コープスパーティー しあわせのサチコさんをした結果   作:雨宮陽花

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今回から入って行きます。



4話

人型の紙を見せつけながら、笑顔を浮かべている実花。

まるでいいものを見つけた時の様にも見える。

実「さぁて、皆さん。インターネットを調べてようやく見つけたおまじないのやり方教えるよ」

真叶だけがあまり興味のなさそうな顔をする。

でも何故か、途中で離れたりしない辺りは人付き合いがいい、と言うのだろうか。

夢「それで、それで?どういう風にやればいいの?私達」

零「……少し落ち着いたら?」

興奮気味に説明を求める夢羽。

それを見て零花は苦笑いを浮かべる。

 

実「とりあえず、皆。やることがあるんだ。円になってくれない?」

と、人型の紙を持ってない手で手招きをしながら円を作るように動かす。

それにあわせて動く8人。

真「…ストーンヘウンジか何かしらの魔術の儀式みたいだな」

やる気のないような目で円になった皆のところにのそのそと歩いていく。

泰「魔術とお呪いって似てるのかな…。なんかちょっと気になるね」

クスッと笑いながら、少しばかり首を上下に動かす。

実「それでね…」

とまで言うと、いきなり人数を確認しだす。

それから一度うなずき、

実「さて、9人いるね。だから、9回、心の中で唱えてね」

とまで言うと、「間違っても言いなおさないでね?」と念を押して言った。

遥「そうなのか。……にしても、なんだか不気味だな、それ。なにか呪いをかけるみたいでさ」

苦虫を噛み潰したような顔をしながら実花の持っている紙を見る。

実「呪いじゃないよ、これは。あ、失敗したら、なんて考える人がいそうだから言っておくね。失敗する、なんていうのは前提にしないでね」

そう言うと、周りを見渡す。

一部の人をのぞいたほぼ全員がそれに応じてうなずく。

 

それを確認し、うなずくと。

実「んじゃ、心の中で言ってね?……はい」

はい、と言われたタイミングにあわせ、全員が心の中で9回唱える。

終えると同時に、

実「…よし、と。これをつかんで?」

と、言いながら人型の紙を前に突き出す。

皆つかむが、1人だけこう呟いた。

真「指使って数えながらやらなきゃわからないとか面倒くせぇ…」

実「回数だけ間違えてなきゃいいんだよ。…あ、紙を引っ張るんだけど、爪を使ってね。その方が引っ張りやすいみたいだから」

口元を緩めながらそう、言った。

実「っと…引っ張るよ?せーのっ」

掛け声にあわせ、同時に引っ張る。

ビリ、と紙の破れる音がする。

 

 

ふぅ…、とため息をつくなり。

実「あぁ、そうそう。その紙は無くさないような場所がいいらしいね。なんかそう書いてあったから」

そう言いながら優しい笑みを浮かべた。

どこか嬉しそうにも見える。

零「なんだか比較的簡単なんだね。こういうのでいいだなんて苦労しないなぁ…」

しまいながら、そうぼやく。隣で思わず蜜柑が苦笑する。

夢「まぁまぁ、零花。別にいいじゃない。こういうのがあっても」

少しクスクスと微笑みながら右手を軽く握った状態であごにそえる。

杏「それもそうだね。迷信だとしてもそうじゃないとしても楽しいものは楽しいし」

結「だからと言ってむやみやたらにやったらいけないと思うわよ。危ないのが混じってたらどうしようもないわ」

口元を緩め、どこか微笑んでいるように見える表情を浮かべながら言う杏月に、ジト目を向ける結奈。

……しかし、そんな会話をしている(一部だけ)最中にいきなりわずかな揺れをそこにいるほとんどの人が感じた。

その揺れは突如として大きなものになる。

 

 

泰「…………?」

真っ暗闇の中、気がついたらしく、辺りを見渡す。

泰「ここは…どこ…?」

そう呟いた瞬間、蛍光灯が激しく明滅を起こす…がすぐにつく。

ついた後、見えたのは木製で出来た小さな机と椅子、黒板、窓。

目に見える場所のいたるところがぼろぼろになっているように見える。

泰「おかしい…。……ん?あそこに誰かいる?」

そうやって前を向いていたら、机と大きな長い机とは言えないものでよく見えないが、誰かがいるように見える。

泰(机の間を通っても途中にある穴のせいで進めないから…どこかに行ける場所…)

考えながら横の方に顔を向ける。すると、扉が開いている。

泰「そっちから行った方が早そうだね…」

そこから出ると廊下に出た。ちょうど前にも同じのがあったので歩み始める。

 

歩いてる最中、床に落ちていた小さな木の棒のようなものに躓き、こけてしまう。

少し痛そうな表情を浮かべ、ゆっくりと立ち上がる。

泰「…ったた…。あー…捻挫したかな。まぁ、このぐらい平気でしょ」

そう呟きながら前の方から入る。

すると。

泰「つ、月森遥季!?」

仰向けで倒れている栗色の髪の少年に少し慌てて駆け寄る。

色々と手でふれたり、なんなりして確認する。

泰「……なんだ、意識がないだけなんだ…。おーい、起きて。遥季、起きてー」

ゆさゆさ、と遥季の上半身を強めに揺さぶる。

揺さぶっていると気がついたのか、目をあける。

遥「ん…んん…?どうしたの?えっと…泰代?」

泰「どうしたのってそりゃ人が倒れてりゃ確認するでしょ?」

あまり意識がはっきりとしていないのかぼんやりとした声で尋ねられ、思わず苦笑しながらそう答える。

遥「ってここ…どこだ?」

それから意識がはっきりとしたのか真顔でそう言う。

泰「分かってたら苦労しないって」

立ち上がりながらそう答える。ついでに遥季に手を差し伸べる。

その手をとり、立ちながら。

遥「なるほどね。…なんだろう、この配置。まるで教室みたいじゃないか?」

どこか独り言を呟くかのように言った。

泰「…そうだね。大きさ的にも…」

遥「…多分、小学校じゃないかな。僕らは大体が高校生かそこらの年齢だし。一部違うけど」

 

確証を得たいのか周りを見渡す。

泰「あ、あそこ…。紙…張り紙かな?あれで確認しない?」

首を縦にふり、肯定してから、

遥「そうだね。完全に小学校と決まったわけじゃないしね。……一応読もう」

と不安そうな表情を僅かに浮かべながら言った。

しかし、近づいてみたその張り紙は期待を裏切り…【天神小連絡通信】と書いてあった。

泰代と遥季は初めてその時に別の場所に来てしまったのだと理解した。




次回は泰代・遥季で進みます。

他のはまだあまり考えていませんが、最低1~2人はいなくなってしまう予定です。
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