IS - M・od   作:阪本葵

9 / 59
第9話 ファーストコンタクト(表)

 

 

さて、自己紹介が終わり、織斑先生が僕達新入生に激を飛ばした。

 

「諸君らには、これからISの基礎知識を半月で覚えてもらう。その後実習だが、基本動作は半月で体に染みこませろ。いいか、いいなら返事をしろ。よくなくても返事をしろ、私の言葉には返事をしろ」

 

との事だ。

 

何処の軍隊なんでしょうか?

軍隊知らないけど。

 

それを聞いて女生徒達は弾けた。

 

「きゃあああ〜!千冬お姉様〜!!」

 

「お姉様!もっと叱って!罵って!」

 

「でも時には優しくして!」

 

「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

……なに、この変態達?

 

リアルに怖いんですけど。

 

横で一夏も驚いている。

 

 

こんな中で学園生活をおくらなければならないのか……

 

 

 

鬱だ。

 

 

 

 

さて、自己紹介などを踏まえたHRもそこそこに、授業が始まった。

なんともスパルタな学校だ。

まあ仕方ないことだろう。

普通学校のカリキュラム+ISの授業となれば、無駄な時間などない。

 

しかもいきなりISの授業だ。

でも僕も一夏もISの勉強は入学前にみっちり行った。

僕が一夏に教えたのだけど。

それに僕は束さんから直にISについていろいろ聞いていたから授業自体は簡単だった。

一夏もちゃんと理解しながら聞いている。

いや〜、参考書を間違って捨てるところを未然に防げてよかったよかった。

 

 

 

 

そして休み時間

 

 

 

「ちょっといいか」

 

おもむろに声をかけてくる女生徒。

 

もちろん一夏に。

 

その女生徒は先程一夏の助けを拒んだポニーテールの女の子。

 

篠ノ之箒さんだ。

 

篠ノ之、つまり束さんの妹だ。

ちなみに篠ノ之姉妹と織斑姉弟は幼なじみだそうだ。

 

道理でどこかで見たことがあると思ったんだよ。

束さんが自慢げに小さい頃の篠ノ之箒さんの写真を見せてくれたり、現在の成長した姿を隠し撮りした映像なんかをプロジェクタで放映してくれたのだ。

 

束さんはのんびりした雰囲気だけど、篠ノ之箒さんは逆に張り詰めた雰囲気の人だ。

全く正反対だけど、胸は二人とも大きい。

 

さすが姉妹。

 

少し触らせてくれないだろうか?

できれば、生で。

 

ビバ、おっぱい!

 

 

 

「ああ、いいぜ」

 

そう言うと一夏は篠ノ之箒さんと共に廊下へ出て行ってしまった。

 

今、教室には男は僕一人である。

 

でも、誰も僕に声をかけない。

 

さっそくハブられてますよ。

 

……そりゃあ僕は一夏みたいにかっこよくないし、身長も小さい。

 

でも初日からこの仕打ちはないんじゃないだろうか?

僕は皆と仲良くなりたいよ?

 

主にイジメを受けたくないという理由でだけど。

 

 

 

「ねえ、アンタ声かけなさいよ!」

 

「あの子かわいいわねー!私達より小さいけど同い年かな?もしかして年下でこの学年に飛び級したのかな?」

 

「なんか人形みたいに目が大きくて、色白で美少年だし!」

 

「私声かけてこよっかな〜?」

 

「ちょっと、抜け駆けする気!?」

 

そんなヒソヒソ話は落ち込んでいた僕には聞こえなかったのだった。

 

 

 

そんな頭を垂れて落ち込む僕に、天使が現れた。

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

頭上から聞こえる、凛とした声。

明らかに僕にかけている声だ。

 

クラスメイト第一号だ!

 

「はい!なんでしょうか!」

 

僕が嬉しさのあまり勢いよく頭を上げ、大声をだしたのは仕方ないよね?

 

だって嬉しいじゃないか!

初めて一夏以外のクラスメイトと話ができるだよ!?

 

「うっ!?……そ、そんな大声を出さないでくれますかしら!?」

 

「ああ!?すいません!」

 

たじろぐ声の主に僕はペコペコと頭を下げ謝る。

 

「はぅっ!?そ、そそそんな謝らなくてもよろしいですわ!!」

 

声の主は顔を赤くして焦りだした。

なんとも忙しい人だ。

そして僕は、その声の主をじっと観察した。

 

キラキラと煌めく金髪は綺麗にカール…なんて言うんだ?えーと、縦ロールでいいや。

そして、青い瞳、シミひとつない白い肌、人目をひく美貌。

 

「それで、僕に何かご用ですか、セシリア・オルコットさん?ああ、ミスオルコットと言った方がいいのかな?」

 

僕はHRで自己紹介していた名前を思い出し尋ねた。

 

僕の態度に満足したのか気を良くしたのか、腰に手を当て胸を張るセシリア・オルコットさん。

 

おお、なかなかの凶器(胸)をお持ちですね!

もう少し仲良くなったら、おっぱい触らせてくれるかな?

 

「それなりの受け答えは出来るようですわね。ミスタ百瀬」

 

「僕の事はモモンガーでいいですよー」

 

僕はにぱーっと笑いあだ名を言った。

 

「はぅっ!?わ、わたくしは貴方をあだ名で呼ぶほど親しくありませんわよ!」

 

セシリア・オルコットさんはまた顔を赤くしてたじろぎ、怒る。

怒られちゃった。

そりゃそうか、まだ初対面だもんね、あまり馴れ馴れしいのはダメだよね。

 

「ああもう!話が進みませんわ!」

 

プリプリ怒るセシリア・オルコットさん。

かわいいなあ。

 

そしてそうこうしているうちに授業の予鈴が鳴ってしまった。

 

「……あ…もう!次の休み時間また来ますわ!」

 

プリプリ怒り、僕を指差しながらセシリア・オルコットさんは自分の席に戻って行った。

 

結局何しに来たんだ?

 

「何しに来たんだアイツ?」

 

膝の上でイヅナちゃんも首を傾げる。

 

 

あ、一夏と篠ノ之箒さんも帰ってきた。

 

…?

 

なんか篠ノ之さん怒ってないか?

 

 

一夏、なにやらかしたんだ?

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。