ハイスクールD×D 邪神に拉致された元普通の高校生   作:真庭猟犬

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ボスラッシュ回ですが、屋敷での戦いはまだ終わりません(一つに纏めたらかなり長くなりそうなので)。


邪神龍と猫又姉妹の旅 その④

ランスロット視点

 

 

『HAHAHAHAHAHAHA!!!』

 

「クッ、4対1でも厳しいとはね。あの子を操っている黒幕の魔力がスゴイのかあの子自体の魔力がスゴイのか分からないけど」

 

「そんなのはどうでもいいにゃ!!」

 

「喋る余裕はありません!」

 

「ガウガウッ!!」

 

 

だよね。

僕も切り札を使ってもなお不利だし。

どうしようかなと思ってると、魔法でできた球体が迫ってきてたので跳ね返す事にした。

 

 

「おっと、お返しだ!」

 

『(ドカン!)NO!』

 

「効いた?」

 

「分かったにゃ! あいつは自分の魔力に弱いんだにゃ!」

 

「それならカウンター重視でいこう! 僕が跳ね返すから分裂したところを狙って!」

 

「なんでにゃ?」

 

「吸血鬼は複数の蝙蝠に分裂する能力を持っているんだ。あの人形もその能力を持っているなら分裂した時に偽物と本物に分裂するはず…。その時に本物を攻撃すればいつか倒せるはずだ!!」

 

 

人形が分裂するタイミングは僕達には分からない。

多分、攻撃を跳ね返して続ければいいはずだ。

 

 

「僕達が勝つには今の方法しかない。あの子を救う為にも絶対勝とう!!」

 

「あったりまえにゃ!」

 

「はい!」

 

「オン!」

 

『HAAAAAAAAAAA!!』

 

 

ここからが正念場なんだ!

勝たせてもらうよ!

 

 

――――――――――――――――――

 

 

「ほらほら。立ってみろよ、ポンコツ」

 

『ガ……ガガ……ガ』

 

 

半龍モードのままだったから一方的なジェノサイドゲームみたくなっているが、フランケンは未だに倒せていない。

やはり電気(エネルギー)の供給を止めない限り人形に戻らないようだ。

 

 

『ガアアアアアアアアアアアア!!!!!!!』

 

「(ガンッ!!)イダァッ!?」

 

 

考え過ぎて防御が疎かになっちまったな。

鉄骨が地味に痛い。

 

 

「はーあ、邪神の力を持っても強いとかそういうもんじゃねーもんな。鍛えていても真の最強には遠すぎるものだな」

 

 

さて、セバスチャンとみんなはどうなってんやら。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

セバスチャン視点

 

 

「翔悟様の予想通りでしたか……」

 

『排除スル。排除スル』

 

発電機の場所にたどり着きましたが、発電機そのものが機械の蜘蛛の姿をした魔物でした。

この事を危惧でいたでしょう、私と共に行動した翔悟様の分体が威嚇しています。

 

 

『排除!』

 

「うわあっ!」

 

 

電撃を放ってきましたのですぐに回避しましたが、私がいた場所には大きな穴が開いていました。

もし当たっていたなら消滅は免れませんね。

 

 

『(くいくい)』

 

「どうかしましたか?」

 

『クエー』

 

「指示、ですか? 私でよろしいのですか?」

 

『クエッ!』

 

 

その目は翔悟様と同じ強いものです。

お嬢様を救う者の中に私が必ず入っていると示唆しているみたいですね。

 

 

「分かりました。このセバスチャン、貴方方をサポートさせてもらいます」

 

 

絶対勝ちましょう。

お嬢様を、皆を助けるために。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

ランスロット視点

 

 

『NU,NUUuuuuu』

 

 

戦いを初めて大分経って弱らせてきたけど、こっちも疲労とダメージが積み重なってきてしまった。

エクソシストとしての仕事の方がまだマシと思えたのは初めてだよ。

 

 

無毀たる湖光(アロンダイト)!」

 

 

魔剣としての属性を持った宝具の真名を解放する。

これ以上は時間を掛けるわけにはいかないからね。

 

 

「これで、終わらせる!!」

 

『Dead End!!』

 

 

互いに攻撃を繰り出す。宝具からでた光とドラキュラの魔法がぶつかりあい…

 

 

『What!?』

 

 

光が魔法ごとドラキュラを飲み込んで消えた。

警戒しつつその場を見ると、人形の形をした灰らしい物が崩れていった。

 

 

「……はは、やっと終わった(バタン)」

 

 

宝具を使ったのと今までの疲労感があふれ、床に倒れる。

皆も同じみたいで呼吸が若干荒い。

 

 

「キツ…過ぎ………にゃ」

 

「…動くのが、辛い、です」

 

「ガウ……」

 

 

呉羽君達はどうなってるかな。

多分心配する必要はあまりないと思うけど。

 

 

――――――――――――――――――

 

 

セバスチャン視点

 

 

『排除スル! 排除スル!!』

 

「電撃を回避したら右側の真ん中の足に攻撃してください!! イーグルさん! ミサイルが追尾しています!」

 

 

翔悟様の分体(鷹・狼・空を飛ぶ鯱の3種類)に指示しながら敵の魔物の様子を見ていますが、あの魔物は古いゴーレムと同じようにコアが埋め込まれているようです。

体が機械など何かしらの物質でできた魔物でも一定のダメージを負えば死に至るのですから。

 

 

『!? クエーッ!!』

 

「え? うわーっ!?」

 

 

イーグルさんの鳴き声で電撃に気付いて避けたのはいいですけど、床に穴が開き、その周りが灰と炭になっていました。

もし気づかなかったらこの世から消滅していたかもしれません。

 

 

「助かりました。オルカさん(鯱型のこと)、胴体に一回だけ攻撃してください!」

 

『シャアアアッ!(ガキッ)』

 

 

オルカさんが牙で抉った所に赤い球体がありました。おそらく、アレがあの魔物のコアみたいですね。

 

 

『排除排除排除ォォォォォォォッ!!!!』

 

「うわあああああ!? もうなりふり構ってられない状態になってますうううう!!」

 

『オオン!』

 

 

ガキィン!

 

 

『は………い…………じょ……』

 

 

ノイズが混ざったような機械じみた断末魔を出して魔物が崩れ落ちました。

 

 

「お、終わった……みたいですね」

 

『ガウ』『クエッ』『シャアア』

 

 

「早く合流しましょう。翔悟様は問題ないでしょうけど、他の皆様方が心配です」

 

 

――――――――――――――――――

 

 

「なんか軽く失礼なこと考えられた気がする」

 

『ゴ……ガ、ガピ』

 

「まあ、現在進行形で超虐殺タイムだよな。死んでないけど」

 

 

目の前に転がっているフランケンだった物体を見下ろす。

半龍モードで何百回も殴る蹴るを繰り返してきたものだから8割方鉄屑になっている。

 

 

『………………(ブシュウウウウ)』

 

「お、死んだな。つうことはセバスチャン達が上手く倒したか」

 

「うひゃひゃひゃひゃ。随分と目障りだなぁ、邪神龍!!」

 

「随分と遅いご登場だな、【マスター・ブー】さんよ」

 

 

耳障りな笑い方と声音に反応して振り向くと、元人間の魔法使いで現悪のゴースト達の長、【マスター・ブー】がいた。




次回で『ポカスカ☆ゴースト』編が終わります。
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