この「竜の血を継ぐ者」も、忘れずに投稿します。やっぱり戦闘シーンは難しい……。
かなりの硬さを持つ土塊に、俺と父さんは拳を打ち込む。だが、それは隙を晒すことにも繋がっていて……
「潰れやがれ……俺の拳でなぁ!」
「「っ!」」
「やらせません!」
ドナーが俺たちの所へ迫るが、相棒が専用機に入れてたのであろうブレードを使って、奴の拳を防いだ。そのおかげで、土塊を壊すことが出来た。
「チッ!」
「お返しだぜ!」
「コアァァァァ!!」
「がっ!? ぐぅっ!」
俺が殴ろうとした瞬間、ドナーの口から金色の光線が放たれた。このビリビリした感じ……電気か?
「ミツルくん! 奴の光線はくらうな!」
「はいっ!」
すると、今度は腕に力を溜め始めた。
「グオォォォォ…………!」
みるみるうちに筋肉が盛り上がり、腕に僅かな電気が走っているのが分かる。
「あれだけの腕の太さなら!」
「よせ、相棒!!」
瞬時加速を使ってドナーに詰め寄る相棒。手に握るのは、ISでの戦闘に使うブレードだ。
だが、ブレードを振るっても、ゴンッ!という音を立てて弾かれた。
「ぐっ、硬い……!?」
「くたばれナルガクルガぁ!」
「ごっ……ふっ…………」
「相棒ぉぉぉぉぉ!!」
口に例の光線を溜めようとしている。腹を殴られて動けない相棒に駆け寄ろうとする。だが……駄目だ! 間に合わねぇ!
「コァァァァァ!!」
「っ!…………う?」
「ぐっ……おぉ……!」
「父さん!」
父さんが、相棒の盾になった。背中からプスプスと煙が上がっている。
「何してやがる相棒! 早く動け!」
「わ、私の……私の油断のせいで……」
「父さんがその程度でやられるわけねぇだろ!」
「そう、だぞ……。この程度……大したことない」
そう言う父さんの顔は、笑っていた。
そうだ。父さんは、俺たちに不安を抱かせないように笑っている。本当は痛いはずなのに。
「くっ……! すみません!」
すぐに相棒はマシンガンを展開し、ドナーを撃つ。膨張した腕で防いだようだが、ダメージは受けてないと見た。
「その豆鉄砲、いい加減ウゼぇなぁ! ガァァァ!」
「うっ、ぐうぅぅ! 今です!」
「よっしゃあ!」
短い光線を放ち、マシンガンを破壊するドナー。その一瞬を突いて、俺は鎧化した足で奴の背中を蹴りつけた。
「いってぇ、なっ!」
「ぐ、この……!」
俺の足がドナーに掴まれると、地面に思いっきり叩きつけられた。小さいクレーターが出来上がる。
「吹き飛べやぁ!」
ドナーが上を向くと、口から何か球のようなものを作り出す。まさか、さっきの光線を球状にしてるのか!?
「やらせねぇぇぇ!」
俺の機体に着いているグラビド・ヘッドを展開し、さらに俺の手のひらにも炎を集中させる!
「死ねぇぇ!」
「トライ・ファイアぁぁぁぁぁ!!」
炎と電気がぶつかり、爆発が起きる。
「はぁぁぁぁ!」
「ぬぅらぁ!!」
煙の中から相棒と父さんの声が聞こえてきた。ドナーを攻撃してるのかもしれない。
俺もすぐに起き上がって、煙の中へ飛び込む。
そこには、腹に火傷を負いながらも俺たちへ殺気を飛ばすドナーの姿があった。
「最高だぁ……最高だぜお前らぁぁ!! これほど血が熱くなるのは、ボレアスさんの時以来だぁ!」
「貴様……まだ動けるのか!」
父さんが拳を打ち込むと、ドナーは少しよろめく。奴の口からは血が垂れている。
「もっとだ……! もっと……! 最期まで俺を熱くさせろぉぉぉ!」
ドナーが口に笑みを浮かべながら、血管が浮かび上がるほどに膨張した腕を振りかぶってくる。
そこまで言うのなら……上等だ!
相棒がすり抜ける瞬間にドナーを切りつける。すれ違うように俺と入れ替わり、俺がアッパーを打ち込む!
「ぐっ……! 重っ……!」
「弱味を見せるな、真ぉ!」
俺が打ち込んで、数秒遅れて父さんがアッパーを打ち込んだ。
「ごっ、はぁっ……!」
「相棒!」
「はい!」
相棒が俺の後ろから走ってきた。俺は身を屈める。
すると、相棒は俺を踏み台にして、そこからナルガクルガの能力を発動する!
「はっ、むんっ、せやぁっ!!」
「ぐっ、ぬっ、がぁぁっ!」
相棒に切りつけられて出血したドナーは、重力に従って落下していく。
すると、父さんが俺を持ち上げた。
「トドメを!」
「いっくぜぇぇ!!」
父さんの怪力によって、俺はドナーへ向かって投げ飛ばされる。
これで終わりだ、ドナー!
「うららららららららららららららららららららぁぁ!!」
拳のラッシュを打ち込むと、ドナーは地面では無くアリーナの壁にめり込んだ。奴はすでにボロボロだ。
「カフッ……。最高の合体技じゃねえか……。胸が高鳴って仕方ねぇ……」
「はぁ、はぁ、はぁ……」
「へっ……。『まだ足りねぇ』って目をしやがって……。安心しな。もうそろそろリーダーも来るだろうよ……」
「なんですって!?」
「いけねえなぁ……。俺たちのリーダーだってのに……お前らが勝つのを望んでやがる……」
ドナーは、笑いながら事切れた。
それにしても、このモンスターを率いるリーダーが来るってのか……。どんな奴なんだ……。
遠い無人島。遥か昔に人が住んでいたのか、神殿の残骸がある。
その遺跡の頂上にて、黒いローブを纏った男が天に向かって跪いていた。
「ボレアス様……。我らは必ずや貴方の悲願を…ぐっ!」
胸を押さえる。男の背中からヒビが現れ、そこから純白とも金色とも取れる光が漏れていた……。
読んでいただき、ありがとうございました。もうそろそろラストを迎えます。自分の納得出来るような形で完結出来るようにがんばります!