鋼殺しの魔王 <凍結>   作:フィル

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まつろわぬひょっとこ編は削除した前作の部分です。

では、本編をどうぞ。


6話 まつろわぬひょっとこ編1

 

 

 

六月の上旬。

 

神が現れた。

 

清秋院恵那の電話はそういうことらしい。

 

何故護堂に伝えないのかは疑問に思うが、武は恵那の元へ向かった。

 

今、とある山中を登っている。

 

恵那と武はゆっくりと登っていた。

 

「この山に大きな呪力を確認されたらしくて、甘粕さんがお願いしてきたの」

 

「へー」

 

なにとなく無駄話をする。

 

「ところでさ。王様」

 

「なんだ?」

 

「正史編纂委員会で話題になって、甘粕さんに遠まわしに聞きたがっていたんだけど、空を飛んだのって別の神様の権能?」

 

さて困った。別に話してもいい。しかし、最近のカンピオーネの権能は隠したいものらしい。武もその流儀に乗るか。なんとなく意味深げに言ってみる。

 

「俺の最初の権能は神を殺して奪った者じゃない」

 

「? どういうこと?」

 

「詳しい話はもっと仲良くなってからな」

 

恵那は頬を含まらせたが、すぐに機嫌がよくなる。

 

「じゃあ、王様と仲良くなったら教えてくれるのね」

 

「……おう」

 

恵那は機嫌よく鼻歌を歌いだした。

 

登っていくと、木々がなくなっている場所に着いた。

 

「完全に何者かが木を切ったな」

 

「そうだね王様」

 

こんな山深い場所で木を切る。尋常ではない。

 

周囲を見渡すが誰もいない。

 

「どうしよっか」

 

恵那は武に聞いてくる。

 

「ん~~~~」

 

武も考えた。

 

その時、殺気を感じた。

 

「危ないッ」

 

恵那を抱き寄せて跳ぶ。

 

武と恵那がいた場所には刀が刺さる。

 

刀は休むことなく武たちに襲い掛かる。

 

「天叢雲剣」

 

恵那は天叢雲剣を手にし刀を弾いていく。武は全て回避する。走り出し、恵那と距離を空けた。刀は標的を武に絞り襲ってくる。

 

「王様ッ!」

 

恵那は不安そうになったがすぐに強気な恵那の目になる。

 

[俺から離れて、刀が放たれる場所を確認してくれ]

 

念話である。限られた呪術しか使えない技術。武は呪術の書物を読み、力ずくでその呪術を使っている。

 

[わかったよ。王様。]

 

恵那はこの場所から離れた。

 

武は回避し続ける。というか慣れてきた。単調な攻撃に飽き飽きしてきた。

 

刀を一本抜き、その刀で襲い掛かる刀を弾いていく。

 

すると、刀はぴたりと止んだ。

 

「……」

 

警戒すると今度は槍が襲い掛かる。

 

速い。

 

刀は投げる武器ではないが、槍は投げられる道具だ。

 

槍に持ち替えようとも考えたが、弾くという意味で使い勝手の良い刀のままにした。

 

数合の槍の追撃を弾いていく。

 

だんだんと回避が難しくなる。

 

[恵那、見つからないのか?]

 

[ちょっと待って王様。全方位で槍が放たれているからわからない]

 

この敵は難敵だなと感じる。剣を使うくせして真っ向勝負をしない……なぜだ? 軍神とかではないのか?

 

[わかった! 王様、一つの方向だけ、異常に槍が来ない? たぶんその方向に来られて欲しくないんだと思う]

 

「! わかった。ありがとう恵那!」

 

武は駆けだす、恵那が言った異常なほどに槍が襲ってくる方向に向かう。

 

武がその方向に走り出すと、槍や剣、矢、鉄製の武器がやたらめったらに放たれる。

 

「ビンゴ!」

 

猿飛の術と【天手力】の権能を併用した体術で一瞬のうちに距離を詰めた。

 

「もらった!」

 

敵を目視した。

 

異様な神。

 

まるで農民の百姓の格好の神。面をつけている。たしか「ひょっとこの仮面」

 

その異様な神を捻り潰す為に武は仮面に手を触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




名前での誤字があったので修正しました。大変申し訳ありません。

では、また近いうちに……

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