世の中にはいろんな人がいる。
いろんな顔、いろんな性格、いろんな職業、能力、思想、人種、宗教、階級など、その分類も様々だ。しかし、いろんな人がいて彼等が違う存在だからといって、お互い相入れないわけではない。むしろ、それぞれが違うからこそ、助け合い、意見を分かち合い、認め合うんだ。
だが、その世の中の人間全てが一つとして繋がりあうのは途方もなく難しい。人と人の繋がりの輪は大きくなればなるほど、粗雑で脆い部分が多くなるからだ。しかし、その途方もない理想を夢見た男がいた。その男は理想を求めつつ、人と人との繋がり合い、絆の何たるかを知っていた。彼は僕にとってだけでなく、みんなにとって――地球の人類みんなにとって
一度、それを諦めたこともある。他ならぬ、憧れの父さんが行方不明になり、一度は絆を拒絶した。だが、僕は再び絆の尊さを知ることとなった。それを僕に教えたモノこそが絆の繋がりそのものだったのは、ある種の皮肉とも言えるかもしれない。そしてそんな僕が、父さんの追い求めた理想、「全ての人間を1つに繋げる」ことを奇しくも成し遂げたのもあるいは、奇跡ではなく運命と呼べるものだったのか。
――そして「今」再び、僕らは戦いに身を投じることとなる。戦う理由は、その絆の在り様は、まさに千差万別だ。世にいろんなひとがいるように。
大切な人を失い、その繋がりに捕らわれたまま生きる者。
親の考えに振り回され、苦しむ者。
大切な人を守るため、繋がりを自ら断ち切る者。
そもそも、絆や繋がりを持つことを許されなかった者。
一度切れた繋がりを、取り戻そうとする者。
大切な人を失わないために、己の全てを賭ける者。
――中には、時間を遡らなければ変えようもない運命を変えてまで絆を守りたい者もいるはずだ。
彼ら、彼女らの在り方はそれぞれ違うが故に、ときにそれらはぶつかり合うこともある。人は、完全に相入れることは出来ないのだろう。いや、完全に相入れる必要などない。人は違うところがあって当然、それを認め合ってこその
さまざまな人が、さまざまなレゾンを掲げて、僕らの物語は一つの結末へと繋がっていく――