俺、ビギナー!
7月中旬の深夜3時半、蝉の声が木霊する中部屋の机に向かって集中する青年がいた。
彼は、勉強しているわけでも、仕事をしているわけでもない。
ガンプラを作っていた。
頭のパーツを胴体に付けると彼は、満足そうな顔で「我ながらいい出来だ。」と腕を組んで頷いていた。
彼の名は、佐藤 創(さとう はじめ)今年で18であり、通信の高校生だ。
彼は、一時てきな一人暮らしを謳歌していた。
親は彼が小学生の時、離婚し5つ離れた姉と共に母親に引き取られ高一の時に母が事故死し、姉と二人暮らしになった。
そして今年に入って興味本位でFXを始めたところ宝くじの一等近く儲け十分な生活資金を手に入れ、
今年7月の始めに姉が「ちょっとパリに行ってきます。」の書置きを残し旅行に出かた。
肝心の学校は、月2回しかなくほぼ家にいる。
姉の方は、作家で同じくほぼ家にいた。
創は今回の旅行は、取材だと思っていたが、一週間後に届いた絵葉書に、「8月頃、帰ります。」と書かれており、創の一人暮らしが幕を開けたのである。
プラモを完成させた創は、部屋の時計が深夜の3時を過ぎていた事に気づき机の上のニッパーなどを片付け、ノートパソコンを用意し、電源を入れた。
彼は、素早くいつもの模型情報サイトに行き最新情報を見た後、
メールフォルダーをチェックした。
その中に、変わったメールがあり、カーソルを合わせると、メールのタイトルに
[あなたのオリジナルガンプラを戦わせてみませんか?]
と書かれておりメール開けると、ある同人ゲームサイトのアドレスと紹介文があった。
ゲームに自分たちの作ったプラモのデータを入れ戦わせるとゆう内容らしく、
面白そうだったので、創は、サイトに行きアカウントを作った。
アカウント名は、「創」と本名丸出しで、登録が完了すると
後日、プラモのデータを取るための機材とゲームディスクが送られると画面に表示され、
パソコンをシャットダウンし、そのまま眠りについた。
次の日
昼の10時頃、創は目が覚めて朝食?を取っていると宅配便が来た。
箱の大きさは、大の大人が入るほど大きかった。
早速、部屋に運び、開けると中には、USBコードと取り扱い説明書とCD1枚と3Dプリンター一式と黒字でPSと書かれた大皿サイズの機械がはいっていた。
説明書には、まずCDをPCに入れ、ゲームをインストールし、コードで二つの機会をPCに繋げ、PSと書かれた機械に使いたいプラモを乗せゲームを起動させると書かれていた。
創は早速、PCにゲームを読み込ませたがダウンロードが10時間と表示されれ創は、思わず「長げーよ」とつっこんでしまった。
家事などをし、完成したプラモに[アストレイ ホワイトフレーム]と名づけ武装などを取り付けいると
ダウンロードが終わったらしく説明書どうりの手順を踏みゲーム起動させると
青い光が目の前を包み光が消えると目の前には、中世ヨーロッパを思わせる街並みが広がっていた。
創は、パニックになりかけたたが周りを見ると青い光の中から次々に人が出てきてそれぞれ慣れた様子で各々目的の場所へ向かて歩きだす。
創は、とりあえず平然を装い人のいない場所へ向かった。
そして状況を整理しよとした。民家の窓には、自分の顔が映し出されていたが、少しアニメ風になっていてここが現実ではないと確信すると、
後ろから「ちょっといいかしら」と女性の声がし振り向くと、そこには今時のゆるふわ系女子を体現したような金髪の20代前半の女性がそこにいた。
「あなた、もしかしてこのゲームの初心者?」
その問いかけは、創の顔を一瞬驚かせるには、十分な内容だった。しかし、創はすぐに普通そうな顔を装い
「なんでそう思うんでうか?」と問い返すと、彼女は笑顔崩さずに、
「このゲームのプレイヤーのほとんど、どこかしらのギルドに所属しているからね。ギルドのない場所にログインしてすぐ向かうなんて自殺行為するのは初心者くらいだからね。」
得意げに言い終わるとハッと思い出したかのように指を空中で動かすと、
ピコーンと音が聞こえると同時に、A4サイズの半透明の画像が目の前に出た。
「私の名前は、ユー・ミリアです。気軽にユミとお呼びください。」
目の前の画像に黒い文字で確かに[ユー・ミリア]と書かれ[@(アット)ホームパーティ ギルドマスター]
など書かとれていた。
「創です。」
分からない事だらけだったがとりあえず返事だけはできた。
「はじめまして、ビギナー君。」
[俺、ビギナー!]終わり
次回 [俺、初陣]