エリーゼサイド
「・・り・・」
誰かの声が聞こえる。
「エリー・・」
この声は聞き覚えがある。
「起きてよ。エリー」
段々と意識もはっきりしてきて、この声の主がわかった。
リリだ。リリが呼んでいる。
私は、ゆっくりと目を開いて光が広がった。
「エリー!よかった。目をさましてくれてよかった。」
リリはそう言うと、抱き締めてきた。
「リリ痛いよ。」
と私はリリの頭を撫でながら言った。
そして、周りを見回したら
「一体何が?」と自然と声が漏れていた。
先程まで何があったか思いだした。けど、ここまでは酷くなかった。
地面は至るところが抉れていて、森も一部が無くなっている。
そして、ミーシャと名乗った闇の巫女が尻餅を着いていてその前に絢斗が立っている。
なぜかは、分からないがミーシャは
動けないようだ。
そして、絢斗はこちらを見ている。
「絢斗、無事でしたか。よかったです。」
絢斗に向かってそう言うと、絢斗はこちらに手をかざした。
「絢斗何をやってるんですか?」
質問したが答えてくれない。
すると「あんたたち避けなさい!こいつさっきまでのこいつと違うわ。」
とミーシャが叫んだ。
えっ!?疑問に思ったが嫌な予感がして反射的にその場を横とびした。
すると、さっきまで居たところが無くなっている。
「なんなのこれは?」
見たことがない精術。これは精術なの?
「これは、まさか無の力!何で、彼がこの力を使えるんだ!」
とリリが言った。
「ほう、この力を知っているのか。お前、人間じゃないな。精霊の類いか。」
と絢斗が喋った。
いや、絢斗のじゃない。まだ出会ったばかりだけど、さっきまでの絢斗じゃないことは分かる。
「あなたは誰!」
私は大声で言った。
「俺か、特に名前は無いが名乗るとしたら、サナギ。」
サナギというらしい人?が答えてくれた。
「サナギ聞きたいことがあります。絢斗はどこにいったのですか?」
私は一番の疑問を持ちかけた。
身体は絢斗なのに、中身が違っている。普通はあり得ない。
「あぁ、あいつか。あいつなら俺の中で眠っているぞ。なにやら、自分のせいと思い込んで塞ぎこみやがった。」
自分のせい?まさか、私が倒れたから?けど、それは絢斗のせいじゃない、私が勝手にやって倒れただけなのに。
「絢斗聞こえてます?私は生きてます。私は大丈夫ですから出てきてください。」
私は出来る限りの大声で叫んだ。
「無駄無駄、あいつには声は届かないぜ。あいつの精神は底まで沈んでる。この体も俺のもんだ。」
サナギが答えた。
けど、そんなの関係ない私のせいで誰かが傷つくのはもう見たくない。
「お願いです、絢斗帰ってきてください。」
けど、絢斗に対しては何か違う。側にいてほしい、そう思ってしまう。なぜだか分からない。まだ会って間もないのに。
「ほう無の力か、まさか人間が使えるとはな。」
上から声が聞こえた。誰だと思い上をみたら黒髪の青年が飛んでいた。両目とも赤く染まっていて、何より嫌な感じがする
「「リオル!。(様)」」
リリとミーシャが同時に叫んだ。
しかし、私は今の名を聞いて身震いした。
「リリ!リオルってまさか!」
「ええっ、その予想通りです。闇の精霊リオル。かつて世界を手に入れようとした奴です。しかしまだ封印されているはずなぜ?」
闇の精霊が今目の前にいる。でもリリのいう通り封印されているはず。
「封印なんか私が解除したわ。リオル様を閉じこめておくわけにはいかないですもの。リオル様もしかして私を助けに来てくれたんですか?」
ミーシャが答えてすぐにリオルに話しかけてる。
何てことをしてくたんでしょこの女は
「もちろんだ、俺の巫女。帰りが遅いから心配したぞ」
「ああ、リオル様に心配してもらえるなんて私幸せで死にそうです♪」
なんなんだろ、ミーシャって子は?
「ふっ、俺のためにまだ死なないでくれ。それより先に帰っててくれ。俺はこいつに用がある。」
「はい♪リオル様がそう仰るならお先に失礼します。」
そう言うと、ミーシャは消えた。
「さて、そこのお前俺のもとにつけ。そして俺に力を貸せ。」
すると、リオルはすぐサナギに声をかけた。
「調子に乗るなよ精霊ごときが、俺に命令するなんて100万年早いんだよ。それにお前は気に食わね、ここで死ね!」
サナギがそう答えるとリオルに向けて手をかざした。
リオルは横に飛んだが右腕が消滅した。
さっきより、精術が出るのが早い!
「くっ」
リオルは左手で右肩を押さえている。
「お前は話が長いんだよ。その間に充分精力を込めることが出来たぜ。
けどよく今のを避けたな、それは誉めてやる。」
サナギはリオルに向けて叫んだ。
「エリー、今ならリオルを倒せるかもしれない。私がリオルを止めてるからその間に絢斗をなんとかして戻して。」
リリが横から声をかけてきた。
「けど、絢斗には声が届かないどうすれば?」
「大丈夫。まだ絢斗の精力を感じられる。なら助けられる可能性はある。」
リリがそう言ってくれた。まだ助けられるそれを聞いただけで私は嬉しくなった。
「分かった、私やってみます。リリも気をつけてください。」
リリが頷くと、私達は駆け出した。
読んでくれているひとがいたらすいません。色々あって投稿遅れました。