ハイスクールD×D 邪神に拉致された元普通の高校生 作:真庭猟犬
猫又姉妹の旅編は3部作の予定でしたが、いくつか増加します。
旅を続けて早20日。
ゲンさんの領域である山を下りて、1週間。
俺達は陰湿な空気が漂う古びた屋敷に着いた。
「・・・(血? いや、この臭いは別の何かか?)」
屋敷に着いた途端に血に近い変わった臭いが嗅覚を刺激した。
明らかに何かがあると思わせるほどに。
「どうしたのにゃ?」
「二人は何か変わった臭いを感じないか?」
「? 全然にゃ」
「私もです」
「そうか。じゃあ、この中に変わったナニかがいるのか?」
思ったことを口にすると、殉職者の服装をきた青年とアルビノらしいオオカミが屋敷の玄関から出てきた。
「ナニかではないですけどね」
「オン!」
「エクソシストか・・・」
「はぐれ悪魔や度が過ぎた魔物等を討伐するのが仕事ですけどね。今の状態では違いますが・・・」
「と言うと?」
「僕達は特殊な結界に閉じ込められたみたいなんですよ」
「なるほどな。この変わった臭いも結界の魔力ってわけか」
「にゃ? どういう意味?」
「さっきの質問で変わった臭いを感じないかと言っただろ。屋敷に着いた時点で結界の中に閉じ込められたんだ」
「兄さんが感じた臭いってこの結界に維持するために使われている魔力だったんだね」
「ああ。そうなるな」
しかし、どうやってここから出るかだ。
ヘタに神器を使うのは得策じゃないし・・・。
「この結界を張っている者を倒すしかないね。おそらく、この屋敷のどこかにいるはずですよ」
「だけど、普通に探しても時間がかかるし、体力が持つかにゃ?」
黒歌の意見はもっともだ。
普通に探しても時間と体力を無駄に浪費してしまう。
『それなら私にお任せください!』
ん? なんかどっかで聞いた声が。
「こちらです、御三人」
声の方向に顔を向けると、蝋燭をもった執事みたいな小さい幽霊がいた。
「にゃ? 幽霊?」
「…かわいい」
「私、この屋敷の執事を務めておりましたセバスチャンと申します。ランスロット様とジャック様にこの屋敷に住みついている悪いゴーストの浄化をさせてもらってたのですが・・・。何分数が多すぎて」
「このコンビでも対処しずらくなって一時撤退ってわけか」
「おっしゃるとおりです」
「さすがに2対350000は無理だよ」
「その数って雑魚のチビゴーストの群れか?」
「いや、ボクシング選手みたいなタイプと炎の塊みたいなタイプの群れだったよ」
ストロン・ブーとファイ・ブーかよ。
特にファイ・ブーは物理が効かねえし、氷系は持ってねえぞ。
「チッ、めんどくせえのが混じってんのか」
「翔悟はなにか知ってるにゃ?」
「まあな。炎の塊みたいなのは【ファイ・ブー】ってゴーストで物理技が一切効かねえ。あと、ボクシング選手みたいのは【ストロン・ブー】。攻撃が他のゴーストより上のゴーストさ」
「なるほどね。他にもそういったゴーストはいるのかな?」
「氷を纏ったゴーストの【サ・ブー】と厚い脂肪を持つゴーストの【デ・ブー】以外なら普通の攻撃で十分倒せるな。【サ・ブー】には炎系、【ファイ・ブー】には氷系の術とかあれば倒せるが、あいにく持ってないんだよな」
「さすがにそれらの術はないですね」
「私達もないにゃ」
「氷と炎なら屋敷のなかに魔術の砲台があったはずです!」
「なら【ファイ・ブー】と【サ・ブー】は砲台を見つけるまで戦闘は控えて、ほかのゴーストは倒していくってやり方でいいか?」
「問題ないよ。今はこれが最善の策だと思うからね」
「オッケーにゃ」
「はい」
「オン」
一応方針は決まったな。
攻撃的なゴーストが集団で襲いかかるとかがない限り大丈夫なんだが。
『ブモオォォォォォ!!!!』
「重・・・!」
大砲を探してる途中、元は人形のミノタウロスとエンカウントした。
入口でフラグを立てたかもしれないなこりゃ。
「こいつは俺が倒しておくから、みんなは大砲を見つけといてくれ!」
「わかった。呉羽君も気をつけて!」
こいつを動かしてる魔力、どうも嫌な感じがする。
人の感情をそのまま魔力に反映さしてるみたいだな。
「術者が人間かは悪霊の類か知らねえが、ぶっ飛ばしてもらうぜ!」
半龍(龍人)化してミノタウロスの顎をアッパーで打ち上げる。
パワーが人間の時より遥かに強化されていたので、ミノタウロスはぶっ飛び、床に落ちた後、元の姿らしき人形に戻った。
「ほんっとチートだよな、俺」
軽く自分自身の能力の高さに呆れていると、背後の気配を察知し、振り返る。
「ミノタウロスを一瞬で倒すなんて、お兄ちゃんはスゴイね」
そこには見た目は純粋無垢だが、裏にとんでもない闇を隠しているような笑顔を浮かべた少女がいた。
教会側のオリキャラのステータスは後程出します。
半龍モード時の容姿は手から肘、足から膝までが混沌の色合いの鎧に似た状態(龍そのもの)になり、頭部は龍の頭をそのまま甲冑っぽくしたものだと思ってください。