もう、ダメだ。
俺はそう思った。いくらなんでも普通の高校生がいきなり戦うなんてできっこなかった。さっきまでは運が良かっただけだ。
これが現実だ、俺は全くの無力だ。精術を使えて有利にたった思い、調子にのったバカだ。クズやろうだ。
今さら気づいたってもう遅い。もう死ぬんだ。
俺は覚悟を決めた。
もう目の前に火の玉がある。
「えっ!」
目の前に人影が入った。
「ウインドシールド」
とその人影が叫んだ瞬間爆発が起こった。
熱!けど爆風がそこまで来てない。
「何が?」思った矢先俺の横に何かが飛んできた。
「えっエリー!?」
確認するとエリーが倒れていた。
俺は急いで駆け寄った。
「エリー!大丈夫か!」
声を掛けると、エリーはゆっくりと瞼を開けて
「わ 私の事はいいので速く逃げてください。そしてこの事を皆に伝え・・」
エリーから弱々しい声が聞こえたと思うと、エリーの瞼が閉じ、首に力が入らなくなったのか顔が横に倒れた。
「エリー!エリー!」
俺はエリーの体を揺さぶったがエリーは目覚めない。
「死んだ?エリーが死んだのか」
俺のせいでエリーが死んだ。俺が上手く逃げていれば、エリーは死ななかった。調子に乗って戦わなければエリーは死ななかった。
「あら、死んじゃった。貴方を庇って死んじゃった。w
まあ、どっちが先でも、意味は変わらないけどね♪」
あいつの声が聞こえる。けど、どうでもいい。全部俺のせいだ、そうだ俺のせいだ。
「じゃあ、あなたも死んじゃえ♪」
その声が聞こえると、また火の玉が飛んできた。
もうどうでもいい、何も考えたくない。早く死にたい。
もう目の前まで火の玉が来ている。ああ、これで死ねる。
『おい、生きたく無いならその体を俺によこせ!』
声が聞こえる。けどどうでもいい。
「いいよ。体をあげるよ。俺は生きている意味ないし。」
『なら、遠慮なくその体を使わせて貰うぜ!」
その声が聞こえた瞬間、意識が遠退いた。
ミーシャ サイド
「ああ、終わっちゃうな。結構あっけなかったな。つまんない」
私はふてくされている。
だって、一時は楽しめると思ったのに、リライクを使っただけであっけなく終わっちゃうんだもん。
もうあいつの目の前まで火の玉が行ってるし、リオル様は一体何を恐れていたのかしら?
「考えても仕方ない。ほらもうあたる!?」
フレアボールが消えた?
「どうゆうこと?当たるはずのフレアボールが消えた。何で一体どうして?」
その瞬間、体に悪寒が走った。
「えっ、何?」
私はあいつが居たところを見た。見た瞬間、恐怖した。
「何?あれ、怖い。あいつの周りから精力が溢れている。」
その瞬間、あいつは手をこちらにかざした。
私は考える暇なく反射的にその場から大きく横とびした。
すると、音もなくさっきまでは居たところがきれいさっぱり無くなっている。元からそこに無かったかのように。
「け、ケルベロス、やっちゃいなさ!」
命令しようとした瞬間、ケルベロスが跡形もなく消えた。
「えっ!嘘っ嫌ー」
私は腰が抜けてしまった。
怖い。誰か助けて。リオル様!
逃げたいのに、逃げれない。嫌、嫌。
あいつはが手をこちらにかざした瞬間、風の神殿がから爆音がして何かが飛んできた。