ろうとする。だが……駄目だ! 間に合わねぇ!

 

「コァァァァァ!!」

「っ!…………う?」

「ぐっ……おぉ……!」

「父さん!」

 

 父さんが、相棒の盾になった。背中からプスプスと煙が上がっている。

 

「何してやがる相棒! 早く動け!」

「わ、私の……私の油断のせいで……」

「父さんがその程度でやられるわけねぇだろ!」

「そう、だぞ……。この程度……大したことない」

 

 そう言う父さんの顔は、笑っていた。

 そうだ。父さんは、俺たちに不安を抱かせないように笑っている。本当は痛いはずなのに。

 

「くっ……! すみません!」

 

 すぐに相棒はマシンガンを展開し、ドナーを撃つ。膨張した腕で防いだようだが、ダメージは受けてないと見た。

 

「その豆鉄砲、いい加減ウゼぇなぁ! ガァァァ!」

「うっ、ぐうぅぅ! 今です!」

「よっしゃあ!」

 

 短い光線を放ち、マシンガンを破壊するドナー。その一瞬を突いて、俺は鎧化した足で奴の背中を蹴りつけた。

 

「いってぇ、なっ!」

「ぐ、この……!」

 

 俺の足がドナーに掴まれると、地面に思いっきり叩きつけられた。小さいクレーターが出来上がる。

 

「吹き飛べやぁ!」

 

 ドナーが上を向くと、口から何か球のようなものを作り出す。まさか、さっきの光線を球状にしてるのか!?

 

「やらせねぇぇぇ!」

 

 俺の機体に着いているグラビド・ヘッドを展開し、さらに俺の手のひらにも炎を集中させる!

 

「死ねぇぇ!」

「トライ・ファイアぁぁぁぁぁ!!」

 

 炎と電気がぶつかり、爆発が起きる。

 

「はぁぁぁぁ!」

「ぬぅらぁ!!」

 

 煙の中から相棒と父さんの声が聞こえてきた。ドナーを攻撃してるのかもしれない。

 俺もすぐに起き上がって、煙の中へ飛び込む。

 

 そこには、腹に火傷を負いながらも俺たちへ殺気を飛ばすドナーの姿があった。

 

「最高だぁ……最高だぜお前らぁぁ!! これほど血が熱くなるのは、ボレアスさんの時以来だぁ!」

「貴様……まだ動けるのか!」

 

 父さんが拳を打ち込むと、ドナーは少しよろめく。奴の口からは血が垂れている。

 

「もっとだ……! もっと……! 最期まで俺を熱くさせろぉぉぉ!」

 

 ドナーが口に笑みを浮かべながら、血管が浮かび上がるほどに膨張した腕を振りかぶってくる。

 そこまで言うのなら……上等だ!

 

 相棒がすり抜ける瞬間にドナーを切りつける。すれ違うように俺と入れ替わり、俺がアッパーを打ち込む!

 

「ぐっ……! 重っ……!」

「弱味を見せるな、真ぉ!」

 

 俺が打ち込んで、数秒遅れて父さんがアッパーを打ち込んだ。

 

「ごっ、はぁっ……!」

 

「相棒!」

「はい!」

 

 相棒が俺の後ろから走ってきた。俺は身を屈める。

 

 すると、相棒は俺を踏み台にして、そこからナルガクルガの能力を発動する!

 

「はっ、むんっ、せやぁっ!!」

「ぐっ、ぬっ、がぁぁっ!」

 

 相棒に切りつけられて出血したドナーは、重力に従って落下していく。

 すると、父さんが俺を持ち上げた。

 

「トドメを!」

「いっくぜぇぇ!!」

 

 父さんの怪力によって、俺はドナーへ向かって投げ飛ばされる。

 これで終わりだ、ドナー!

 

「うららららららららららららららららららららぁぁ!!」

 

 拳のラッシュを打ち込むと、ドナーは地面では無くアリーナの壁にめり込んだ。奴はすでにボロボロだ。

 

「カフッ……。最高の合体技じゃねえか……。胸が高鳴って仕方ねぇ……」

「はぁ、はぁ、はぁ……」

「へっ……。『まだ足りねぇ』って目をしやがって……。安心しな。もうそろそろリーダーも来るだろうよ……」

「なんですって!?」

「いけねえなぁ……。俺たちのリーダーだってのに……お前らが勝つのを望んでやがる……」

 

 ドナーは、笑いながら事切れた。

 それにしても、このモンスターを率いるリーダーが来るってのか……。どんな奴なんだ……。

 

 

 

 

 

 

 遠い無人島。遥か昔に人が住んでいたのか、神殿の残骸がある。

 その遺跡の頂上にて、黒いローブを纏った男が天に向かって跪いていた。

 

「ボレアス様……。我らは必ずや貴方の悲願を…ぐっ!」

 

 胸を押さえる。男の背中からヒビが現れ、そこから純白とも金色とも取れる光が漏れていた……。




読んでいただき、ありがとうございました。もうそろそろラストを迎えます。自分の納得出来るような形で完結出来るようにがんばります!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。