ハイスクールD×D 邪神に拉致された元普通の高校生   作:真庭猟犬

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原作一巻スタートです。モノローグが大半ですが。


第1章 旧校舎のディアボロス
邪神龍のモノローグと原作の始まり


トリップして早11年。朱乃と朱璃さんの救出から始まった原作ブレイクは原作自体が始まる前から続いていき、何人かが原作と全く違う性格になったり味方になったりと完全にやりすぎた。が、後悔はしていない。

原作と違う状態になったので特にそれが目立つのは【ディオドラ・アスタロト】と【ライザー・フェニックス】・【ギャスパー・ヴラヴィ(バロール)】・【ヴァレリー・ツェペシュ】・【ジャンヌ】の5人と【『黄金龍君(ギガンティス・ドラゴン)』ファーブニル』】・【『大罪の暴龍(クライム・フォース・ドラゴン)』グレンデル】のドラゴン2匹だ。

 

ディオドラは大雑把な説明は俺の設定で済ませられる《メメタァ》、が事細かな詳細の一部を説明すると、デイオドラは良哉の仕事の手伝いで冥界に行った時に会ったが、その時はまだ下衆ではなかったので、俺がチート能力を作ったり、俺がいた世界でのアニメや特撮等を見せたらそれにはまり、チャンスとばかりに娯楽を提供したり、料理を提供したら俺と何かしらの理由をつけて行動するようになった。その後、振り回されてる内に慣れたのか染まってきたのか俺に近い性格になった(義理人情はしっかり残っている)。今じゃ女王(クイーン)の元シスター(アーシアじゃない)と両親公認の婚約をしており、何気にいちゃつく毎日を送っている。

 

ライザーは4年前に異世界の同じ声の傲慢な性格で利己的な野心家の末路を見せ、「ああなってもいいのか?」と言い、原作知識の【ドラゴン恐怖症】の事を話すと特訓させてほしいと頼まれた。あの屑みたく情けない姿は嫌だと雰囲気と声色で語っていたからマジだった。特訓は俺の七割の状態(ドラゴンモードの最弱状態)や仲間の一人とコンビを組んでの猛攻を採用し、ライザーが死ぬ気の覚悟で挑んだ結果、原作のスケベ根性が薄れた変わりに精神が鍛えられ、フェニックス家特有の再生能力が強くなったため、レーティングゲームでは【難攻不落の不死鳥】の異名を持つようになった。最近では女王(クイーン)のユールべーナとの間に子供を授かったと写真が同封された手紙を貰っている(僧侶の片割れに男を加入させたと書いてあったのは度肝を抜かれたが)。

 

ギャスパーとヴァレリーは5年前に夏休みを利用して世界を放浪していた際に監禁されていた場所に辿り着き、二人を連れ出した(追手の吸血鬼達には邪神龍系CQCをお見舞した)後、俺の仲間(クラスはギャスパーが僧侶。ヴァレリーが戦車(ルーク))兼家族にした。

ギャスパーはもう一人の自分であるバロールと向き合い、一体化して原作より遥かに強くなっており、『停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)』と『禁夜と真闇たりし(フォービトゥン・インヴェイド)翳の朔獣(・バロール・ザ・ビースト)』を使いこなして突破口を開いたり、無力化させるなど敵に回すと俺並みに厄介な能力を得た。後、女装癖はないが髪を少し長め(某魔法少女に登場する闇の王と同じ長さ)にしている為、女子に間違えられるのがしばしばある。

ヴァレリーは神滅具(ロンギヌス)であり聖遺物でもある『幽世の聖杯(セフィロト・グラール)』を変化させ、『始祖たる生命の輝き(エンシェント・ミスティロ・ギフト)』にした。これはアザゼル曰く禁手(バランスブレイク)であらゆる生命の力を宿し、神器以外の能力を使えるとの事。俺の『常識破りな邪神龍の遊び(カオスティック・ワンダーワールド)』の生命特化版みたいなものだ。

二人は駒王学園の一年で白音と同じクラスに所属している。

 

ジャンヌは原作では正確な年齢表記がなかったがイッセー達より年上っぽい表現はされていたが、この世界では俺と同い年で一時期対人恐怖症と幼児退行を発症した上に喉に障害を持っていた。その当時(5年前の冬休み)の詳細を知っているのは極一部だけで他言無用となっている。現在()ではそれらの症状は治っているが、何故か某魔法少女の甘口カレーが好きなツインテと同じ性格と口調になった。本当に『どうしてこうなった?』が合いすぎてモヤモヤした気持ちが頭を埋め尽くしたほどだ。名前もジャンヌではなく、(ひじり)美月(みつき)と名乗っている(本人曰く、表向きの名前)。

 

ファーブニルは原作みたいな変態ではなく、しっかりとした性格(まだコレクター気質は残っている)になっている。俺が用意した神器『龍王の烈槍(エンペラー・アウルム・チャリオッツ)』に魂を封じており、時々ミニチュアな姿をした分身体で出てくるのもしばしばあり、その時は大抵が図書館や俺達関係者しかいない場所だ。『龍王の烈槍(エンペラー・アウルム・チャリオッツ)』の所有者はディオドラの兵士(ポーン)の眷属悪魔(元異世界の人間。使用したのはポーンの駒6個)だ。

 

グレンデルはギャスパーとヴァレリーの救出劇の時、邪神龍の能力を使った際に魂の欠片が俺の体内に混じり、三年の時を経て復活した。が、混沌の化身である俺の体内にあった様々な元素・遺伝子・神器のエネルギーが混じった上に一部相性が悪かったせいか、チビドラゴンの状態での復活だったのに加え、本来の攻撃力の殆どを失っていた(一般人よりある程度強い程度)。流石に哀れなので使い魔の契約をし、一日に数分間だけ本来の攻撃力と大きさを取り戻す事にした。その時にグレンデルが本当に邪龍なのかと疑いたくなるような表情は一生忘れないと思う。

 

まあ、回想という名の説明はここで打ち切りだ。俺の目の前(と言っても木陰から見ている)には光の槍に腹部を貫かれた原作主人公のイッセーこと兵藤一誠と、演技でも何でもなく唯悲痛な表情で涙を流しながらイッセーに謝って飛び去った天野夕麻―レイナーレがいた。ちなみに俺の頭にはグレンデルが乗っかっている。

 

 

「おいおい、原作と違う展開だな」

 

「確か翔悟の記憶ではあの堕天使は見下した目で赤龍帝を刺したのだったな。だが、あれではあの堕天使は赤龍帝を、いや誰かを殺したくなかったと言いたげだな」

 

「ああ。どうやら原作と違うのは俺に関わった者に限らなくなったって事だ」

 

 

でなけりゃ今起きているシチュの説明がつかねえ。とりあえず、『正体不明の外套(シャドウ・ハーミット)』でイッセーだけ俺だと認識できないようにして近づくとイッセーはこっちを向いた。その目には死に対する恐怖よりもレイナーレの表情が気になっていると言いたげな雰囲気があった。

 

 

「何で彼女は泣いてたか。それが頭に張り付いてるようだな」

 

 

イッセーは喋る力も残ってないのか、ゆっくり頷く。

 

 

「もしも、だ。君が生まれ変わる、人でなくなった状態で死の淵から生還するなら彼女にもう一度会いたいか?」

 

「あい、たい。何で夕麻…ちゃん、が、泣いてた……か、し、り、た…い」

 

 

死ぬ間際の最期の力を振り絞るかのように掠れた、しかし強い答えを出して息絶えるイッセー。俺はその答えを聞いて思わず笑う。

 

 

「いい覚悟だ。それでこそ主人公だな」

 

「あなたは何しているのかしら?」

 

 

背後から呆れたと言いたげな声が聞こえたので振り返る。そこには鮮やかな紅の長髪と雪のような白い肌が美しさを醸し出す少女―【リアス・グレモリー】が俺を見ていた。

 

 

「ちょっとした野暮用だ。リアスはどうしたんだ?」

 

「あなたが呼んだでしょ? 面白い人間がいるから眷属にしたらどうだって」

 

「そうだった。うっかり忘れてた。まあ、それはおいといて、今死んでいるは今代の赤龍帝だ」

 

 

サラリとイッセーが『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』の所有者なのを告げるとリアスは驚いたが、直ぐに不機嫌な表情で俺を見た。

 

 

「翔悟、あなたねぇ…。その娯楽主義は止めなさい」

 

「無理無理。俺はご都合主義な最強(デウス・エクス・マキナ)が代名詞の邪神龍だからな」

 

「…ハァ。いいわ、もう諦めているわよ。この子を転生させるから隠蔽とこの子を運ぶのは任せるわ」

 

「あいさ了解」

 

「俺は何をすればいいんだ?」

 

「グレンは堕天使がまた来た時の戦闘をお願いね」

 

「おう」

 

 

結局、襲撃も目立ったハプニングやトラブルはなく、グレンデルは暫く無言になっていた。




補足ですが、ジャンヌは翔悟の仲間(クラスは騎士)で、駒王学園から近いマンションに住んでいます。
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