インフィニット・ストラトス~竜の血を継ぐ者~   作:G大佐

7 / 71
セシリア戦です。初めてのIS戦・・・上手くできてるか不安です・・・。


4話 守矢の息子VS英国淑女

 グラビオスを纏ってアリーナに出ると、セシリアが蒼いISを纏って俺を見下していた。

 

「逃げ出さずに来た事は、褒めて差し上げますわ」

「そいつぁ、どうもよ」

「ここで、英国淑女である私から、チャンスをあげますわ」

「チャンス?」

「えぇ。ここで貴方が許しを請うのでしたら、この戦いを無効にしてあげてもよくってよ?」

「・・・・・・」

 

 警告音が聞こえる。どうやら、IS『ブルーティアーズ』が射撃体勢に入ったようだ。

 一方俺は、セシリアを見上げながら武器の欄をチェックする。

 超大型砲に、これは・・・剣斧?射撃武器よりも、近接武器が多めだな。

 

「沈黙ですか。それならば・・・舞台から退場させてさしあげますわ!」

「おおっと、退場はご勘弁!」

 

 蒼いレーザーを避けて、剣斧『ファイアテンペスト』を展開する。

 え?射撃武器を使えよって?武器欄にあったマニュアルによると、大型砲は反動がデカイらしい。ちょこまか動きそうなブルーティアーズには、相性は最悪だろ?

 しかもこのISはゴツゴツした鎧だから、機動力も向こうが上だ。だったら、一気に間合いを詰めて早めにケリをつける!

 俺はブースターを全開にして、一気にセシリアとの距離を詰める。

 

「なっ!?その技術は・・・どうやって!?」

「あ?ブースターを全開にしただけだ。名前でもあるのか?」

「くっ・・・。『インターセプター』!」

「させるかよ!」

 

 剣斧は、あくまで別名に過ぎない。父さんの友達であるナナシさんから聞いた話だと、こいつは『スラッシュアックス』というらしい。斧のモードで斬りつけるとエネルギーが蓄積されていく。ある程度溜まったら、剣モードに切り替えて、重い一撃を食らわせる。それがスラッシュアックスだ。

 斧モードのファイアテンペストを、セシリア目掛けて振り下ろす。

 

「オォォラァァァァァァァ!」

「お、重い・・・!」

 

 バキバキバキバキ!

 

「イ、インターセプターが!?」

 

 短刀みたいなので防ごうとするセシリアだが、威力だったらこちらが上。あっけなく砕け散った。

 俺は構わずに、斧を振り回す。

―――エネルギーが、基準値を超えました。剣モードに移行できます。

 よっしゃ!剣モードに移行するコマンドを入力し、一気に構える。とびっきりのを食らわせてやるぜ、セシリアさんよぉ・・・ん?なんでセシリアは、余裕のある笑みを浮かべてるんだ?

 その瞬間、背中に衝撃が走る。

 

「があああ!?」

「掛かりましたわね!このブルーティアーズの十八番であるBIT兵器に、貴方は引っ掛かったのです!」

「確か脳波で動かす武器だったか、コンチクショウ!」

「さあ踊りなさい!この『ブルーティアーズ』の奏でるワルツで!」

「あいにくと、神楽舞と盆踊りしか踊れないんでね!」

 

 ちょっとした冗談を言ってみるが、これはマジでキツイぞ・・・!恐らくコイツは、死角さえあればそこに回りこんで攻撃するつもりだ。ファイアテンペストは隙が大きい。ちょとでも大技を出そうものなら、BIT兵器でシールドエネルギーを削られてしまう。

 クッソ・・・。こんな時、父さんならどうする!?

 

『肉を切らせて骨を絶つ、という言葉がある』

『だが、それで相討ちという結果になっては元も子もない』

『真。・・・信じろ。何をとは言わん。何かを信じるんだ』

 

 ・・・・分かったぜ、父さん!グラビオス!お前を信じる!

 

《任セテ!》

―――警告。BIT『ブルーティアーズ』を後方に確認。

「そこだぁぁぁ!」

 

 俺は後ろへ意識を向ける。すると、肩に装着されてる竜の頭みたいなものが分離し、レーザーを防いだ。

 何々?肩部装着型浮遊盾『グラビド・ヘッド』か・・・。

 

「なっ!?まさか、貴方もビットを!?」

「驚いてる場合か?」

「しまっ・・・!ティアーズ!」

 

 右、左、下と様々な方向からレーザーが飛び交う。俺は必死で避けるが・・・

 

「くそ!速いな!」

「当然ですわ!私のBIT適性を舐めないでくださいな!」

 

 セシリアの奴はBITに命令で高みの見物か。いい身分・・・いや、待てよ?もしかしたら奴は、命令をしてるだけというわけじゃない。きっと、動けないんだ。

 考えれば簡単なことだ。BIT兵器は、脳波で動かす武器。動かすだけでなく、相手の手の予測や、自身の機体の制御もあるため、動きながらの操作は難しいんだ。

 だったら、懐へ潜り込んでやればいい!

 

「動いていない分、捉えることは簡単だぜ」

「くっ・・・。こんなところで・・・」

「剣モード。さぁ、ぶちかますぜぇぇぇぇ!」

 

―――警告!敵機腰部に、熱源反応!

 ・・・え?

 

 

バゴォォォォォン!

 

 

 

 それは、情報不足によるものだった。

 ミサイル型のブルーティアーズ。物凄い爆音の正体はそれだ。

 これは完全に、油断による敗北だった。父さんに「慢心はするな」って言われてたのに・・・・・。

 結局俺は・・・武器の最大攻撃を見せることなく・・・負けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・・・・・って言うと思ったか!

 

「危ねえ!グラビド・ヘッドを展開してなかったら死んでたぞ!」

「そ、そんな・・・。隠してた切り札まで・・・」

「さあさあさあさあ!ぶっ飛ばしの時間だぜ!」

 

 剣モードのファイアテンペストで斬りつける。こいつは膨大な熱を秘めていて、いわば某機動戦士に登場するザ〇のヒートホークみたいなものだ。相手の装甲を溶断する。

 ・・・あ、このままだとエネルギーが切れてしまう。そうすると、またエネルギーを溜めなおさなくてはならない。

 

「そんじゃあ、そろそろフィニッシュだ!」

「くっ!ティアーズ!収束ですわ!」

「おおっと!?」

 

 さすが候補生。残ったやつを一気に集めて、攻撃の威力を上げたのか。目の前にいきなり現れ、目の前で太い光線が放たれる。

 グラビド・ヘッドは肩に収納してしまったから、シールドエネルギーが大幅に減らされる。

 ・・・・・どうやら俺は、セシリアを「ただの慢心している代表候補生」と侮っていたようだ。やっぱり実力は向こうが上。ISを動かして少ししか経ってない俺とは違うんだ。

 だけどよぉ・・・!

 

「諦めきれるわけ・・・・・・ねえだろうがよぉ!」

「も、もう堕ちなさい!堕ちろぉ!」

「うおおおおおおお!」

 

『格上の相手と1対1で戦ってるとき、きっと差を見せ付けられるだろう。だが・・・諦めるな!』

 

 BITを斬りおとし、シールドエネルギーを削ろうとしたところで・・・・試合終了のブザーが鳴った。

 

【勝者―――――セシリア・オルコット】

 




結構攻撃を食らってたので、負けてしまいました。本当は武器を何個か出したかったんですけど・・・お楽しみということでw

では、次回もお楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。