大変申し訳ありません。さきほど、前書きや後書きを書かずに投稿してしまいました。
本当に申し訳ありません。
急いで削除してしまいました。
編集するという選択肢を失念していました。
では、本編へ。
結局のところ、武は死の一歩手前にいた。
「ここは……」
灰色の世界。地平線しかない寒々しい世界に大和はいた。
「久しぶりね。武」
振り返ると少女がいた。
幼い少女でありながら……何故か誰よりも蠱惑的な女を感じさせる女。
「あんたは?」
「私はパンドラ。神殺しの義母にして、支援者よ」
「……パンドラ」
確かギリシャ神話における最初の人間の女性。
「それにしてもマルス様も意地の悪いことをするわね、まぁ、それは置いといて……」
パンドラは大和を見つめた。
「今日は頑張った武に伝えたいことがあってきたの」
「伝えたいこと?」
「あなたが住む国には【最強の鋼】が眠っているの」
「【最強の鋼】?」
「うん。だいぶ眠っているからもしかしたら大丈夫かもしれないけど、一応注意しなさい」
最強の鋼……か。
「あとね。もう一つやっかいな神がいるの」
「やっかい?」
「そう、あれは地上に現れたばかりだけど非常にやっかい。下手したら【最強の鋼】より危険だわ」
ひどく、憂鬱そうにため息をつくパンドラ。
「そう【終焉の闇】とでも名付けようかしら。とにかくこの二柱に気を付けて」
あともう一つと加える。
「あとは……【星無き夜の予言】にも気を付けて、これは人界の巫女たちも霊視しているから」
そして……
「それと、私のことお母さんって呼んで」
「お母さん」
「―――!!!!!????????」
パンドラは驚いた。
「びっくりした。びくりした。びっくりしたわ。本当にお母さんて呼んでくれる子供は少ないからびっくりしたわ。歴代の子供たちでも少ないのに今代の子供たちは当たり年だわ。アイーシャやドニと同じで素直で可愛い子。翠蓮ちゃんやサーシャちゃんも素直になってほしいのに……」
「……はぁ」
武はなんとなく同意する。
「あ、忘れていたことが一つあるわ」
パンドラはピコンと豆電球の灯りが点いたように思い出した。
そして顔を暗くする。
「本来なら人間の領域であるし、私たち神々にとっても影響のないはずのことなんだけど言っておくわ。……神殺し以外の人間が神に仇なそうとしているわ」
「……? それは只の神殺しじゃ……」
「詳しくは言えないの、ごめんね。不死の領域にいる神様たちは無関心だけど、あの人間は絶対に災厄をもたらすわ。だから止めて欲しい。でないと【最強の鋼】や【終焉の闇】より最悪なことになるかもしれない」
パンドラは只の人間に対してのはずなのに不安そうに表情を曇らせた。
目が覚めると病院にいた。
「よかった。王様生きてた」
すぐ隣には清秋院恵那が涙をこぼしながら椅子に座っていた。
「矢や槍、剣が刺さってもう死にそうにだったのに、傷がどんどん癒えたの。さすが神を倒した王様だね」
「……今、何日?」
「一日しかたってないよ」
「土曜日か」
朝日が眩しい。
「王様が大百足を追ってから、見つけたとき死にそうになってて驚いたよ。東京全体が闇に包まれるし、もう焦ったよ。けど、大丈夫。アテナは草薙の王様が倒したんだ」
「………草薙?」
「結局言い忘れていたね。もう一人の王様は武さまの御友人。草薙護堂さまだよ」
「………へー」
内心では驚いていた。
あの女泣かせ野郎が神を殺したのか……
「……王様は大百足を追っていたあと、何があったの」
武は昨日の出来事を思い出す。
「軍神マルスと戦ってた。逃げられたがな」
「軍神マルス……そんな神様がきてたんだ? 昨日王様が言っていた一柱はマルスだったんだ」
「あぁ、らしいな」
武はベットから降りて立ち上がる。
昨日の出来事とはいえ死にかけたはずなのに、すごい生命力だ。
「あ、王様。今日明日、病院にいてくれない?」
「なんで?」
「非常に言いにくいんだけど、この国初の羅刹王。少しだけ生体データが欲しいんだ」
武は少しだけ不快そうな顔をした。恵那はらしくもなく「あ、死んだ」と内心思った。
「まぁ、しょうがないな。有効に使えよ」
「ありがとう。王様」
武の言葉に安心した恵那。
「じゃあ、王様、恵那は出ていくね」
恵那は椅子から立ち上がり、病室から出ていく。
出て行ってからしばらくし、甘粕が現れた。
「昨日はこの国を神から守護し感謝いたします。大和王」
深々とお辞儀をする甘粕。
「清秋院から聞きました。王が感じていたもう一柱、軍神マルスですか……中東にそれらしき神が来訪したとの情報があります」
「そうか」
「王よ。一つ尋ねたいことがあります。清秋院から聞いたと思いますが、御友人の草薙王とどのように付き合いますか?」
正史編纂委員会にとって重要なことはこれだ。下手すれば日本で大戦争が起こりかねない。
「どうって、いつも通りだ」
「いつも通り……では敵対しないと―――」
「甘粕さん」
腹の底から怯えてしまうほどの低い声。
「うるさいよ。必要以上に干渉するな」
「申し訳ありません。王よ」
一瞬、死を感じた甘粕。
「それより、甘粕さん」
「はッ!」
「俺に呪術の書物と……世界中の呪術関係の組織の様子をできるだけ調べてくれ」
「はッ!」
甘粕は内心、不味いと思った。この王は日本の呪術に干渉する気かもしれない。だが、逆らうことはでいない。
「あと、この病院で俺の身体のデータをとるのだろう。身体能力も調べたいから用意を」
「はッ! 準備いたします」
甘粕は急いで準備をするため病室からでていった。
「………あれ? なんで世界中の呪術関係の組織を知りたくなったんだろう?」
土曜日の内に身体データを調査し終えた。
骨が異常に硬くなっていたり、体の細胞そのものが千切れにくくなっていたりしていた。
簡単な体力測定をしたら世界記録を優に超えた。神殺しになる前は世界記録の直前まで入っていたが、今では軽く動いただけでこの有様。
「本気で動いたら、本当に化け物並みだな」
武はひとりごちる。
もう病院から出て、外を歩いている。
しばらく歩くと、護堂の家に到着した。
「あ、お久しぶりです。武さん」
護堂の妹、静花が玄関を開けた。
「護堂はいるか?」
「待っててください。……おにいちゃーん」
静花が護堂を呼んだ。
護堂は少し緊張したようにでてきた。
「よう。護堂」
「……よう」
「一昨日はお互い大変だったな」
「!? やっぱり、武は……」
「まぁ、なんでもいいさ。言うべきことは一つだよな?」
武の言葉に護堂は安心した。
「ああ、そうだな」
そして互いに宣言する。
「「いつも通りの平和な日常」」
ふぁっふぁっふぁっふぁ。
いいぞ~、その調子だ。どんどん閲覧したまえ。
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……などと思うなどあろうはずがございません。
ただいま一生懸命書き進めております。(パラガス口調)
さて、色々と伏線などを張ったりしました。
削除した前作との大きな違いは 軍神マルス 【星無き夜の予言】 神殺し以外の人間が神に仇なそうとしている の三つです。
軍神マルスは神村武にとっての草薙護堂とアテナの関係のような立ち位置にする予定です。誤解のないように言いますが、終始憎しみ合って殺しあう関係にする予定です。
【星無き夜の予言】はアニメを見て、天叢雲剣のことを考えて、迷った挙句、アニメのほうも取り入れようかと思いました。
神殺し以外の人間が神に仇なそうとしている……はお楽しみということで秘密です。
あと、前書きに書いてある通り、トラブルがあったこと、大変申し訳ありませんでした。
感想などはできるだけ全部返信しようかと考えています。
次からは不定期更新になります。土日のいずれかになります。
では、また近いうちに……