【CAKES】~Capture And Killing Enemys Soldiers~ 作:べらんべぇ
クレア「え、今回なんか短くない?」
デイヴ「なんでもショートストーリーとかいうらしい」
クレア「ふーん」
――――――――――――――――――
――――――――――イガミ夫妻宅
「うーん、美味い!」
クレアが舌づつみしてソファ跳ねる。食べているのは白だしで焼いた卵焼き。
「これどうやって作ったんだ…!?」
世間では、既にクリスマスを終え、年越しの準備にかかっていた、もちろん、彼らワシントン支部の面子も例外ではない。
「うーん、この魚、色がどす黒いけど…。大丈夫?」
クレアが、部隊のナビゲーター、ユリ=イガミに聞いてみる、魚はもちろん、焼いただけのシンプルなサンマだ。
「あぁ、それ、焼き魚って行って…、まあとにかく食べてくださいよ!」
骨を取るのにどれだけかかったか、このアメリカ人達はユリの予想通り何も考えずガブリと食いついている、骨の処理をしていなかったら、現場よりもひどいことになっていただろう
「ん、おいしい」
「でしょー?(やっぱりこの人もかぶり付いたー!!)」
「おい、アキラ、酒持ってきてくれよ」
「ほいほい、ちと待てや」
「にしても、もう2015年も終わりかー」
デイヴが今年の一年を振り返りながら呟く。
「そうだな、非常に長いような短いような…」
冷蔵庫から4人分のノンアルコールビールを持ってきたアキラが呟く
「たいちょー、ヒック。最近帰り遅くない!?浮気してんじゃないのぉ!?」
クレアが後ろからデイヴに抱きつく
「は!?ちょ、クレ…酒くせえ!!」
デイヴが周りに目をやると、ふと優里がピースをした、持っている缶はノンアルコールではない
「ユゥリィイイイイイイ!!」
「いやー、つい不可抗力でぇ」
※日本語
「てめぇ、日本語で喋ってんじゃねえぞごらぁ!!」
「れえ、たいひょう、最近浮気してんの!?」
「するわけねえだろ!!」
「ぜあしょうこみせてよ!」
「無理だろおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「(´・ω・`)」
「そんな露骨に落ち込むなああああああ!!」
また周りを見回すと、全員がニヤニヤしている
「この裏切り者どもがぁああああああああああああああああ!!」
「隊長は、いいヤツだったよ…」
「べっど借りるわねぇ」
クレアがデイヴを引きずって寝室に入っていく。
「た、助けてくれえええええええええ!!」
「逝ってらっしゃーい☆」
「俺は絶対に帰って来てやるからなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
どこぞの中村でヒャッハーなゆで卵野郎の様に叫びながら、クレアに引きずられ、扉に消える。
30分後・・・
「おかえりー」
「あ、悪ぃアキラ、帰るまでクレア寝かせてやっといてくれ」
相当ダルそうに部屋から出てくるデイヴ、それをニヤニヤしながら見るアキラ。
「ん?あぁいいけど…」
「で、ユリはどこ行ったあのアマ」
「アイツならネスターと一緒につまみとビール買いに行ったぞ」
「そうか。……でよぉお前ら、何本飲んだ?」
「えっと…、72本目だな」
「いやいくら正月だからって飲みすぎだろ?」
「そう言えば、あと30分で2015年も終わりだなぁ」
話を変えるように明がテレビに向き、特集の番組を付ける
「ただいまー」
「ん、おかえりー」
「さぁて、年越し蕎麦つくろうかしら!」
「ん、頼むわ」
「なんだ、トシコシソバって」
「日本の食文化だ、年越しに食って、新年を迎えるんだ」
「ほう、日本には他国にない文化が多いな」
「ユリ、ネスターは?」
アキラがユリに聞く
「え?あぁ、外でタバコ吸ってるわよ」
「そうか」
特殊部隊が酒飲んでタバコ吸って、普通じゃありえないシチュである。
――――――――――――――――――
「こんばんわー、遅れましたー」
「ん、ゴイス、お疲れさん」
かなり遅れてきたゴイスが入ってくるなりソファにダイブする
「もう今年も終わりですかー、早いですねー」
「そうだな」
「で、僕が来るまでに一体何本飲んだんですか?」
それを聞くと明はまた缶(ノンアルコール)ビールを数え…。
「96本」
と答えた。
「いや飲みすぎでしょ!」
「特殊部隊のボーナスなめんな」
ドヤ顔で胸を張る
「そんな事で威張ってないで、クレア起こしてきて、皆で食べるわよー」
ユリ言われ、明の代わりにデイヴが向かう、どうやらアメリカンに丼ぶりは熱かったらしい。
「おい、ゴイス、これ運んでくれ、」
「いや、運ぶ以前にテーブル片付けないと」
「あ?適当に落としとけ、あとで掃除するから」
「私がねぇ」
明の背後にヌウっとユリが立つ
「……よし、ちゃんと片付けよう」
「よろしい」
5分後…
テレビから年越しのカウントが流れ、全員で一斉に3からはじめ…
「ゼロォオオ!!」
「あけおめー!」
「イヤッホー!しばらく休みだぁぁぁ!!」
「久しぶりに実家に帰りましょおおおおおおおおおお!!」
こうして、隊員達の騒がしい一年は終わった…。
―――――――――――――――2016年1月14日
「ふぅ、にしてもアンノウンズも、流石に年明けは来ませんでしたねー」
ゴイスが出勤そうそう、アンノウンズの話をする。
「そうだね…、ってユリは?」
ゴイスの話はスルーして、未だに来ないユリを心配してアキラにクレアが訪ねる
「あ、えっとなぁ…。そのことで、隊長…」
明がデイヴに申し訳なさそうに歩み寄る、手には何やら書類が入ってるであろう封筒を持っている。
「なんだそれ」
椅子の背もたれに寄りかかり、コーヒーを飲みながら新聞を飲んでいたデイヴが、起き上がって封筒を受け取る。
「はい?」
封筒を開けて、中身を見てデイヴは絶句する。ネスターが読書を止め、クレアがスマホを置き、ゴイスが磨いていたナイフをホルスターに収め、アキラを見る。
「その…」
「なになに、もしかしてやめるんですか!?」
「いや、違う」
「じゃあ、どうしたの?」
明はようやく口を開き、こう言った
「しばらく俺ら、産休とるわ……」